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百合好きが音声作品という媒体に抱える葛藤は色々あるが、
早い話、「そんなのどうでもよくなる」程の何かがあればそれでいいのだ。
今作は尋常じゃない。
自分は壁なのか空気なのか神視点なのかとかそんなのどうだっていい。瑣末な事だ。
狂気、愛、狂気、愛、愛、愛、愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛
狂ってるけれど、これは間違いなくお互いが求め合う究極の「愛のかたち」のひとつ。
もう語彙力なんて欠片もない事しか書けない。
とりあえず、2人の関係性構築とか、2人が何故狂気に、そして「愛」に目覚めたのか、
そこら辺が凄く丁寧で、そう、全編丁寧なんです。狂ってるけど、凄く美しく、話が紡がれていって、
ラストの凄惨な展開にも凄く美学を感じて、ゾクゾクしました……
こんな音声作品に出会えて、本当に良かった…
作ってくださった製作者様、命を吹き込んでくださった声優さん達に感謝を。
震えるほどに、狂っていて、美しく、愛おしい………
だと思う。
カスの嘘ではないが、まぁカスの嘘だとでも思って適当に聞いてくれ。
ASMRには実験的なサウンドを試みる作り手も多い。シロイルカさんなど冒頭に1時間くらいドローンサウンドを入れたりするわで、もはやただのキャラクター音声作品ではない域の作品も生まれたりする魔境のシーンだ。
今作も音的に色々と面白いところはあるが、殆どは声優さんの比重が大きい。
そう、このお姉さんの存在が肝なのだ。
ライムスターのインタビュー記事で読んだが、JAY-Zが何故売れてるのか、それはリリックが面白いから、というのがあると言ってたが(うろ覚え)、
政治的内容や過激な批判をするにしても、まず面白くなければ聞いてもらえないのだろう。
今作はエロではない一般のASMRでしかも癒し系作品でもない。
そりゃ面白くなければ誰も買わんだろう。
そしてそのコンセプトは発売前から話題になるし試聴の段階で既に惹きつけられた人が多数散見されたので成功と言える。
各トラックのタイトルも素晴らしい。
これだけで只者ではないのが伝わってくる。
そして餅梨あむさん、わからせられるメスガキを演じてるイメージが強かったので最初わからなかったが、こんなお姉さんも演れるのかと驚いた。
そして見事にその絶妙なトーンでカスの嘘を唱え続ける。
ヒップホップも長い歴史の中で単に韻を踏むだけではない色んなバリエーションが生まれてきたが、この流し込まれる嘘の魔力はもはや下手なラッパーよりも謎の言霊が宿ってるような気がしてくる。少なくともこんな世迷言を垂れるくらいには俺は洗脳されてる。
さて、ダラダラとカスみたいなレビュー垂れてきたが、
こんなの読んでる暇があったらとっとと聞きましょう。
そしてお姉さんに打ちのめされなさい。