直立タツタ的鑒賞一覽

ひょんなことから隣に住んでいる女子高生の甘恵が癒してくれることに。家に来ては料理を振る舞ってくれたり、仕事で忙しいところを励ましてくれたり、添い寝もしてくれちゃいます。だんだんと距離が近くなっていくのでドキドキしちゃいますね。バイノーラルマイク初挑戦の声優さんが演じているということなのですが、そうとは思えないほど距離の取り方や声に表れる感情に臨場感があってとてもよかったです。

彼女(義妹)とのASMRとボイスドラマが楽しめる作品です。ボイスドラマの方、Bパートは「まいてつ -pure station-」の後日譚のようになっているので、特に日々姫ルートのプレイを推奨します。ゲームでは視覚で、音声作品では聴覚で日々姫のことを感じられてとても満足です。聴覚のみならではの没入感、また他の直接的な介入がない二人だけの世界を楽しむことができたように感じました。
このシリーズはAパートとBパートに分かれているのが個人的には好みです。睡眠用に聴く音声と作業時に流す音声とでそれぞれ使い分けることができ、便利だと思います。

今回は3人とも通話でのやり取りでした。それ故に直接の触れ合いはなく会話だけになっていますが、十分癒されます。
3人が3人とも落ち着くいい声なので聴いているだけで眠たくなってきます。会話の内容も恋人らしいむず痒くなるものからほっこりするものまで色々で聴いていて飽きません。
自分は前々作も前作も聴いてからこの作品を聴いたのですが、恐らく単品で聴いても楽しめるのではないかなと感じました。

延々とお嫁さんといちゃいちゃする作品。ポッキーゲームのシーンは本当に自分がやっているかのようで、お嫁さんが照れくさくなっているのと同時に自分も照れくさくなってしまいます。耳かきやらマッサージやらも献身的にしてくれるお嫁さん、隙あらば好き好き言ってくるので俺も好きだ、と返したくなって仕方ない、そんな癒され作品です。

ただただクラスメートの女子2人の会話を聞いているだけの作品です。聞き手側に2人が話しかけてくることもなければ、話しかけることもなく、単に女子2人のイチャイチャを聞いているだけ。百合の雰囲気を壊すことなく、臨場感のある百合が楽しめる作品です。2人がそれぞれの家で電話しているシーンや2人で外出するシーンもあり、学校以外での関係性も楽しめます。たぶん聞き手は「床」です。

レイルロオドのとらこと屋来島を歩き、音を探していく話です。とらこと共に屋来島の澄んだ空気を感じ、流れ行く水を感じ、果てには屋来杉を使った耳かきをしてもらうことで、文字通り全身で屋来島の雄大な自然を感じられる作品になっています。方言が特徴的なキャラクターでとても可愛いです。前回のレヱル・ロマネスクでは方言キャラが少なかったので嬉しいです。

ASMRをいかがわしいことだと誤解(?)している委員長を、実践によって説得し誤解を解く話です。初めはぎこちなく、緊張感がこちらにも伝わってくるようで臨場感があり、その後話が進むにつれて段々と委員長の緊張が解け、主人公に信頼を置いてくれているのだと感じられるところが特にお気に入りです。主人公に教えられながら上達していくASMRは、聴いていてとても楽しかったです。

クラシックでピアノを主としている楽曲なのですが、ピアノがとても不思議なリズムを刻んでいます。短く切れ切れに一音一音が奏でられているその様は何か駆けていくような、または違うことを表現しているのかもしれない、そのような想像を駆り立てます。落ちついた部分もあるので強弱の差も楽しめる作品であると感じました。

暗めの楽曲が目立つ作者かと思っていましたが、明るめな楽曲もあることを知り結構驚きました。ボーカルの声調とメロディーの明るさがマッチしていて気分が上がる楽曲でした。メロディーの移り変わりも楽しかったです。歌詞は聞き取れないのでインスト曲のようにも感じ、かといってボーカルがちゃんといるので完全なインスト曲ではないという点では不思議な楽曲です。

レイルロオド・海と長崎県九十九島とその海を見る話です。レイルロオド・海はこのマスターが初めてのマスター、マスターも初めてのレイルロオドが海といった、お互いに初めてであるという関係がシナリオの中で重要な所になっているように感じます。初めての経験に対しての期待もあれば不安もあるようで、それに対して二人でどのように接していくかという状況、心情がこちらに伝わってくる作品でした。ASMRはレイルロオドの名前の通り『海』が主な内容になっています。耳かきパートには長崎名物・べっこうが使われていて、ただの海では終わらない、長崎の海であることを強調するかのようなASMRがとても良かったです。

添い寝屋の新人店員さんに尽くされ癒してもらう話です。ハグしては癒され、頭を撫でられては癒され、コスプレをして癒してくれることもあります。
声にシチュエーションに、落ち着く要素が多くあるので疲れている人、寝る前の人におすすめしたいです。タイトル通りであれば添い寝するだけなのかな、と疑うかもしれませんが意外にも癒しのシチュエーションが多くあり、個人的には大満足の作品でした。

簡潔に言うと後輩が妹のように懐いてくる話です。自分のことはお兄ちゃんと呼んできます。
妹のようになってからというものの、保健室にて膝枕で癒してもらったり、お風呂に入ってマッサージしてもらったり、なんだか本当に兄妹になったような生活を送ります。本当の兄妹では味わえないような仲の良さかもしれません。
ASMRに関して、耳かきやマッサージ、シャンプーと種類が豊富で、爪切りに関しては少し珍しい気もします。甘々な妹系後輩にされるお世話、めちゃくちゃいいのでおすすめです。

桜木学園癒し部のシリーズ作品が収録されたパックになっています。このレビューを書いている現在では続編も出ているのでシリーズの全ての作品ではないものの、1作目から12作品が収録されている形です。
作品同士に密接な繋がりはないためどこから聴いてもいいとは思いますが、自分は多少の繋がりも拾いたいので一番上のトラックから聴いています。
12作品もあればASMRの種類も豊富で、髪を切ったり髭を剃ったり、耳かきをしたり耳にスライムを入れたりと、同じような部位を扱うASMRでも違う感覚が楽しめます。コスパもよく買って損はない作品集でしょう。