诵りすがりの紳士さんのレビュー一覧

まず、シチュエーションとして繋がりがあるのはトラック1・2のみで、他のトラック3・4・5はそれぞれ独立した内容となっております。
また、タイトルにもなっている”耳かき屋さん”というシチュエーションは作品全体ではなく、トラック1・2を指す物と思われます。

トラック1・2
”ASMR初挑戦とは到底思えない程の良質な音”を堪能する事が出来ます。まさにタイトルに偽りナシといった所でしょう。
内容としてもASMR作品でよく耳にする音がほぼ網羅されており、音だけでなくこういった部分からも彼女の”こだわり”を感じる事が出来るかもしれません。

トラック3
このパート全体を通して”爪でタッピングしたような少しトゲのある音”が少ないという特徴があり、指先もしくは指の腹でタッピングしたような音がメインとなっております。
(これは個人的には嬉しいポイントでしたが、そういったトゲのある音の方が好みの方には少し物足りないかもしれません)
また、登場する16種類の素材の中には彼女の”趣味”が垣間見える物もあり、そういった部分も含めて楽しめるパートと言えるでしょう。

トラック4
このパートのみ”ASMRというよりシチュエーションボイス”としての要素が強いパートとなっており、”音量も他のパートに比べて少し大き目”のため、連続してお聴きになる方は注意して下さい。
内容としては”普段の彼女”をよく知る方ほどニヤニヤできるだろうな、といった雰囲気を感じる事が出来ます。
また、知らない方でもこれまでのパートでは見る事の出来なかった”彼女の新たな一面”を垣間見る事が出来るでしょう。

トラック5
”マニア向け?”と銘打たれてはおりますが、マニアでない方にも擬似的な”認知シャッフル睡眠法”としての利用価値のあるパートとなっております。

総括として非常に満足感が高く、彼女をよく知る方にもそうでない方にもオススメ出来る作品に仕上がっていると言えます。

まず前提としてこの作品はシチュエーションボイスの要素がかなり強い作品となっており、その中で一部ASMRやバイノーラルの要素が盛り込まれた形をとっています。
また、4つのトラックは全て連続した内容となっており、シチュエ―ションも最後まで単一のシチュエーションとして完結しています。

内容についてですが、普段通りの”イタズラっぽい彼女”と普段は見られない”あま～い彼女”の両方を楽しめる作りになっています。
そのため彼女をまだよく知らない方でも、普段の姿とこの作品での特別な姿とのギャップを堪能することができるでしょう。
また、”あま～い彼女”がどれくらい甘々なのかというと、普段から2人がどれだけイチャイチャしてるのか目に浮かぶほどのイチャラブっぷりであり、
それはもう甘すぎて激甘を通り越し、聴くだけで糖尿病になりそうな”極甘”とでも呼ぶべきレベルだと言えるでしょう。

最初は違和感を持つ人の方が多いであろう”語尾ポポ”というピーキーな武器を携える彼女ですが、
このあまあま極甘イチャラブボイスを最後まで堪能し終える頃には、彼女と語尾ポポの織り成す不思議な魅力の虜になり、違和感はすっかり消えていることでしょう。

総評としましては、彼女の持つ高いセルフプロデュース力(りょく)によって非常に解像度の高い作品として仕上がっていると感じました。
彼女の魅力をまだ知らない人も、是非この作品を聴いて”ちょっと不思議な家入ワールド”を味わってみて下さい。
また、ASMR部分は少ないながらもとても心地良い音を堪能することができました。(主にトラック3のことを指しています)
このレベルの音を収録できるだけの実力があるのであれば、今後どこかでASMR主体の作品も聴いてみたいという気持ちが個人的にはかなり強いです。

まず、作品全体の雰囲気として”可愛くて頼りになるお姉ちゃん彼女”という印象を受けました。
また、全体的にシチュエーションボイスとしての趣が強い作品となっております。

トラック8のボーナストラック以外は全て繋がりのあるシチュエーションとなっているため、個別に細かく言及する事は避けますが、
トラック2・7の2つは、シチュエーションボイスとしての趣が強い本作の中でも、バイノーラルの要素が強いトラックとして作られていると感じました。
ただ、バイノーラルに関しては少し残念な部分もあり、タオルドライの音が小さく、あまり”されている感”を感じなかったり、ドライヤーの音も少し遠いかなと感じました。
この辺りは初挑戦ということもあって、今後の成長を期待すべき点と言えるでしょう。

また、彼女の強みを活かしたパートと言える4つの”おやすみピアノ”のトラックですが、
内容としてはどのトラックもゆったりとした曲調と優しいピアノの音色でとても素晴らしい出来だと思います。
ですが、作品全体で見た時にこれらのパートはボイスパートより音量が大きく、”聴きながら眠る”ことを考えるともう少し(ボイスパートより少し小さいくらいまで)音量を落とした方がいいんじゃないのかな、と感じました。

総括としましては、彼女の”性格”や”武器”がしっかりと盛り込まれ、高い独自性を持つ作品に仕上がっていると言えるでしょう。
(ASMR・バイノーラルに対する技術的な面での未熟さについてはまだあまり触れるべき部分でもないと思いますので、総括では考慮しない事としました)