【陶器耳かき・粘土マッサージ】蓄音レヱル ～ 切子～【CV.田所あずさ】

鍋縞藩窯公園。

嵯峨(さが)県の誇りのひとつ、伊満里焼きの聖地であるその公園の周辺には、たくさんの窯があつまり、焼き物にまつわる全ての音達が集合しています。

陶土と、水と、窯の火との音。伊満里焼きの里を抜けていく風が揺らし鳴らす、伊満里焼きの風鈴の音。

散策を、陶芸体験を通じてそれらの音に耳を傾け、楽しんで。
楽しみ疲れたお肌を、お耳を、やはり伊満里の陶土と焼き物とが癒やしてくれます。

泥――クレイを配合したクリームとつかったマッサージとパックとに体を浸したそのあとは、伊満里焼きの人形がついたかわいい耳掻きでのお耳掃除の時間です。
梵天代わりとして贅沢に用いられるのは、手漉き和紙を裂いてよりあげられたこより――伝統と文化とが織りなす音と感触は、あなたの深いところまで、きっとほぐしてくれるでしょう。

小さなころからあなたを守り、育み続けてきてくれた切子。
その切子が愛情たっぷりに、そしてときには甘えた顔も見せてくれつつ、ふたりで探していく音は、ふたりでつくっていく音は、あなたの根本部分から、きっとあなたを支え直してくれるでしょう。

癒やしを与えるものは、愛。
その単純な真実を、切子とふたり、どうぞ見つめ直していただけますと幸いです。

「人を、貨物を、目的地まで安全に送り届ける――レイルロオドの本質的な使命よりなお大事なことを……切子は、見つけてしまいんした」

「すくすく育つますたぁさんが、切子を頼ってくれる手が、どれほど嬉しかったかは――切子以外の他の誰にも、たとえご先代にも、おとうさまにもおかあさまにも、決してわかりはいたしんせん」

――永崎の街を守り、愛したレイルロオド、切子が、愛するがゆえに永崎を離れて見つけた第二の故郷が、伊満里です。

伊満里を第二の故郷としてくれた「あなた」とふたりであるからこそ、音探しという不慣れな課題にも、切子は軽やかに、その実懸命に取り組みます。

小さかったころからずっと見守り育んできたあなたを切子は深く溺愛しており――けれども時折、立派な男に成長しているあなたの手に頼ってもくれます。

見守り、成長、恩返し。それは切子にもあなたにも共通する、相手に対する思いを示すキーワードであり。で、あるからこそ、それだけにとどまらぬ新しい感情・言葉も、ふたりの間にじわじわ育ち始めています。

どうぞあなたを甘やかしまくる切子の愛情に素直に応え、それと同時に、あなた自身の内面にも、また素直に耳を傾けてみてください。

そこから聞こえてくる響きはきっと、あなたに深い安心と、誇りと、そして癒やしとを与えてくれることでしょう。