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2024年01月19日
サンプルが東京弁ではない喋り方だったので調べてみれば、加隈さんは福岡出身なのか。
脚本が先かキャストが先かはわからんが、そこまで合わせているとしたらさすがだ。
内容としては、ボイスドラマの形式をとりながらASMR要素を入れた音声作品。
分かりやすい内容だが、音の使い方がなどがとてもうまい。
特に音量。
距離が近いからと大きすぎて耳障りになるとか、おそらくこのぐらいの位置にあるからこのぐらいの聞こえ方とか、そういう効果音の大きさがシチュエーションに違和感を与えないように調節されている。
現実世界ではこんな聞こえ方はしないと言われるとその通りだが、ドラマなどもちょっと誇張した方が引き込めるのと同じ。
スイカを食べる咀嚼音なんかは、これぐらいの方がウマそうだし。
どの作品聴いても効果音1つにまで調整が行き届いていて、商業サークルだと全部で60分ぐらいのボリュームなのも多いけど、kotoneiroは100分ぐらいで結構ボリュームも多い方だから、ちょっとお高めだけどシチュエーションかCVかで選んで後悔をしない。
2024年06月15日
2024年04月15日
2024年02月06日
上田麗奈さんのウィスパーボイスで囁き続けられるという、好きな人にはご褒美しかない。
そこに加えて、みみかき、雨音など、落ち着かせる音のオンパレード。
この作品もまた、「小岩井さん、良くお分かりで」と、キャストとシチュエーションの融合がうまい。
また、全部で100分越えのボリュームの多さで、お値段の割に物足りない事もないどころか、ファンなら倍のお値段でも許せるんじゃないかな。
ファンじゃなくても、クオリティはかなり高いし、春の日差しのような優しい暖かさがずっと続くし、疲れて寝落ちするのに最適としか言いようがない。
もし実際に週1で配信あったら、投げ銭が毎回すごいことになるんだろうな。
2023年03月04日
囁きのマシンガントークという、ボイスドラマとしてもかなり珍しい作品。
耳かきやシャンプーなど、効果音を楽しむシーンはほぼなく、耳のそばでず~~~~~っと語りを聞かされているだけのトラックばかりで、セリフ以外だと一部のトラックに寝息のような吐息吹きかけがあるぐらい。
効果音は、足音や衣擦れなどごく一部で、全体の1割にも満たない。
しかし、それが良い。
一方的に喋られているだけなのだが、ずっと優しい囁きだからか疲れないどころか、ずっと聴いていたくなる。
ただ喋るだけでは間延びして飽きてくるものだが、楽しそうに身近な人物に喋るのと同じように緩急や抑揚もあり、飽きたりダレたりがない。
まるで名人芸の落語を聴いているかのよう。
温もりを感じたい、そんな気持ちの時にぜひ。
きっと、阿波連さんを音声作品かしたらこんな感じだろうな。
2023年03月04日
2023年01月15日
落ち着いた大人の女性が優しく癒してくれる、とてもゆったりした雰囲気。
あまりテンションの起伏は激しくないが、ふふふ…と微笑むところなんかは、優しいお姉さん感があって、聴いていてとても落ち着く。
「浸る」という表現がとてもしっくりくる作品です。
また、「名優」沢城みゆきが凝縮された逸品と言っていい。
トラック4の声の変化でキャラクターを表現するシーンは、他ではなかなか聴くことができない演技力を堪能できる素晴らしい1コマです。
このシーンのためにキャスティングしたのか、キャスティングしてからこのシーンを入れたのか、狙ってこのシーン入れただろ、良くやったと拍手を送りたい。
BGMの数と音量を最低限に留め効果音は近くに感じるようにした、無理やりシチュエーションを想起させるのではなく、リアルさを優先して引き込む音の使い方は、同シリーズに共通したテクニックの妙がある。
キャラクターが少し離れた場所で喋っているシーンは、ちゃんと少し遠くで喋っている聴こえ方になるし、雨は近く、嵐は遠く、こちらにイメージをさせて、没入感を作らせる。
シリーズ物はどうしても似たようなシーンが出てくるものだが、それが同じ場所だと思わせないのが、工夫のうまさなんだろうな。
そのシチュエーションへの没入感が重要なのが、音声作品の醍醐味ですが、これはそこにプラスしてトップ声優の実力も堪能できる、ボイスドラマとしても非常に高いクオリティがあります。
他のネコ娘の名前も出てきますが、ちょっとだけ性格が語られる程度なので、単純にまとめ役みたいな立場なんだなと思う程度。
この作品を聴いて、このシリーズの気になった他の作品を次回聴いてみる、という入り口にも良いんじゃないかと。
2023年01月15日
しょっぱなからとにかくカワイイ。
漢字で可愛いではなく、カタカナで「カワイイ」。
「おおきくなったらおにいちゃんのおよめさんになる」とか言われてた姪っ子に、正月の親族の集まりで会ったときに「あそんで~」と絡まれるような、ずっと口元が緩みっぱなしになるアレだよ。
そんなイメージがとてもピッタリなほど、セリフがずっと楽しそうに喋っていて、とにかく明るくていい。
だからか、語尾の「○○ですの」という口調も違和感がなく、現実から離れられてむしろそれで良かった。
優しいふわっとした上田麗奈さんの声がとても良く合う。
効果音やBGMの没入感が高く、虫の鳴き声があるシーンでは、バックでずっと流れ続けず断続的に出たり消えたりして、その情景をイメージさせてくれる。
あまり喋らないパートにこそ音作りのうまさが現れて、セリフで無理やりイメージさせず、ただ聴いていれば自然にイメージが出来て、自らその世界へ入っていける。
上田麗奈さんのファンは当然として、ふわふわした妹キャラが好きな人なら、トラック5から確実に心を持っていかれます。
可愛いの具現化とはこういう事か。
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