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2024年06月14日
早速作ってみた薬はとてつもなくよく効く薬でしたが、それでは売り物にはならないと言われてしまいます。 それだけならまだしも、同業者とのトラブルまで引き起こしかねないというのでございますから師匠から指摘されなければ一大事でございました。 とはいえ、即座にかつ的確なフォローを入れるので彼女は本当に良い師に恵まれました。 そして彼ら一家と過ごすことで、ヒロインもまた他人を信じられるようになるのでございましたとさ。
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かくして女帝の命を救ったことで一足飛びに主人公の夢が叶ってしまいました・・・というお話でございます。 ついでにそのための薬草栽培用の領地のおまけつきで。 何なら店舗まで用立ててくれる気満々でございます。 流石一国がバックについたも同然なだけあって話がスムーズに進みます。 今更ですがこういうキッチリ恩を返す為政者というのは実に好感が持てますね。 当人は青天の霹靂とばかりに驚いておりますが。
皇帝からの褒美・・・それは国を挙げて主人公の夢である薬局のスポンサーになるというものでございました。 呼び出された父親は渋っていましたが、流石は慧眼の持ち主。 その辺の外堀は万事抜かりなく埋めていたというオチでございました。 というか彼は不治の病を治し、一国のトップの相談役にまでのし上がった主人公をまだまだ未熟だと思っていたようです。 見事に対照的でございます。
ただの担当医という立場を超越し、女帝の相談相手にまでなった主人公。 一度死にかけた者と実際に一度死んで生まれ変わった者。 よく似た境遇の両者につながりが生まれたのはある意味では必然だったのかもしれませんね。 と、これだけのことになれば彼に褒美を与えようという話が出るのもまた必然というわけでして。 果たして何が与えられるのやら・・・
長い期間の主人公の治療が実り、皇帝の体がよくなったばかりでなく、彼女から全幅の信頼を寄せられることになりました。 しかし、その信頼は薬だけでなく彼の真摯な態度によって勝ち得たものといえるでしょう。 一方で宮廷の中に故意に感染させた者がいるかもしれないという話が持ち上がります。 確かに以前の話で感染者が他にいるという話は出ていましたが、なるほど新手の暗殺の可能性もあったわけでございますね。
皇帝という究極のバックアップを得た主人公が作った顕微鏡が方々に広まったのはよかったものの、彼の知識を権力闘争の道具にしようとする動きが出はじめることに。 幸い父親が防いでくれましたが。 とはいえ、前世では病をなくそうとまで思い立った主人公。いずれは薬のレシピを公開する腹積もりでいるようでございます。 そして宮廷では友達を作ることにも成功しており、主人公自身もなんだかんだで楽しんでいるようでございます。
かくして異世界より来訪した主人公により、不治の病が1つ不治でなくなった ・・・と同時に、一度は『何者か』と問うた父親も彼を息子と認めたという内容になっております。 どうやら宮廷にも何人かの感染者がいたようで、彼らにも薬を与えることになり、カルテの量とスケジュールの仕事が一気に増えることに。 また医師や薬師の中には多少利口なのも何人かいたようで、主人公から顕微鏡の作成方法を教わることに。
両親から尾行を付けられながらも、着々と修行を重ねるヒロイン。 仮にも5才の子供に尾行を付ける両親にはもはや呆れの感情がわいてきますが、実はヒロインの方が当主である父親より強くなっている・・・というより実は彼が存外弱かったらしいことが判明。 今回脱出以外の道を一瞬だけ思案しますが、その道はより悲惨な末路へ通じると悟り即刻却下されるのでございました。 やはり彼女の幸せは家の外にしかないのでしょう。
この世界での師弟関係というのは一生もののようで、弟子は生涯をかけて市に尽くさなくてはならないものという設定が明かされます。 ヒロインにとって自分以外の草魔法の使い手に出会うのは初めてでしたが、それは相手にとっても同様でございました。 かくして師弟関係は結ばれるわけでございますが、両親の手前色々面倒なこともあるようでございます。 脱出の時が楽しみですね。
かつて散々蔑まれたヒロインの草魔法、同じくその草魔法を使ういわば同輩が思わぬところから現れる・・・というエピソードでございます。 彼女にとってはとてつもなく感動的な出会いだったようで、思わず泣いてしまいます。 最初の悲惨なこと極まりない人生のことを考えれば無理からぬ話ではございますが。 そしてほどなくその人物は『同輩』から『師』へと変じることになるのでした。
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