Lista de reseña de しろしろしーろ✯

冒頭、少しの静寂の後、聴こえてくる彼の泣く声。
どうやら義脳によって目を覚ますことが出来たようで､彼のとてつもなく心配した声色に胸が締め付けられる。

ブレインマシーンインターフェイスを応用した人工の脳…
少し想像出来ない要素ではあるものの、記憶を無くしたヒロインを想ってくれる人がいるってとても幸せですね。

手術後、経過観察のために大学病院の近くに引越し、新居で心機一転また新しい生活が始まる。

…そのはずだった。

ヒロインがまた傷つかないように、危ない目に遭わないように絶対外に出そうとしない彼。
それは単純なものじゃなくて、どこか不穏を孕んだ気持ちの悪いものへと変わっていく。

最後の結末には驚かされました。もうこの道しか彼には残されていなかったのか…
イメージが最後に逆転し圧倒されながら終わりを迎えたので､聴いたあとはしばらく頭の整理でボーッとしていました。

佐和さんの演じ方もキャストトークで語られていた通り、なるほどそういう意図が…と納得致しました。
色んなシーンの感情の変化、ヒロインへの気持ち、彼という人間性を耳で感じられる。

カナリアレコード様の新作とお聞きし、イラストやサンプルを見た際、そんなに闇っぽさやヤバさをあまり感じなかったのですがこれはやられました。

人間はいつ、どこで、どうなってしまうのか分からないものですね。

ダメ男という事を念頭に置いて聞きましたが…思ってた以上にクズでした。褒めてます。

自分の領域に踏み込むとキレてきたり、お金を借りてるのはそっちなのに対等な体で会話したり…冷静に考えれば「なんで怒られなあかんねん」案件なのは間違いない。
でも彼女は彼を好きで、彼が生活の全てだから嫌われるのが怖いんですよねぇたぶん…そういう人が身近にいた事があるので勝手に共感してしまいました。

怒られて心は沈み、でもその後優しく包み込んで謝ってくれる飴と鞭。これぞクズ男の本懐ですね!!
怒りの演技もかなり怖かったのでそれがまた謝罪の甘さを引き立てていて良かったです(笑)

クズ男に恋して振り回されたい乙女にはオススメの作品です。
本当にクズなので心して聞いてくださいませ。

借金まみれの彼と、死のうと思ってた所を彼に出会ってのらりくらりと生きている彼女。
ポストには催促状、ライフラインは止められ、まさにギリギリアウトな生活を送る2人。
それでも笑って最後までヤケを起こさずに過ごしていられたのは、1人じゃないからなのかな。

こんな状況、確かに絶望で望みなんてない。
でも彼女が彼に出会う前に死んでいたもしもがあったのなら、一緒に心中する今の方が幸せなのは間違いないと感じました。

こちらの睡眠導入音声にいつも助けられている者です。
今回は第5作目、そして増量版とのことで小躍りしながら購入させて頂きました。また睡眠のお供が増えて助かる。

完全アドリブ一発撮り、そしてKU100のマイクから繰り出される数々のオノマトペ。時折聞こえる小物を準備する音が、逆に自然さを感じます。
「あっ、今はあの小物を使っているな」
「これはなんだろう…でもすごく落ち着く…」
など、癒されつつも音当てクイズが出来ているようで面白さもあります。

そして今回はなんと!!おまけトラックで「よしよし」してもらえました!!
これはシリーズ以来初めてだと思うのですが、優しく精神安定剤並みに落ち着くお声で言われたら秒で眠ってしまうこと間違いなし。
多分マジでマイナスイオン出てると思うんだ。

そして増量版で一時間近くあるのにこのお財布に優しすぎるお値段。
眠れない方、就寝前になにか音が欲しい方は一回聞いてみて欲しい。

続編である今回のお話は、恋人になってからの2人の甘くも苦い大人の恋物語。

相変わらずお仕事が忙しそうで、マネちゃんとして彼の仕事を支えているヒロイン。
2人きりになると急に彼がオフモードになって甘えてくれる瞬間が本当に甘くて幸せになります…
ヒロインはあまり好き好きな感じは出さないけど、それでも彼への愛情がすごく伝わってくる描写で幸せホルモンが止まりません笑

ですがある時、熱愛のヤラセをしなければいけない所から2人の熱々な中に不穏な影が。
ヤラセでセッティングした物とは別に彼が知らない女性と2人で出かけているのを雑誌で知るヒロイン。
ここで彼が｢お前には関係ない｣って突き放すのが本当に心にくる。序盤に2人の仲の良さを身に染みて分かってるから尚更。思わず泣きそうになりました。

後日誤解だったことが判明しますが、それまでが短いようで本当に長くて苦しかった…。
まぁその分その後の仲直りはとんでもないくらい甘かったので許します。
このシリーズを聴いたことがない方はぜひ前編とこちらを両方聞いてみて下さい。
きっと松澤くんの虜になります。

職場で嫌なことが続いて駅で体調が悪くなり倒れそうになった時に現れたのは、お水を差しだし面倒を見てくれた優しい青年。
そこから彼とは何かと会うことが多くなって、いつしか私にとって心の許すことが出来る特別な人になった。

