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二人きりの日帰り旅行でママ孝行しちゃおうということで、鞘ママをおもてなししたり鞘ママからご褒美をもらったり、そして教育熱心な鞘ママからのまさかの指導!?な本作。会話に小学生とは思えないしっかりさ真面目さを覗かせながらも、息子と二人きりの旅行に終始えへえへしている鞘ちゃんが非常にかわいいです。
音風景は非常にオーソドックス。森に響く鳥の声、川や温泉の流れる水、そして行き帰りの電車の振動。日常からさっと抜け出して日常にさっと帰ってくる、まさに日帰り旅情という空気です。そしてそんなエモ景色のなかを大好きなママと過ごす、やはり鞘ASMRの一番の癒しは鞘ちゃんをおいて他にありません。まだまだ残るあどけなさを誤魔化す際のわたわたツンデレ感と、厳しくて手厚い教育やたまに見せる自立した大人のような心配り。子供っぽさだけでもママみだけでもなく、それらがしっかり共存しているからこその小学生ママなんだと感じます。
また本編の賑やかなママ姿だけでなく、特典トラックの雨の日に鉛筆の響く鞘ちゃんやパチパチとおはじきを弾く鞘ちゃんも、ママというよりは親戚の女の子という雰囲気ではありましたが優しさたっぷりで素敵でした。再生時間が短いのが残念なくらいです。
ちなみに真面目な鞘ママは「息子を立派に育てなくちゃ」と他の二人のママより教育熱心というのは作品紹介にもある通りですが、真面目すぎるが故に抜けているところもあって、眞理佳ちゃん(第3のママ)に吹き込まれてびっくりメスガキムーブをしたり、息子の教育のために色んな本を読んでは受け売りでおもしろムーブをしている模様。ちょっと強引に振り回されてもむしろ好感度上がっちゃう・・・。
ところで鞘ママは頭を最後に洗う派なんですね。私は最初に洗う派です。
義妹(兄の妻の妹)のりせちゃんに振り回されて、一緒にゲームしたり夜の公園でホットスナックをかじったり、まったりのんびりな時間を過ごす一晩のお話。置きクッションされたり置きコントローラーされたりとよく押しかけられているようで、よくある一日の一つといった雰囲気です。
気ままに「あれやりたい! ね、いいでしょ? こっちきて!」と振り回してくるりせちゃんですが、「かわいい妹」のあざとく強引なアピールには勝てないので付き合わずにはいられません。ダウナーで気ままで振り回してきて、まるで猫みたいだと思っていたらタイトルにしっかり「猫系女子高生」って書いててマジで猫だった・・・って思ったくらい猫でした。めっちゃすり寄ってくるタイプの猫です。
あざとくて器用でなんでもできる不敵な女の子、でもちゃんと年相応の悩みを抱えた普通の女の子、そんな子があなたに甘えて見せてくれるおちゃらけた表情。「妹だから」と言って距離を詰めてくるのに妹でとどまるつもりが全然ないのが見え見えな感じ、そのあざといおふざけに垣間見える甘えたがりな表情。井口さんの声が見事にハマっています。キャスティング有能すぎる。
これまでのしょにおや!作品は寝かしつけられるタイプばかりでしたが、本作では先に寝るときっと怒られちゃいます。むしろこちらが寝かしつける気持ちで、りせちゃんに癒されるだけでなく癒してあげるつもりで聞きましょうね。
タイトル通り年下の彼女とイチャイチャお泊まりデートをする本作、やはり言及せずにはいられないのは声優が伊藤かな恵さんであるということでしょう。めちゃくちゃかわいい声とそれが映える癖のある丁寧語から繰り出される愛と信頼の言葉の数々は、かな恵さんのファンでもそうでなくても心を撃ち抜かれずにいられません。
かな恵さんのファンは今すぐ買いましょう。倍の値段でも満足できることを約束します。
健全イチャラブが好きな人も買いです。背中を流してもらったり一緒に食事の用意をしたり、生活のあらゆる場がかわいい彼女との甘え甘やかしで溢れています。
