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逃亡してきた奴隷少女を保護し、絶望に塗りつぶされた心を癒してゆく物語です。音声作品ではある程度見受ける型のお話で傑作も多くありますが、本作はその中でも出色の一つだと思います。特にレイが過去のトラウマで酷く苦しむ場面があるため、かなり重いストーリーです。ですがそのことが物語に深みをもたらしています。また本作では「あなた」の方も心に傷を抱えており、レイを救うだけでなくレイによって救われることになります。「あなた」の声がない音声作品でこのようなことを表現するのは難しいと思います。実際、聞き手側のこういう設定は珍しいのではないでしょうか。しかしレイの話ぶりや反応でそのことが十分に伝わります。
全編を気軽に聴き返すには向きませんが、音声作品で描かれた物語として屈指の傑作だと思います。
・CV:一之瀬りとさん。声も演技も素晴らしく、多くの作品に出演されておられます。特に本作のレイの絶望や諦観、怯え、その後の感謝や安心、幸せ、どれも目に見えるようなリアリティで表現されています。前半のレイの苦しみは聴いているだけで辛くなるほどです。声はもちろんですが、加えて息や間の演技が迫真です。
・価格と時間:770円・1時間23分14秒。値段に対してかなりの分量です。
・その他:続編もあります。成長したレイとの生活が描かれており、本作に劣らず非常に良い作品です。好きな作品の続編が出るのはいつも嬉しいですが、特に本作の場合は物語性が高いため、助けた少女と甘々な日々を過ごすという場面はその分少なくなります。続編はそういう時間がたくさんあります。
逃亡したケットシーの猫耳少女ニィナを匿い、同居して心を通わせていくお話。傷ついたニィナがだんだん明るくなっていく様子に心が温かくなります。「だんだん」というところがしっかり描かれていて、ニィナは家に置いてもらってもすぐに朗らかさを取り戻せるわけではありません。昔のトラウマはすぐには消えないのです。二人で過ごす時間が彼女を癒していきます。
ニィナは本当に可憐で健気です。明るくなるといたずらっぽく笑うのが特に可愛らしい。服なんていくらでも買ってあげたくなります。
・CV:陽向葵ゅかさん。非常にたくさんの音声作品に出演されており、どの作品でも声も演技も非常に素晴らしいです。上手い声優さんは皆そうですが、はっきりした言葉でない音がすごく魅力的です。フリートークを聞くと、演技していない地声でも素敵なお声です。陽向葵ゅかさんの出演作を聴いたのはこれが初めてだったので、個人的にはその意味でも思い入れのある作品です。
・価格と時間:定価770円/約110分。値段に対してかなりの分量です。映画一本くらいの長さにわたってニィナの話が聴けるわけです。
・その他:続編もあり、これも大変良い作品です。ニィナとの絆がさらに深まります。
自分に懐いてくれている親戚の紗雪ちゃんが泊まりにくるお話。大人しい紗雪ちゃんがたどたどしくしゃべる様子がとてもいじらしいです。話し方のせいか年齢より幼い印象です。浅見ゆいさんの幼い女の子役はどちらかといえば珍しいと思いますが、ものすごく可愛いです。
・CV:浅見ゆいさん。多くの作品に出演されておられ、声も演技も素晴らしいです。初めて聴いたのが本作と「癒しガール」のもう一つ(瑠璃子ちゃん)ということもあり、個人的には二つとも特に気に入っていて何度も聴いています。
・価格と時間:330円・1時間5分。この値段で1時間以上なので十分すぎる長さです。
・その他:「癒しガール」シリーズは他に妹・幼馴染と二つあります。幼馴染の方はヤンデレで少し毛色が違いますが、どちらも良い作品です。
久しぶりに帰省した田舎で妹の千夏(せんか)ちゃんと過ごすお話。秋野かえでさん演じる千夏ちゃんは昔はお兄ちゃんべったりだったのに、兄が都会へ出ていったことで捨てられたように感じていて、再会したときはけっこう恨んでいます。しかし本当はずっと兄のことが好きで、二人で過ごすうちに徐々に心を開いて正直な気持ちを伝えてくれます。
ご飯を食べたり一緒に寝たり、散歩したりする中、千夏ちゃんが一途に兄を想ってるのが細かく表現されています。その分後半が切ない......それも含めて実にいい作品です。
なお、秋野かえでさんは非常に多くの作品に出演されていますが、全年齢作品、中でもこういうストーリー性のあるものは珍しいので、そういう意味で貴重な作品です。
一之瀬りとさんのサークル「いちのや」さんの「東雲かなた」シリーズ第4作。過去作と同じく、シナリオ・CVともに一之瀬りとさん。シリーズ作品ですが、どれから聴いても問題ありません。
