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ASMRボイスドラマでは珍しい、バーテンダーのお姉さんが癒してくれるシリーズ第3弾。
私はこの作品が初めてであるが、声優さんとイラストに惹かれて購入を決定した。
何せあの原田ひとみさんである。アイドルでシンデレラなあの人や、ほにゃららとテストで召喚しちゃうヒロインとか、太巻き大好きで舞い忍んじゃうあの娘とか。
パッケージのはすみさんのイラストも最高だ。THE･優しいお姉さん。背景や小物、衣装に至るまで見応えがあり、一目でどんなキャラクターか伝わってくる。

実際に視聴して見ると、原田ひとみさんの落ち着いた大人の女性の演技は想像以上にハマり役だった。視聴前は少女役のイメージが強かったが、落ち着きつつも張りのある声質とプロ声優ならではの演技力でこちらの心をがっちり掴まれる。はい最高。

…が、無論これだけではない。
有名声優や著名人を起用した音声作品は今時珍しくなくなったが、(あくまで個人的に感じたことだが)声優さんの素晴らしい声を売りにするあまり、肝心のASMR要素が声一辺倒な作品が多いように思っていた。
確かに聴き手へ一対一で語りかけてくれるだけで、耳許で囁きかけてくれるだけでもお金を出す価値がある。サークルさんの作る台本や構成は素晴らしく、これらだけでも魅力的過ぎる。
だが、だからこそ耳かき音やマッサージの音も高いクオリティで聴きたい!贅沢だが人間の欲とは際限がない物がある。許していただきたい。
私が本作を購入した時も、そこまで音に対する期待はしていなかった…だが、聴き始めてみるとどうだろう?

―――音がいい。
音量バランスも丁度いい、お声の距離感も素晴らしい。なんだこれは。
それでいてこの良心価格である。私は狐につままれたのかと思った。だが間違いなくこれが現実である。

声とイラストと、そしてこだわりの音。至高の三重奏を、是非体感して頂きたい。