ストーリーと音が本当に良かったです。
前作と同じく記憶を基に過去を再現した世界に入ってそこで故人となった彼女と再会するというストーリーで、この世界の設定上その世界に入っても現実を変えることはできない都合上ストーリーの節々で今の時間がすぐに崩れてしまう物であることを感じる度に胸が締め付けられるような感覚になりました。
この作品は環境音が良くて、Track4の料理音は物を切るときの音や皮を剥くときの音、火をつけるときの音がそのまま伝わってきて本当に冬と料理をしているような感覚になりました。
Track5のゲーム音も冬の反応とゲームのカチャカチャとした軽いけど粒になった音が実際の演技で出しているからこそ自然に、臨場感の溢れる感じになっていて可愛い彼女がすぐそばにある感覚になりました。
また、Track6や7の布の擦れる音、耳かきの音のようなASMRらしい音もしっかりリアリティがあってすぐそばで冬が沢山甘やかしてくれる感覚をお布団に入りながら楽しんでいました。
ストーリーにおける彼女は優しく、愛が強くて、負けず嫌いだけど脆いところもある性格となっていて、この性格が石見舞菜香さんの声とマッチしているのは言うまでもありません。
普段の話し声は柔らかく、全てを受け止めてくれるような包容力があって、別のシーンでは守ってあげたくなる、手放したくない庇護力を誘うような甘い声がこのシナリオと相まってとてつもない破壊力を生み出しています。
これらの音が際立っているお陰でもう存在しない彼女のかたちを聴き手に一際近く、感じさせてくれるのだなぁと思いました。
この作品の結末は流石にここでは語れませんが、前作を聴いた身としてはこういうのもいいと思わせてくれました。
この作品を作ってくれたスピカさんと石見舞菜香さんに多大なる感謝を
初のレビューで拙い文章が多かったと思いますが、ここまで読んで下さった方のお役に立てれば幸いです。
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