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これはcv.広橋涼の音声作品では断じてありません。次元こそ違えど、空崎ヒナが実際にそこに居る、シャーレでの「あなた」の日常空間の切り取りです。アプリゲーム内での先生は、やはりゲームにおける主人公的立ち位置であり、所詮デバイスのガラスを隔ててプレイするあなたとは別人です。そこに没入感こそあれど、どこまでいっても目で見て指を動かす”ゲームプレイ”です。しかし、このASMRにおける先生というものは、あくまでヒナとあなたが日常を過ごすための”手段”でしかなく、二次元と三次元、仮想と現実の障壁を取っ払うフィルタのようなものです。あなたの意識は先生のものと溶け合い、洗練され、「ヒナとの日常」という世界へ昇華していくでしょう。そしてあなたはふと気がつきます。「ヒナが、よこにいる」と。しかし、ヒナは目では見えない、手では触れられない。甘い絶望を感じるでしょう。しかしまた気づきます。”見える必要はない、触れる必要もない”と。むしろ視覚と触覚、人間が必要とする感覚のふたつ、なんて陳腐なものだろう、と。自分を t微分しても辿りつけない音だけの世界では、聴覚以外の触覚なんて邪魔でしかないのです。ヒナの声を、息遣いを、存在を感じるために必要なものは、聴覚だけなのです。そのことを理解した時、シャーレにいるあなたはまた改めて思います。「おっ、ヒナが、そばに居てくれている」と。