でも欠点がゼロとは言いません。伊藤かな恵さんの快活な声はおしゃべりで早口なのが似合うのですが、しかしそれは癒しとはあまり相性が良くないからです。前半4トラックの台本めっちゃ分厚そう。これらはひたすらかわいい彼女とイチャイチャして甘い会話をしまくるパートになっており、幸せには違いありませんが早口で落ち着かない印象も受けてしまいます。癒しというよりは身構えて幸福を味わうパートですね。
逆に後半4トラックは耳かきや添い寝と会話が少ない代わりに癒しを押し出したパートになっており、それまでの詰まりっぷりが嘘のようにセリフがなくなります。トラック7なんて32分まるごと寝息ですからね。これらは安眠トラックともいうべきリラックス感を与えてくれますし、特にトラック6には忙しい現代人の必須栄養素が詰まっていますが、欲を言えばトラック5の耳かきの際、耳かきの音だけでなく息遣いなども聞かせてくれると嬉しかったなと思います。
足湯や炭酸の爽やかな音、音枝優日さんの優しくさらさらとした声、温かく少ししんみりもするお話。どの要素を拾い上げてもどのシーンを切り出してきても、すっきりぽかぽかと心をほぐされ柔らかな気持ちになれる作品です。
揺れる風鈴や小さく聞こえる鳥のさえずりのかわいい響き、お湯の流れる音や足を入れるちゃぷちゃぷという水音、氷がグラスにからりと入って炭酸が注がれていく、そんなASMRの鉄板を丁寧に抑えたトラック1ですが、私は特に爪切りの音がお気に入りです。足湯でふやけた爪を切るパチパチシャクシャクという音、爪やすりのシャリシャリと高くも優しい音。耳に届く音すべてが温かくすっきりとしていて、言葉で語られるお花などの視覚的な描写もすんなりと想像できてしまいます。
またトラック2からは耳の癒しとともに、ヒロイン・シオンさんとの温かな会話が進み始めます。丁寧で気遣いの行き届いた喋り方ながらどこか嬉しそうにも聞こえて可愛らしいシオンさんのお話は、爽やかな音たちに負けず劣らずすっきりさらさらとした音枝優日さんの声に彩られてゆったり染み入ります。物語を1周聞いた上で改めて聞くトラック2は、端々にしみじみが潜んでいるので是非リピートしてみてください。
ただ耳の癒し・会話・環境音が同時に流れているので、どれかを集中的に聞きたいという人には音が多く感じるかもしれません。そういう点では過去作で用意されていた言わば「耳かきだけ聞きたいバージョン」が今回はないのが残念ポイントになるでしょうか。しかし今回はお話にいつもより重点が置かれているので、そこには期待していただきたいです。
またトラック2以前と3以降で収録日や機材が違うとのことで、聞いてみれば実際なんか変わったなくらいにはわかる違いがあります。どちらが良い悪いというほどではないですが、気になる方は体験版で確認したり、そこで一度休憩を挟むと良いと思います。
落ち着いた雰囲気ながらも親しみやすいエステティシャンさんにマッサージされて催眠風の語りかけされて、これだけで「お、良さそう」って思うのにCV茅野愛衣さんって、この企画考えた人は天才です。おかげで素敵な夢を見られました。本当にありがとうございます。
登場する音がクレイの他にはマッサージと耳かきの音ばかりと、シリーズの中でも特に静かで穏やかな空気が流れており、さらに茅野愛衣さんの優しい声も合わさって寝かしつけ度が非常に高くなっています。有名声優さんを起用しつつも強いASMR要素で殴ってきた本シリーズでは珍しい、声優さんの声のウェイトが高い作品とも言っても良いかもしれません。
