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いや…これはしばらく余韻が抜けないだろな…
映画を観た後、もしくは壮大なRPGをエンディングまでプレイした後みたいに放心してます
シナリオ、そして八神さんのキャラクターへの魂の込め方がエグい。八神さん元々大好きでしたが、この作品を聴いたことで虜になりました。
アダムという一人の男が確かに生きているのを感じて心が震えた…
導入
アダムが魔族となり、聖女が快楽に溺れて長い時が経った"今"が描かれる。情事の合間に彼が語り聞かせてくれる「遠い昔の恋物語」から舞台が二人の馴れ初めへと移っていきます。映画のような鮮やかな場面転換にドキドキ
二人の馴れ初めは心が温かくなるもので、和やかなシーンだけど後の伏線となるような台詞が沢山あった
戦地にて
致命傷を負ったアダムが、息も絶え絶えにヒロインへの想いを吐露するんですが…べしょべしょに泣いた
「私のことなど忘れて幸せになって下さい」と言ってのける愛の深さ
その愛故に、世界が聖女を裏切った時、彼の中で正義も悪も何もかもが覆ってしまったのかと思うと…ああ…
絶望トラック
ヒロインを救い出したいアダムと、彼を愛するが故に自ら犠牲になることを選ぶヒロイン。
「私の心を壊さないで…」と、アダムの悲痛な叫びに胸が張り裂けるようだった。愛する人が目の前で泣き崩れて、こんな風に懇願されて、それでも揺るがないヒロインの精神力は計り知れないものがあって、そんな彼女だからこそアダムは愛してしまったのだろうけど、こんなのってあんまりだ…
濡れ場のシーンも闇堕ち前と後で大きく対比になっていて、それはもうえっちなんだけど苦しくなる…
魔王となった彼から激しく愛されながら、人であった頃の彼の温もりを思い出して胸がぎゅっとなる…みたいな…
彼の中では昔も今も何も変わらず、ただ一人彼女を愛しているだけなんでしょうけどね
特典SS、ヒロインの中にも愛が生き続けていたことが知れて心が救われました。ありがとう…!