قائمة مراجعة ゲバチエル

レベル制度ではなく、戦うほどステータスや熟練度の上がるFF2やサガシリーズのような成長方式。

フリーシナリオという言葉から想像するものとはだいぶ違う内容で、シナリオはほぼ一本道かつ特殊な手段無しに解放済みなので追っかけるだけで進行。いくつか寄り道が出来る……程度でフリーシナリオではなく普通のJRPG進行です。

また、戦って成長する方式を取っているのに一々パーティメンバーを解散させられ、最悪前のメンバーが見つからないという事態にも陥る点ももったいない。

システムと噛み合ってない要素が多くて、せっかくの素材が生かし切れていない感じがしました。

敵が倒せなくなったら転生し、転生で得た強化ポイントで強くなり……をただひたすら繰り返すゲーム。
クリッカーでも放置でもなく、マニュアルで訓練等リソースに割り振り、手動で日数経過でのステータス上昇を楽しむSLGタイプの育成ゲーム。

最初はレベル10の敵を倒すのもしんどいが、牛歩で少しずつ倒せる敵が増えていく、数字がインフレしてくのは期待通りで◎

ただゲームへの導線がまったくなく、マニュアル読んでねと丸投げ。クリッカーゲームのようにとりあえずクリックすれば進むわけでもなく、そもそも基本の立ち回りからして非常にわかりにくい。攻撃力ばかり鍛えても最初の敵すら倒せないのである。
訓練で任意にステータスを上げることになっているが、結局のところ物理無効や魔法無効という敵が出てくるせいでバランス型以外まともに戦えず、ステータス項目がいくつもあるのが正直面白さになってないのが惜しい。

いわゆる転生後も、早々にポイントを割り振るだけになり、さらにその先というのも無いため、出来ることの深みは良くも悪くも浅め。

気軽にやるにはいい値段……と言いたいところですが、昨今この手の数値インフレゲームは基本無料も多いので、有料販売であればもうちょっとゲームとして洗練されていなければ弱いかなあ、と惜しいゲーム。

かなり辛口です。
アーリーアクセスの時点ではがっつり遊んでました。

未識別アイテムの命名補足など、本家にある機能がだいぶ備わってシステムUIとしてはかなり遊びやすくなっています。

しかし、ゲームバランス部分はいくつか疑問を感じました。

無効の印を無視して好き放題能力を打ち込んでくる貫通能力持ちが。もはや防具の印の意味をなさなくなる。ゲームシステム自体を自ら否定してるようにしか感じません。今までの楽しさが全部吹き飛ぶほどの絶望感でした。強引に能力を通してくるならもはや盾の印なんてどうでもいいじゃん何だこのゲーム、という感想に至ります。そこまで種類はいませんが正気か?と。
そもそもアーリーの時と比較して、通常ダンジョンですら保存のポーチが全く出ない(運が悪いだけ?)とか、シナリオダンジョン11F程度で床落ち2～3つ程度と絞られて全体的のテンポが悪くなったように感じました。運が悪い、というには100回単位やっていつもこれなので正直首を傾げました。

基本的なゲーム部分は面白いのに、バランスで損をしてしまったゲームのような気がします。

百合体験は未履修でしたので、いい機会だと思って購入。
一言で言うなら青春の追体験でしょうか。特にプールで水のかけっこをしてた時に自分が学生であるかのような感覚に。
百合体験、とはあるように男女ではしないようなやり取りもありますが……男性主人公視点で聞いても概ね成立すると思います。ただ同性ということで身長も近く、バイノーラルで入って来る音の位置、目線息遣い等細かい音の「高さ同じ」なのでそういったところに百合というか女性を感じられます。
芝崎さんの声がもうそれは絶妙な恋人の距離感でたまらない。お姉さんのような、でも時々妹のような。綺麗な恋人、可愛い恋人、お茶目な恋人、そういった色んな表情を声一本で表現してくれます。言葉のその向こう側の表情が見えてくる感じがすごい。いや本当ベストキャスティングです。
普段ASMRのもろもろを聞いても眠くならないのですが、トラック5の寝息には私も眠気を誘われて。はじめてASMRの入眠というものを経験。久々にぐっすり眠れました。

ついに来たか!アズレンのASMRが出るのを私はずっと待っていた!
ゲームをやるのとは違う圧倒的「近さ」を感じます。耳元、それこそゼロ距離で綾波を感じられるという幸福体験の前に語彙力など残らず……。ただふにゃあ、ふわふわ、とぐにゃぐにゃに耳と脳を溶かされます。
耳の奥を全然ゴリっとされなかったので、耳かきが苦手な人でも安心設計。
ASMRに触ったことがない人でも、アズレンをきっかけにキャラクターをゼロ距離に感じる音の魔力を味わってみるASMR入門にもいいかもしれません。

ギャルが「キモッサイテー」と言ってくるのが、水野さんの演技と合わさって最高です。呆れというか悪態ついたブレス感がギャルと言う雰囲気とシンクロ率120%。
何だかんだ甘やかされっぱなしだったりされるがままのASMRが多いので、悪態ついてくれるだけでもう新鮮で新鮮で。
もっと美少女ゲームじゃない水野さんの声も聞いていきたいですね。

一部キャラクターや、データログから読み取れる世界観が深く、そして重い。竜の背にしがみついて生きるというどことなく感じる終末感が、ゲームを進めると加速していくのが面白い。といっても一部キャラクターやデータログで語られる程度で、シナリオらしいシナリオというのはない。フレーバーで推察するタイプのものなので牧場生活を阻害することはないので安心。
クラフトをはじめるとそのクラフト時間中にやる気が回復するので、ベッドに入らずとも長時間のクラフト作業を始めることで不眠不休の活動が可能というとんでもブラック世界なのも恐ろしい。
地下作業は移動床をベルトコンベアにして鉱石を運搬することで大幅に楽になるなど、こちら側でいろいろと楽をするための管理ができるのもグッド。

全年齢を対象にしたゆずソフトの姉妹ブランドであるゆずソフトSOURの第一作。
といっても何かが変わったわけではなく、ライター・イラスト・音楽等本当にいつものゆずソフト。キャラクター描写などもいつもの程よい丁寧さ。
取り立ててものすごい個性があるわけではないが、変に尖ったりもしていないいつもの「らしさ」は健在だった。

設定的には「能力をデータ化できる」世界だが、設定よりもキャラクターとの絡み重視なので重いSFとか苦手だなって人でも安心。

プレイ時間はのんびりボイスを聞いて、ところどころとばしたりしつつ15時間程度。早ければ一日で読み終わる。
長編小説2冊がフルボイス朗読と思えばお値段もこんなもの。

ゆずソフトファンなら間違いなく買い。