前半のマッサージパートでは音が類似作品よりも穏やかなこともあり、実際にマッサージされてる気分になれるかという観点では想像力のはたらかせどころという感じもありますが、代わりに非常にゆったりとした空気を作ることに成功しており茅野愛衣さんの声がめちゃくちゃ沁み入ります。特になんちゃって催眠パートはやばくて、やばいです。声が耳元に近くなったドキドキなんてなんのその、優しい声で語りかけられるとすごい勢いで脱力でき、身体がどんどん沈んでいく心地がします。
後半の耳パートは今さら何を語る必要がありましょうか。kotoneiroクオリティの耳かきと耳マッサージの音、茅野愛衣さんによる息遣いと耳吹き、そうですね、優勝です。最終トラックが寝落ち設計になっているのですが、最終トラックに至る前にすやすや寝られちゃうのが素晴らしい難点ですね。
小学生ママにたくさん甘やかされるという本作、昨今の流行もあり「特盛のバブみに包まれてオギャる」系かなと聞く前は想像していましたが、実際のところ心咲ちゃんのあどけなさ・まだまだしっかりしていない感じが印象強く、甘やかされて癒されつつも同時に心咲ちゃんを可愛がっている気分になりました。心咲ちゃんは聞き手をかわいい息子として甘やかすことを通して甘えているというイメージです。
また本作の途中で心咲ちゃんのバックグラウンドが語られるシーンもありまして、詳細はネタバレを避けますがさらに「心咲ちゃんは実は甘えたがっているのではないか」という印象は強くなりました。
今度はASMRによる癒しに耳を傾けましょう。
耳かき、添い寝、心音、歯みがきと甘やかしASMRの定番を手堅く抑えつつ、他作品では珍しい個性あるシーン選びがかなり秀逸です。お風呂掃除、エビの殻剥き、おにぎり、歯間ブラシ、いずれも日常のお世話風景をひょいひょいと切り取った風でありながら、聞こえてくる音はなかなか楽しくなんならこれメインでじっくり聞かせてほしいとさえ思いました。特に殻剥きはとても気に入ったので類似作探しちゃおっかな。
しかし作品タイトルにも心咲ASMRとある通り、やはり本作一番の癒しの音は心咲ちゃんの声でしょう。会沢紗弥さんのきっと妹キャラとかめちゃくちゃ似合うんだろうなという可愛らしい声で、ママでありながら小学生らしさが隠しきれないギャップたっぷりの台詞回し。特に「ふつつか」のような堅い言葉の普段あまり言ってなさそうな感じがお気に入りです。そして割と自然な流れで連発される「こんにちは、シナリオの蒼山サグです」って感じの意味深な台詞たち・・・。
愛莉ちゃんの吐息いっぱいあたふたいっぱい、ASMR要素にこだわりすぎない素直なロウきゅーぶ!のスピンオフ作品ですね。一応あざといASMR要素として愛莉ちゃんが自分で歯みがきをするトラックがあるのですが、歯みがきの音以上にもごもご言っている愛莉ちゃんが可愛かったり、また本編ではなくスペシャルトラック扱いなところに「余計なものなんてなくても小学生そのものが一番の癒しなんだよ!!!」という蒼山サグ先生の気概を感じます。軽率にASMR目的で聞くとロリコンが悪化してしまうので気をつけましょう。
とはいえ音にこだわっていないわけではなく、バスケの練習がセリフや息づかい以上にボールの音やキュッキュッというシューズの音で表現されているなど、シンプルながらロウきゅーぶ!ならではの音風景を見せてくれます。しかし寝言が愛莉ちゃんらしい夢を思ってたよりがっつり喋ってて笑っちゃった。
もう1,2週間で中学生という時期のようで、小学生だった5人も新生活に向けて頑張っているのだと思うと感慨深いですね・・・(親目線)。小学生は最高ですが、中学生になっても愛莉ちゃんは、5人は最高なんだよなぁ。
私はこの『吸血鬼の花嫁』シリーズは全く読んだことがないのですが、百合作品が好きなのと出演声優さんのファンなのとで本ボイスドラマを購入しました。
