ももももーんさんのレビュー一覧

いつも通り安定のクオリティですね。このサークルの音声作品は睡眠時の必須アイテムでほぼ毎日聞いてます。
自分はトラック03 "ハンドケア" と トラック05 "ヘッドマッサージと肩ほぐし" がお気に入りで、寝る時に聞くとめちゃくちゃ安眠できます。
差分や反転バージョン等も充実していて、飽きずに長期間聞き続けることができます。

同作者のビジュアルノベル「柊鰯」が良かったのでこちらも購入しました。表紙の柊さんがとても麗しくて美しいですね。
複数の作家さんのスピンオフ漫画やイラストが収録されていますが、4コマ漫画が読みやすくて本編を保管するような内容(ギャグだけど)でよかったです。「柊鰯」本編が好きな人は買って損は無い内容だと思います。

この作者さんはシューティングゲームを大量に制作しておられますが、背景や的キャラ、自機まわりのオプション機体等が年々カラフルで壮絶にサイケデリックな見た目になっていってますね。
目が慣れてくるまでは背景や派手な爆発で敵の弾や自機がどこにあるかなかなか認識できずに難しいです。自機の残数はおそらく無限であると思われるので、避けるというよりはやられながらひたすら弾を打っていく感じのプレイスタイルになるでしょうか。

懐かしい雰囲気が漂う感じの操作感の縦スクロール・シューティングゲームですね。敵の弾の数は多めで避けるのも結構難しめだけど、いわゆる弾幕系ってよりは90年代によくあった骨太系シューティングの息吹を全体的に感じます。ステージ数はすごく少ないのですぐにクリアしてしまいますが、値段も安いので暇つぶしに買ってみるのもありだと思います。

プレイする前は普通のアドベンチャーゲーム的なのを想像していたら、まるで歴史の教科書を読んでるような膨大な知識が詰め込まれた作品でした。
前半から中盤にかけては砂糖について、後半はコーヒーについての蘊蓄、それも日常会話程度ではなくちょっとした教科書レベルの深い内容まで語られます。新しい知識に触れるのが好きな人には響くかもしれないし、そうでない人は面食らうかもしれないし、わりと人を選ぶ作品かもしれません。

実際に本物の妖怪が出てくるわけではなくて事件の全貌を妖怪の話と絡み合わせて紐解いていく、という某妖怪系作家の作品とも共通するような進行ですが、描写がとてもうまいので自分はとても引き込まれました。
一部エグめの描写(ある登場人物の女の子がおかしくなって奇行に走る)があるので苦手な人は若干注意が必要かもしれません。

背景や1枚絵がとても優しい雰囲気で癒されます。
この作者さんのノベル作品は一般的なアドベンチャーゲームに比べて小説等の文学作品に近い文体になっているように思うので、じっくり少しずつ進めていくのがいいと思います。短めのお話なので自分は午前中に一旦最後までプレイしてその日の夜にもう1周しましたが、全体像がわかっている2周目のほうが楽しめました。

「桜の樹の下には」は梶井基次郎の短編小説ですが、こちらの作品は「桜の樹の下には」をノベルゲームっぽい形式で読めるようにしたものです。
自分は「桜の樹の下には」を本で読んだ時は最初は全く意味がわからなくて、その後何回か繰り返して読んでるうちに意味はわかったけど気持ちはわからないというか、なぜそういう気持ちになってそういう納得の仕方をするのかというのがよくわからないまま、こういう物の見かたもあるのかと思った作品でした。
ノベルゲーム形式になっていることで、文章だけを読むよりかなり理解がしやすくなっていると思います。

最近は寝るときに流しっぱなしにしていますが、心地良くていつも途中で寝ちゃうのでなかなか最後まで聴けません。安眠用としてすごく最適な音声で、小さめの音量で流しっぱなしにしたまま寝るととても良い感じです。
この作者の作品はたくさん購入していますが、本作は睡眠用として特にすぐれていてとても気に入っています。

1時間程の耳かきやマッサージ系の音声ですね。自分は寝る時にいつも聞きながら寝てるのですが、心地よくていつも途中で寝てしまって未だに最後まで聞けたことがありません。終始くつろげる雰囲気のまったりとした優しい音声で癒されます。毎日聞いても飽きることがないし値段もそんなに高くないので眠れない夜がある人にはとてもおすすめです。