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アートワークの彩月への第一印象は、小悪魔っぽい女の子だった。
それを見ながら音声を再生してみると、小悪魔というよりは初心っぽい印象を受け、これはこれでいいなと感じた。
しかしよくよく見てみると、彩月は頬を赤らめて熊さんのキーホルダーを付けていることに気づく。
「そうか、この子は先生に合わせて大人っぽく見せようとしているのか。」
そう気づいた時には、彩月の言葉の端々から察せられる背伸び感や、頑張ってため口を使おうとしている努力が一層愛おしく感じれるようになり、自分の頭の中の彩月像が完成した。
もはや目を閉じれば動く彩月を想像できるようになったのだが、小山さんの声に彩られた彩月がもう、それはそれはとてつもなく可愛い!!
先生と生徒という関係性はある種の背徳感やアンバランスな力関係がスパイスになると思うのだが、彩月はそこをくすぐってくるような言葉をわざと選んだり、冗談にも本気にも受け取れるような言動や仕草を投げてきたりする。
でもそれは「先生を困らせたい気持ち」と「自分の想いを素直に伝えるのが恥ずかしい気持ち」の両方の要素が含まれていて、小山さんの声によって彩月の細かい心の機微が目の前に広がっているかのように感じ、高い没入感を得ることができた。
01から08にかけて彩月との関係性も変化していき、彩月の口調の変化や成長も楽しむことができるので、繰り返し何度でも聴ける作品だと思う。
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