本作を聞いて受けた印象は「女の子たちが瑞々しくワイワイしてる」といったところでしょうか。世界観は吸血鬼やら軍属やらと耽美系の要素が並んでいますが、そこまでシリアスな話が展開されるわけではなく、まだ学生の年頃という印象の女の子たちが恋にドキドキしているのはやはりアオハル感を強く受けます。作品ジャンルもラブコメでしたね。特に花荊の二人がのろけ・恋バナで盛り上がるシーンは聞いているこっちがニヤニヤさせられてしょうがないです。
最初のセリフが衣蕗ちゃんだったり衣蕗ちゃんが一番「どうしよう!」って感じなので、作品紹介も歌も蒼緒ちゃん中心なことに聞いている途中では小さな違和感を持っていたのですが、最後まで聞くとこれは蒼緒ちゃんですわみたいな気持ちになっちゃった。とても続きが気になるので、本シリーズがもっと盛り上がることを期待しています。ボイスドラマの第二弾もあるといいなぁ。
最後に。雪音さん紗凪ちゃんペア、少し大人なお姉さんとそれを慕う妹みたいなシュヴェスター感があっていいですね。田辺さんの艶のある声と大野さんの可愛い声がめちゃくちゃハマってます。キャスト選んだ人えらい。
仕事で忙しい両親に代わってたくさん面倒を見てくれる従兄のお兄ちゃんっ子になった苺花ちゃん。働き始めてお疲れのお兄ちゃんを支えるために、そしてこれからもずっとお兄ちゃんの隣にいるために、お料理も癒しもいっぱいいっぱい勉強中です。かわいい妹じゃなくて、並んで立てる女の子になれるかなぁ。
上手な気遣いに回り込まれて、剥き出しの大好きに抱きしめられて、苺花ちゃんによしよしぽんぽん甘やかされちゃいます。自分が苺花ちゃんの面倒を見てきたはずなのに、いつの間にやら年齢以上にしっかりしていて母性あふれる苺花ちゃんになでなでされる日々。胃袋を掴まれて、仕事の疲れを癒されて、このままじゃ苺花ちゃんがいないと生きられなくなっちゃうかも!?でもそれはただ苺花ちゃんが大人びていて強いというわけではなく、お兄ちゃんを癒してあげようと、お兄ちゃんに振り向いてもらおうと、必死に好きな味付けを研究したり、どうすれば癒してあげられるのか調べたり、そういうお兄ちゃん大好きからくる背伸びの積み重ねであることが伝わってくるのが幸せでたまらないんです。
やさしいあーんもなでなでぎゅーも母性たっぷりでかわいくて幸せいっぱいなんですが、私が特に悶えて転げ回ったのは何気ない爽やかな耳ふーです。お母さんに「耳かきの最後はそうしてあげるといいよ」と教えてもらったという耳ふーですが、苺花ちゃん自身はそれがどれだけのきゅんきゅんパワーを持っているのかわかっていないようで、さらっとふわっとなんてことないように息を吹きかけてきます。それはね、ズルだよ。
砂糖たっぷりのホットミルクみたいにやさしくてあまくて心がほわっとする、そんな女の子にぎゅーされてよしよしされるふわふわの時間、疲れた現代人の必須栄養素ですよこれは。
川辺で女性に声をかけられ、少し怪しげな空気のなかで水の音を中心とした癒しを味わえる本作。作品紹介では類似作品としてクラゲちゃんがあげられていますが、癒しからシナリオからまさに「川のクラゲちゃん」という言葉がぴったりな作品になっています。
しかしフィールドレコーディングの賜物か、浅見ゆいさんの寝かしつけパワーが半端ないのか、本作の安眠性能はクラゲちゃん以上だと感じました。「とりあえず本編一周聞くぞ、でも夜だと途中で寝ちゃうな」と思って昼間に聞き始めたものの、30分しかないトラック1を最後まで聞くだけで何時間もかかり夜になりました。昼夜逆転RTA優勝です。
注意点をあげれば、トラック3はシナリオ要素が強いのでオノマトペを主目的に買うと物足りないかもしれません。逆に浅見ゆいさんの吐息が大好きだという同士なら、おまけも充実しており大満足間違いなしです。
浅見ゆいさん演じる不思議な女の子に一途に愛されて、そして一途に呪われて悠久を添い遂げられる音声作品はこちらです。あなたも優しい川の底へ沈みませんか、ここはとても穏やかで悩みのない場所ですよ。