人間洗濯機さんのレビュー一覧

まず始めに、本作は耳かき等のイチャイチャがあるご褒美系ASMR作品ではなく、主人公である妹の会話と独白で構成される短編小説のような作品であることに注意していただきたい。おまけとして、作品の本文が掲載されている16ページの文書ファイルもついてる。ページ数にしてしまうと大したことないように思えてしまうが御苑生さんの演技によって命が吹き込まれた場合、話が変わってくる。声色から滲み出てくる、いや、溢れてくる感情の奔流により世界観に引きづりこまれる。話の内容に触れるのはレビューでも許されないと判断し、あえて書くことはしない。少しでも気になった方はぜひ購入していただきたい名作だ。

タイトルを見たとき、レミリア様にお仕置きをしていただけるのかと思っていました。まさか恐れ多くもレミリア様をお仕置きする立場になるなんて…。塩らしい様子や信頼があってこその仕置き、ポンコツとも言える言動、どれをとっても聞き応えがありました。トラック2のほっぺを引っ張られる日高里菜さん演じるレミリア様への羞恥プレイ(?)には悶絶でした。

お叱りにも種類はあります。心を折ることが目的の、一部の業界向けのSっ気溢れるお叱りも素晴らしいものですが今作品は本気で心配してるのが伝わってくる愛の溢れるものです。もっと叱って欲しいと思う反面、こんなにも心配させてしまって申し訳なくも思ってしまいます。また、トラックを追うごとに近づく距離感を演じきる日高里菜様の凄さを目の当たりにしました。可愛い。

天真爛漫な女の子がグイグイ話しかけてくる作品です。一人称がボク、二人称がキミなのもグッドです。楽しそうな広橋さんの演技のおかげで聴いてるこちらが元気をもらえます。時折挟まれる、心情の吐露のつぶやきでのギャップ萌もあります。積極的なだけでなく主人公のこともしっかり考え、癒しを与えてくれる彼女にメロメロです。

どのパートも藤田茜さんの癒しボイスのおかげで楽しめましたが添い寝シーンは格別でした。幼なじみであるがゆえに距離感は近いのですが、気恥ずかしいさと照れを表現する演技がうますぎて表情筋が終始緩んでおりました。こんな幼なじみが欲しかったの思わずにはいられません。幼なじみ属性が癖な紳士様はもちろん、そうでない方にもぜひ聴いて頂きたい作品です。特典のあっきー人さんのイラストも綺麗なのでありがたいです。

稀代の名作、euph◯riaでも幼なじみ役を演じられているヒマリ様が、幼なじみとして尽くしてくださる名作でした。王道なイチャイチャかと思いきや、聴診機、採血、剃毛などマニアも感涙を禁じえないポテンシャルの高さ。新しい扉を開いてしまう紳士の皆様もいることでしょう。何を隠そう、私もその一人。明日、献血に行こうと思います。