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教室に居づらくてサボりたくなって誰も居ないと思っていた屋上に行ってみたら、自分と正反対のタイプである彼女が居た。私なら教室に逃げ帰っちゃうかもしれない。
「委員長」は少し強張りながらも逃げたりせず、彼女のそばに行き話をしたのは本当に勇気があると思います。

お昼ご飯のおかずとパンを交換しあったり屋上でボンヤリ二人きりで過ごしたりして、どんどん彼女と仲を深めたある日、自転車二人乗りで繁華街に行きます。パウダールームで化粧してもらったりアクセ見たりプリクラ撮ったり。
後半ではピアスの穴開けたり。
学生時代にしか体験できない要素が全て詰まっていて本当に素敵。
大人になって振り返ればなんてことないことやその頃まさにやっていたことでも、本当にドキドキして、彼女に対してもドキドキして。
屋上に二人でのんびり過ごしているときは安心を、校外に出ていくときはドキドキを与えてくれる彼女ですが、色んなことをしっかり考え心配したりして委員長のことを思い遣っていて。

彼女は私より歳下の筈なのに、とてつもなく「お姉さん」に感じるんですよ。
紅い大人っぽくて強そうな口紅のせいだけではなく、本当に言動とか全てが「お姉さん」。
ぽつりぽつりと彼女の口から溢れる「委員長」のことを思い遣っている言葉は本当に優しさに溢れていて、素敵な女性だと感じました。

全編に渡ってダレることなく彼女との物語が聴けたのは本当に楽しかったです。
寝息トラックもとても安心しました。