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「【ブルーアーカイブ】ノアASMR~めげないあなたのすぐ横で~」 へのレビュー

    • 身振り手振り、発話、判断、精神状態はじめ身体から読み取れる全ての情報を記録する、虚空や無明、はたまた無彩色の白が遍く情報を湛えていくような、底知れぬ者に眼を向けられ、自身でさえ意識の範疇にない要素まで徹底的に解析する、靄ほどの危機と共に感じられる生命への侵食と脅威とも感じられる何かが、柔らかな外見を纏ってそこにいる感覚。

      五感として別のものであるはずの視覚と聴覚が同期する感覚、音だけなのに視線と意識がこちらを向いている感覚。

      生命体としての自身を、肉片の活動とそれが持つ機能として解剖されるような感覚。

      彼女は可愛い。
      しかしこの可愛いという感想は彼女に対して感じるもののうち最も表立っているもの、例えるなら蓮の葉であり、その可愛いに続く彼女から感じられる要素は、蓮の葉の下にある底の知れない沼。


      自身についての記録は読み取る、自身が記録を身体を通して認知することで命ある生き物としての自分を、形を問わず、自身の記憶からかけ離れた実際の姿を型として押し付けてくるが、生塩ノアはグロテスクな私自身を意思の有無にかかわらず伝える存在。その存在感が無機質と空気を伝って私に向かってくる。

      彼女が持つ女性の体躯と声は、そのまま男性の本能を支配するあらん限りの蠱惑。
      私は、彼女は自身が持てる五大すべてを使い、私を支配していると錯乱する。

      ゲーム内では定型の発声(原稿があるという意味においてはこれも同じかもしれないが)のみで特段感じられなかった生気と存在感が、音声作品になったことでグッと増した。
      結果として、痛覚はじめ様々な感覚を命に伝えるメディアである身体が透ける。



      作品の中の生塩ノアの声を耳にしてからの自分を形容するにはチョウチンアンコウのオスと表すことが最もかなった表現です。

      でも、私はただのひとつも後悔はしていません。

      金額以上の価値という一言で済ますにはとても足りない情報量がこの作品にはあります。
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