作品紹介で世界観に興味を惹かれ購入させていただきましたが、
久しぶりに音声作品を聞いていて号泣したかもしれません。
ASMR×シナリオとある通り、どちらにもこだわりを感じさせる作品でした。
石見さんの演技と環境音がとてつもないほどにマッチしていて、『冬』という彼女を近くに感じることができて作品への没入感が凄かったです。
ここが幻想だと、もう居ないと頭では分かっていても、そこにあったのは喪った彼女が居るという先輩にとっては望んでいた現実です。あの日過ごせなかった一日、楽しいと感じる一方で悲しさも自分は感じました。
そして彼女の秘密と願いを聞いた時、一番胸を絞めつけられました。いつか世界が壊れるそのときまで、永遠に居たいという二人の願いは理解できながらもとても苦しかった。
ただ二人はこれでいいのでしょう。都合がよくても、もう二度と元の世界に帰ることが無くとも、ここが二人にとっての幸せな世界で現実なのですから。
巫女さんとの会話、最後の冬の言葉も考えさせられ、様々な想いを感じるものでした。聞きなおしてみると凄いですね。
長くなりましたが、本当に買ってよかったと思える作品です。
素晴らしい夢をありがとう。