へぃた's Review List

ASMR作品は数あれど、ここまでストーリーにこだわり緻密に練った作品は希少だと思います。

石見舞菜香さんがご出演されているASMR作品も多数聴いてきましたが、単にシチュエーションを楽しむという枠に収まらず、石見さんの甘くて切ない声をボイスドラマ的な構成と演出によってさらに魅力的に引き出した最高の作品と言ってもいいと思います。
石見さんも相当力を入れて収録に臨まれたであろうことが、気持ちのこもった演技からも窺えます。

目を閉じて耳に集中するとまるでそこに冬がいるような感覚になり、その姿が、光景が頭の中に鮮明に描き出され、まるで映像作品を見ているような感覚になります。
全編聴き終えると、まるで1本の良質な映画を見終わったような気持ちになり、そしていつの間にか流していた涙に気付くのではないでしょうか。
この作品に出会えて良かった、冬に出会えて良かったと思えるのは間違いないです。
そして、誰もが冬に恋をするでしょう。

うえしゃまのASMR作品は過去にも何作か購入していますが、これは一つの到達点かも知れません。

トラックが進むにつれ小夏の内面が表に出てきますが、うえしゃまの演技も迫真さが増して熱を帯びてくるのが素晴らしすぎます。
もともと演技派の”役者”上田麗奈という唯一無二の声優さんですが、この作品ではそれが十二分に堪能できます。

単にASMRというだけでなく、とてもストーリー性の高いシナリオなので感情移入の度合いが半端なく、最後はもう完全に泣いていました。

ここまでのクオリティの作品を世に出してくださったことに感謝。

羊宮妃那さんと言えば普段はどちらかと言うとふわふわおっとりな話し方のイメージがありますが、最近はいろんなキャラクターを演じていてその演技の幅に驚かさせることも増えています。
そんな中、今作ではなんと「ギャル」です!
ただ、一般的なギャルのイメージとは少し異なり、自分の好きなことに真っ直ぐな真面目な面を持ち合わせている、そんなギャルです。

最初こそ聴き手である「シショー」との距離感も共通の趣味を持つ仲間としてのものですが、トラックが進むにつれ「シショー」に対する恋心を意識し始めて徐々に近づいてくるストーリーが秀逸です。
特に終盤、トラック8から10は数多のASMR作品の中でも屈指の甘々シチュエーションで、これが羊宮妃那さんの癒しボイスと熱のこもった演技によって神作品と言ってもいいレベルにまで昇華されています。

羊宮妃那さんのファンの方はもちろん、甘々のラブストーリーが好きな方にもぜひオススメしたい作品です。
買って損なし!

石見舞菜香さんの新作ということで早速購入。
ビジュアルを見てどんなキャラなのか期待と不安半々で聴き始めましたが、今時のリアルな等身大のJKという感じでかなり良かったです。
石見さんと言えば可愛い成分多めのお嬢様(?)キャラのイメージが割と多いと思いますが、今回のキャスティングは大正解じゃないでしょうか。
石見さんの声が好きな方なら間違いなく買いです。
最後のトラックをずっとリピートしながら眠りにつきたいなあ。

待ちに待った羊宮さんの初ASMR作品。
彼女の声を初めて聴いた時から、その繊細でちょっとハスキーなウィスパーボイスは絶対にASMRで活きると確信していました。

これまでもASMR作品は数多く聴いてきましたが、ここまで脳がとろける作品にはそうそう出会えるものでもありません。
彼女の声もさることながら、普段のトークにも現れているゆったりとした話し方はこの作品でも存分に活かされています。
特筆すべきは声にならない呼吸音や吐息、これが台詞の合間合間に効果的に配置されていて、おそらく羊宮さんは自然に演じられているとは思いますが、まるで計算し尽くされたような絶妙なリズム感や距離感を生み出しています。
様々なシチュエーションが収録されていますが、羊宮さん演じるまりか先輩の甘々さが畳み掛けてくるトラック5から8あたりが本当に脳がとろけるので、特におすすめです。

2時間半という長尺ですが、時間の流れを感じさせず、聴き終わった後ももっとこの世界に浸っていたいと思わせてくれる名作になっています。
もっとも、全て聞き終わらないうちに心地よい眠りに誘われるのは必至なので、最後まで聴き終わるのは至難の業ですが…(笑)

羊宮さんのファンの方はもちろん、ASMR作品が好きな方も間違いなく満足できる作品です。
素晴らしい作品をありがとうございます!