午前4時のまにまに-偽物ワールズエンド-

●フェニ(午前4時のまにまに)
「うそつき。誰よりも何よりもおじさんはお父さんとお母さんから愛されているくせに。嘘をつくのが下手ね」

主人公が午前4時の公園で出会った不思議な少女。
幼い姿をしているが、果たしてその正体は……

●タロー
「偽物なんかじゃない!　僕たちが生きたこの時間は、嘘なんかじゃない!　全部、大切な思い出だった……」

不思議な少女フェニが話す「偽物ワールズエンド」の物語の主人公。
平凡な学生ではあるが、仲間思いで友達を気に掛ける心優しい少年。

●あゆり
「わかるよ。私も、偽物かもしれないけど……今は、わかる。タロー君の涙が、教えてくれた。たくさん見てきた、その雫が、答えなんだ」

突如転校してきた謎の美少女。「楽園研究部」に入るために、
名門女子学園からわざわざ転校してきたらしいが、その目的は……

●てんり
「タローが俺を気にかけてくれる理由は知ってるよ。
ふと目を離した瞬間に、両親のもとに行ってしまいそうで怖いんだろ?」

主人公「タロー」のクラスメイトであり親友。明るく振舞ってはいるが、
幼い頃に両親を亡くし、その寂しさを誤魔化しながら生きている。

●りゅうじろう
「ボクはいつも兄さんの影に隠れて、自分は安全なところにいて、いざひどい仕打ちにあえば逃げようとする、卑怯な人間です」

双子の兄の「りゅういちろう」と共に生まれ、男の子の名を付けられた少女。
兄が事故に遭い植物状態になってしまったのを自分のせいだと責めている。

●さやたか
「るせーな、お前は俺の親かよ。発言がいちいち説教くせー。俺のことなんか……誰も見てないし、教師どももきっと早く退学しろと思ってるよ」

学園一の不良と名高く問題ばかり起こしている男の子。
幼少期に父親が失踪し、女手ひとつで育てられた。

●しいな
「またそんなこと言う。さやたかのこと、こんなに大事に思ってる人、いっぱいいるのに」

タローたちと同じ学校に通う3年生の女の子。学園一の不良と
名高いさやたかの幼馴染で、いつも彼を気にかけている。

●部長
「ここにあったのは、全部かみさまが作った寂しい偽物さ……僕らは所詮つくりもの。紛い物。失敗作の残骸」

黄金町学園の「楽園研究部」の部長。黒いコートに身を包み、そのすべては謎に包まれている。
「死後は楽園に行ける」という噂について調べているようだが……

●フェニ(偽物ワールズエンド)
「そうです!　なんてったってぼくは楽園研究部の部長の妹ですから!　この学校に知らない生徒はいません!」

「楽園研究部」の部長の妹。どこかオドオドとして落ち着きのない
あわてんぼうの少女だが、フラフラと歩き回る兄を支えるしっかり者な一面も。

●かみさま
「あなたの奪った言葉はね、私が一人一人の人間を本気で愛して、心の奥底からでた、ほんものの愛の言葉だ」

午前4時の夜空の下で、物語を描き続ける神秘的な少女。
病弱で外に出ることはほとんどないようだ。