彼は栄養士をしているらしく、あまり食に頓着していなかったヒロインにお弁当を作ってくれて、がっつり胃袋からハートを掴まれました。

「こんな素敵な人がいつか彼氏になってくれたら…」

そう思うのに時間はかからず、彼も同棲を提案してくれた。
これはもうハピエンでは…?
狂気のタグを見てワクワクしていた私、ちょっと気が抜けた気がしました。

だが、その油断が命取りになったのは言うまでもない。
或る日彼の料理のお手伝いをして欲しいと言われ、何をするのかと思ったら、それは彼の精器を手で刺激しオナニーのお手伝いをすること。

「僕の愛情がたっぷりこもった料理なんだ」

お弁当も、作ってくれた色んなご飯も全部この愛情という隠し味が入っていたと…。私の鳥肌が止まりませんでした。
本当に何事もなかったように狂っていくのが逆に恐怖。
真の狂気を覗いた気分でしたね。

「please eat me」
このタイトルの真意がわかると面白い素敵な作品です。

べろべろに酔ってしまった後輩の私(リスナー)。
なんやかんや言いつつも最後まで面倒見てくれる先輩…
優しさが滲みまくってます。実はめっちゃ良い人。

トラックによってはすごく近距離で囁いてくれたり、
吐息ちっか……とドキドキさせられるシーンもあるのですが、
小動物のようによしよしして甘えさせてくれます。
これぞ癒し作品。

先輩と後輩という関係だからこそ、仕事で疲れた心に染み入る部分が多くて聴きやすかったです。
こんな先輩私にもいないかな(笑)

久しぶりに会った幼なじみの月透橙星くん。
綺麗なお名前と落ち着いた学生って感じの雰囲気と、女の子と話す事に不慣れな面が初々しくて可愛い。

引っ越してきた彼に学校の中を案内してあげたり、
幼い頃に遊んだ思い出に思いを馳せたり…
心地よい音楽と共に学園祭デートを楽しむ2人。

｢こんなこと…他の奴にもしてるの?｣
不意に口を紡いだ言葉。
彼女はただの友達、そう思っていたのに。
青春の恋心の自覚、そして急激に近づく距離についドキドキさせられます。
あーんされて戸惑いながらもモグモグするシーンは聞きどころです!

恋愛初心者にはキャパオーバーな恋。
触れ合うことに多感な時期の2人だからこそ味わえる胸キュン物語を楽しみたい方はぜひ。

総尺4時間越えの日常系ASMR作品。
こういう生活に溶け込む作品を待ってました…!!

今回は配信者の彼氏とのお泊まりデート。
再生すれば隣から彼の寝息が聞こえてくる。
この始まり方最高じゃないですか?
一緒のお布団でウトウト2人で眠っている恋人同士のほんわかとした雰囲気が心に沁みる…実際に寝起きの状態で聞けば尚更没入感の塊。

一緒に朝食を取るシーンでは卵をかき混ぜるシャカシャカ音、火をつけてフライパンで焼く音(これ凄かった)、そして何気ない会話。
まっじでこれリアルな恋人同士の休みの空気で幸福感に満たされる。

お片付けで思い出に花が咲いたり、配信で待たせて申し訳ない気持ちと寂しがる子犬感が漂っている可愛さもあり、お互いに作業したり…
私は作業トラックがお気に入りですね。

そして尺の長さに驚いた方も多いと思われる最終トラック。
寝かしつけってあんなに長くなくても…と思われる方もおられるかもですが、この何気ない眠る前のふわっとした夢見心地の時間。
それを彼氏の声で眠る最後の瞬間まで聴いていられるって最高に贅沢な時間だと思うんです。

一日一緒に色んな時を過ごして、眠る一瞬まで彼に包まれる。
24時間をギュッと凝縮した至福の4時間をぜひご堪能あれ。

今回は癒しの喫茶亭。
ついにお店まで開きましたか…こちらのシリーズにはいつもお世話になってましたので、今回の発売を楽しみにお待ちしてました!

お耳をマッサージされたり、コップのタッピングから耳かきなど…
今回もあらゆる手を使って私の日常生活で溜まっていたストレスを砂糖のように甘く溶かしていきました。
こういった手のASMR作品は色々ありますが、こちらの作品はキャストさんのオノマトペにとにかく癒される。

｢こしょこしょ｣、｢ふわふわふわ…｣など、
ほぼ吐息に近く、それでいてしっかり声だと認識のできる絶妙な塩梅で囁かれるのが本当に癒されます。
さっきから癒されるって連呼してることに気づいて自分の語彙力に絶望しましたが、マジで癒されて落ち着きます。

そして価格がありえないくらいに安すぎるので、オノマトペに興味がある方はぜひお試しあれ。

兄弟で貴女を共有して恋人関係を持っていた3人。
だけど京一さんの独占欲は日に日に強くなり、なんと体調を崩してしまうほど。
ここの咳き込み、演技とはいえとても辛そうでめちゃくちゃ心が痛みました…看病してあげたい()

｢どうせアイツを選ぶなら優しくしないでくれ｣
そんな風に突き放してしまう彼を抱き締め、そして2人は離れで無事結ばれ求め合う逢瀬。
メンヘラで愛が重い彼が貴女の存在を確かめるように激しく、それでいて安堵したかのように抱くシーンは思わず胸が締め付けられます。

あとこれは余談ですが、タイトルコール音声には気を付けて下さい。両耳からいい声に囲まれてびっくりします。