たまらなく楽しいです。
タイトル通り、謎のお姉さんに嘘をひたすら聞かされる、それでいてほのぼのとした内容です。
ぼーっと聞き流していると「ふーん」とうっかり信じてしまいそうな嘘、よく聞くと「えっ、今なんて!?」と突っ込んでしまいそうなヘンな嘘。
しっかり聞くと、さらに凝ったネタが仕込まれているのに気付けます。
しかも、これほど大量の嘘を盛り込んでいながら、「誰かを傷つけるような差別的な嘘」ではないところもとても良いです。
耳かきの音も心地よかったです。
16/12/2023
国民的RPG作品の片割れと聖杯戦争を組み合わせたものすごい作品。これぞ同人の醍醐味という感じですね。1話ですのでまだまだ序盤なのですがそれでもネタの大洪水を起こしており、それらを拾っていくだけでかなりおなか一杯になります。もちろんストーリーの質もよく、お話としてもかなり面白いです。この調子で最後まで駆け抜けてほしいですね。
インターネットが普及した現在、様々な陰謀論が世の中に不要な混乱を招いている。
「チンギス=ハンは源義経である」「誰々はゴム人間に入れ替わられており本人はすでに死亡している」「富士山は実は移動している」「地球は実は平面である」……
そんな中、カスみたいな嘘をたくさん摂取することは、こうした陰謀論を相対化することを可能にする真に教養的な行為だと思う。
16/12/2023
仲良しビーチバレー部の面々が異空間に閉じ込められ、悪口を言い合うサバイバルゲームに巻き込まれてしまうお話。ビーチバレーどこいった?というツッコミはさておき、内容としてはとてもおもしろく、そして少し考えさせられるものとなっております。このサークル様の悪口に対するスタンスはかなりのものですので、その味が今作でも力を発揮していますね。過去作から追い続けていてよかったです。
16/12/2023
「プリンセス」に憧れる男性のお話。多様性あふれる今の時代だからこそ考えさせられるストーリーになっていますね。正直、おバカなタイトルからかなりのギャグ展開を想像していたのですが、実際のところは自分が決めた夢と生き様を徹底して貫き通す熱い物語でした。長い人生の中で一番むずかしいことをやってのける主人公がひたすら魅力的な作品です。
16/12/2023
手軽かつ気軽にヤンデレ妹を楽しむことができる貴重な作品。一時期流行ったヤンデレもののCDみたいに過激な行動をとることはありませんので、ハード描写が苦手な方でも大丈夫です。ソフトに重いタイプのヤンデレちゃんですので、かなりの萌え力を持っています。ヤバめではありますが、ヤバくはない本当に丁度いいバランスです。本当にごちそうさまでした。
16/12/2023
(1)カスの嘘ってなんやねん。
変な名称で呼ばずとも「口から出まかせ」「出鱈目」「陰謀論」「虚言癖」等いくらでも既存の語彙があります。
しかし、それらを用いず新鮮な単語を想像し、なおかつ奇抜すぎず日本語として馴染む範疇が「カスの嘘」なのかもしれません。
固有の名称を与えることで彼女は虚言癖お姉さんと言う心療内科を受診すべき厄介さんではなく、【カスの嘘お姉さん】と言う唯一無二の特別な存在へと進化しているのです。
(2)ツッコミの重要性。
これ一人で平然と語っているから別種の生き物に聞こえますが、ツッコミが居たら普通に漫才のボケ側なんじゃないですか。
試しにお好みのギャグマンガのツッコミ役や実在の漫才コンビの片方を脳内であてがってみればしっくり来るはずです。
個人的には「関西の河童は頭の皿が角皿」の小気味良さに笑いを堪え切れなくなりました。
(3)一体どこまでが嘘なんだ?
全部が真っ赤な嘘だとは思うのですが、途中で「これは本当に嘘なのか?」と疑心暗鬼になる瞬間がありました。
いえ、常識的な知識や自身の専門分野なら自信を持って違うと断言できるし脳内でツッコミを入れます。
でも、縁遠い分野のトリビアめいた虚言を自信満々に披露されると、もしかして本当かもしれないと信じそうになる自分が居ました。
って言うか、木を隠すなら森の中と言うようにこれだけの嘘を連発されると、1,2個の真実が混ざっていても気づけませんよ。
(4)総合的には元気になれます。
荒唐無稽な発言に笑わされて、落ち着いた語り口に癒される効果が観測できました。
案外と寝る前に聞く音声に適しているかもしれません。
もっとも、個人的には偶然にも作中に出てくる夕方を告げる防災無線のメロディーが住んでる地域のと同じで、ハッとして時計を確認してしまいましたが。