内容が気になり購入しました。
妹と兄、両者の立場と似たような状況になったことがあるので、なかなかに複雑な気持ちになりました。
リスナーは妹の立場で、寝たきりの状態で兄の吐露する気持ちをただただ受け止め続けることになるのですが、この兄は優しいな…と感じました。
なんだかんだ言いつつ妹の病室に足を運ぶ兄は、気持ちが整理できておらず、複雑な感情を抱えているんだなというのがひしひしと。
エンディングは2種類ありますが、個人的には「死ぬ時は一人、死んだらそれで終わり」な考え方をしているので、bの方が気持ちが楽でした。
欲を言えばもう少し突き放してくれてもよかったな、と。
優しく看取られる音声は割とありますが、こう訥々と恨み言を言われたりなどする看取り音声は珍しいのではないかと思います。
体調やメンタルの調子が悪かったり引っ張られる状態ではない、心身ともに健康な時に聴いた方が楽しめる作品だと感じました。