第1作と同様お泊まりの話。前は彼女が泊まりに来ましたが、今回は彼女の家に泊まりに行きます。
このシリーズは何と言っても彼女の話し方や振る舞い、距離感の自然さがいいですね。ほんとに彼女と一緒にいるって感じがします。眠る前に「好き」とか「一緒にいて幸せ」とか、たっくさん囁いてくれます。特に一之瀬りとさんのちょっとした笑い声とか、ふとしたときの言葉にならない声がリアリティを増してて好きです。
力が弱まった稲荷神のみたまからいろいろなご奉仕を受けるお話。鬼頭明里さんが演じるみたまは悪戯っぽくて可愛いです。特にトラック6のいなり寿司に対する反応など。
このシリーズでは「力の弱まった神々が主人公に癒し救うことで力を取り戻す」ことになっています。この設定が少し気になったのですが、作中で「奉仕する相手は縁のある者に限られる」ことが語られます。みたまは初めからものすごく好意的ですが、それにはちゃんと理由があるわけです。
耳かきなどの間もみたまはけっこう喋ったり、吐息が聞こえたりします。個人的にはこの方が好みです。また環境音が綺麗なので、セリフがない場面も心地良いですね。
あと、本編のほかにボーナストラックでみたまとの結婚生活のボイスがあるのがいいですね。一つ一つはごく短いですが七つもあります。さらにみたまによる「やおよろ温泉郷」の紹介ボイスもついています。
・価格と時間:1980円・約1時間33分。値段に対して十分な分量です。
タイトルのとおり、レイの物語『奴隷少女と小さな幸せの魔法』の続編です。前作同様、とても心温まる物語です。前作よりもレイはかなり朗らかになっており、二人の距離もより近くなっています。それでも傷は完全に癒えたわけではなく、まだ悪夢を見ることもあります。これは聴いていると悲しいのですが、一方で、だからこそレイが幸せそうにしている場面が引き立ちます。レイは平穏な日々に慣れてきているようで、焼き餅まで焼いたりします。あの控えめで遠慮がちなレイが!
それからレイは「あなた」を「ごすじんさま」と呼びますが、本作では「パパ」という場面もあります。このシーンのレイはいつもより甘えんぼでものすごく可愛いです。
また、センというレイよりも年下の少女との交流も描かれ、レイのお姉ちゃんぶりも見られます。センも可愛らしく、レイの成長も感じられます。
・CV:レイ/一之瀬りとさん。声も演技も素晴らしく、多くの作品に出演されておられます。前作に続いてレイの豊かな感情を表現されています。
セン/みもりあいのさん。みもりさんの幼女はいつも可愛いですが、本作のセンも大変愛らしいです。
・価格と時間:770円・1時間23分1秒。値段に対してかなりの分量です。
Re:soundさんの「自分に自信がない女の子」を描く作品の一つ。中でも本作のシズは男性恐怖症で、いつもオドオドしています。信頼する恋人である先輩に対してさえ、はじめのうちは謝ってばかりです。そのシズが二人で過ごすうちに打ち解けてくれるのが丁寧に描かれており、シズを守ってあげたいと強く思います。心を開いたシズが積極的になって前向きな言葉を紡ぐところはすごく可愛いです。
背景でずっとしとしと流れている雨音とも合わせて、ゆっくりと時間が流れるような作品です。
・CV:みもりあいのさん。いろいろな作品に出演されておられ、シズのような控えめな女の子の役も多いです。みもりさんの出演作では他にも好きなのがいくつもありますが、本作で初めてお聴きしたのでその意味でも思い入れがあります。
・価格と時間:770円・56分39秒。値段に対してかなりの分量です。
お隣の美波ちゃんとの交流を描く二つのお話。
一つ目は鍵をなくして家に入れない美波ちゃんを家に泊めます。美波ちゃんは礼儀正しくて落ち着いた子ですが、お兄さんにはかなり積極的です。また二人の会話(声は美波ちゃんだけですが)がたくさんあって、生活の様子がいろいろわかるのがいいですね。
二つ目は二人で温泉旅行に行きます。関係が一段進み、美波ちゃんがさらにグイグイ来ます。もう終始愛らしいのですが、中でもTrack03の足湯やTrack04の食事のシーンの幸せそうな美波ちゃんは特に可愛いです。
・CV:名塚佳織さん。言うまでもなく超一流の声優さんです。名塚さんの演じられたキャラでは『レ・ミゼラブル 少女コゼット』のコゼットが特に好きですが、美波ちゃんは当然ながらまた別の魅力があります。作品中では美波ちゃんはずっとお兄さんと一緒にいるわけですが、それが嬉しくてたまらないのが声の様子でよくわかります。
・価格と時間:2970円・約1時間+約1時間45分。値段に対して十分な長さです。
・その他:セット商品です。別々に買うと3630円なので660円、約20%もお得です。