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目標達成の逸話は数あれど、エジソンの言葉ほど誤解されがちなものはないでしょう。
僕たちが立てた目標を達成する為には、ひらめきと努力のどちらも欠かすことはできません。でも、僕たちはどちらか一方に偏りがち。特に、“努力”を続けるのは大変なことです。
でも、それより難しいのは“手を付けること”。
多くの人はそのために、過剰な時間を浪費してしまいます。
・「忘れてしまう」
・「手がつかない」
・「先が長すぎてやる気になれない」
これらは誰もが直面する厄介な問題だけど、この作品では”習慣の力”を使ってこれら3つの壁を克服し、叶えたい目標を実現させる為の方法を考察しています。
個人的な目標が上手くいかない理由は、「時間がないから」とか、「今のことに手一杯で、新しいことに手が付かない」などさまざま。それもそのはず、ある調査によると”ある人が一日に決断する回数を調べてみると、なんと約35,000回にも及ぶ”ことがわかっています。
もちろん人によって多少の誤差はあるでしょうが、意識的に決断する回数が多いのであれば、新しい目標を達成する為に頑張るのは、それ自体難しいことが想像に難くありません。
これは勘違いされがちだけれど、【あなたにとって大事な仕事は、他の大事なことではなく“大量の些細な仕事”に流されてしまう】というのが真実。波打ち際にどれだけ高く砂を盛ったとしても、いずれ崩れ落ちてしまうのは目に見えています。
もちろん砂というの他たとえ話だけれど、試しに呼吸してみると実感しやすいかと思います。普段は無意識に行っている呼吸。でも、仮にあなたが「5分間だけ意識して呼吸しよう」と決めたなら、気が逸れて、初めはその難しさに驚くでしょう。一日35,000回もの決断を下す脳は思考の空白を許さず、雑念が浮かび5分という短い時間ですら達成できないことに気付くでしょう。
24時間365日、常に無意識に行っているはずの呼吸ですら意識し続けるのは難しいのだから、慣れない運動や複雑な課題に取り組むのはどれだけ難しいことなのか?想像するだけで寒気がします。
だからこそ、目標を達成する為に必要な作業を習慣にしていしまうのは大事。・・・そうと分かっていても、実際に習慣を作るのは難しいと感じているかもしれません。
一つ、思考実験をしてみましょう。
AさんとBさんが同じノートPCを使って同じ課題に取り組んでいます。ただ一つ違うのは、一方には【散らかった机】で課題に取り組んいて、もう一方は【整理整頓された机】で作業していること。
別に、「机を片付けましょう」だなんて言う気はありません。論理的な作業は整理されてる方が捗るし、創造的な作業は散らかった机の方が捗るので、一長一短です。どちらでも、好きにすればいいでしょう。AさんもBさんもそれぞれが普段使っている、本人が作業しやすい空間で課題に取り組んでいるだけです。
ただここで、【整理整頓された机】を使っているBさんに「どうして机が綺麗なの?」と訊ねると、恐らくこういう返事が返ってくることでしょう。「散らかった机じゃ作業できないよ。」
でも、課題はノートPCで完結するものです。別に机にモノが散乱してようが関係はないはず。そう聞くと、恐らく彼はこう言います「目の端にモノが散らかってたら集中できないから。そういうのが嫌なんだ。」
恐らく彼にとって、机を片付けることは特に意識することなく、定期的に行う行動です。
つまり、習慣なのでしょう。
このたとえ話はあくまで空想上の出来事なので、現実的でない部分もあるかもしれません。ただし、習慣に関する一定の説得力を含んでいます。それは、【習慣とは、起きたら厄介な問題を未然に解決するために、継続して行う自発的な行動】だということ。
そこでこの作品では、決断しなくても問題解決に繋がる行動がとれるようになる方法、つまり、勝ちグセにつながる習慣の身に付け方についてご紹介していきます。
この作品では習慣を身に付けるためのステップを3つに分けて紹介しています。
Step1、「忘れてしまう」を克服するにはどうすればいい?
Step2、「覚えていても手をつける気分になれない」を克服するには何をすればいい?
Step3、「思ったような成果が出ない」を克服するにはどうすればいい?
勘違いされることが多いけれど、忘れてしまうのも、気分に支配されて手が付けられないのも、それが悪いことなのではなくて、そもそも人間がそういう生き物だから。でも、ちょっと考え方を変えて工夫していけば克服することが出来ます。
これら3つの障害を克服することで、順を追ってあなたの目標達成をサポートするのが本作。僕自身、調べて、試して、役に立った情報をまとめているので、読んで実践していただければ、あなたの目標達成に役に立つと確信しています。