新着レビュー
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都合の良い夢、覚めてほしくない夢、甘くも苦く苦しいそんなお話…
Spica(スピカ)さんの記念すべき第二作目になります。
クオリティが高くとても良い作品でした。
たくさんの方が指摘する通り、音声作品に往年の泣きゲーの要素を追加したのが本作になります。
ボイスドラマに近いものの、ASMR要素や安眠要素もしっかりとあります。
ボイスドラマ要素は目玉なので後に解説するとしまして、ASMR要素についてです。
本作はASMR要素として料理やゲーム音などがあります。
また安眠要素の音としてハグ・寝息・心音・吐息などもあります。
全年齢の音声作品として見てもとても満足のいくものとなっています。
安眠でもしっかりと使えるものの、冬ちゃんの心情吐露のシーンで目覚めてしまう可能性はあると思います。
ただ安眠シーンと、ボイスドラマの要素が混じっているので仕方ないことではあります。
ただキャラクターの演技がとても素晴らしく、聞き手の心がすごく揺さぶられます。この点、本当にさすが石見さん!!!となっていました。
さてここからはボイスドラマ要素についてです。
これはやはり全体に展開されているストーリーが関係しています。
後悔している人間が過去に戻れるという追憶の社。
最愛の彼女の不幸を経て、そこに訪れることとなったあなた。
過去に戻って彼女と出会ったあなたはどんな選択をするのでしょうね
過去に囚われることは不幸なのか、未来を描き進むことは幸せなのか。
はてさて…一体何が正解なんでしょうね。
一つだけ、一つだけこのストーリーでかわいそうだなと思ったのは主人公君が受けた後悔は選択肢のないところから発生しています。
理不尽、不条理に近い形で奪われた幸福。その夢を取り戻すことは決して不幸な選択ではない気が私はします。
と、脱線しかけていますが非常にクオリティが高く良かったです。
シナリオ要素がたくさんほしい方、石見舞菜香さんのお声が好きな方はぜひ!
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2024年03月14日
退院から始まり、家に戻ってからはリアルなバイタル測定をしてくれるなど、
導入がしっかりしていて、世界観に没入することができました。
耳かきやシャンプー、マッサージなどの癒しパートはとてもいい音で心地よかったです。
最期に向けての添い寝パートは、せしナースをとても近くに感じることができて、とても幸せな時間でした。
命の灯火が消えた後も本格的なエンゼルケアまでしっかり収録されており、
せしナースに安心して看取りをお任せできるなと感じる内容だったので、
2回目以降の視聴ではさらに安心して眠りに落ちることができました。
この作品で眠りに落ちて、次に目が覚めたときは、新たな人生の始まりです。
メンタルリセットにもおすすめです。
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様々な恋人シチュエーションボイス作品がある中で、こういう距離感めっちゃ好き!!と刺さる人確実にいるはずです!
恋人モード全開というよりもまだ友達モードの時もあるよというこの初々しいような、もう一緒にいることに慣れきったというようなこの距離感。
これがまたいいんですね...。
じゃあ恋人同士の甘い感じは無いの!?と思ったそこのあなた!
安心してください、かわいい彼女のポポちゃんをしっかり楽しめるトラックもあります!しっかりとにやにやさせてもらえますよ...!
元気も癒しもいっぱいもらえる作品になっているのでぜひ気になった方はぜひ聞いてみてください!
(語尾ポポはそのうち慣れます。)
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自分でやるとルーチンとなってしまいがちな作業も美少女にやってもらうとまるで違いますね。つい適当に塗ってしまう化粧水や乳液も若山詩音ボイスとともに使えば確かに普段よりも効果が高い気がしてきます。そして可愛いと褒めてもらえて自己肯定感が高まります。癒やされます。
作中で彼氏のための気遣い、準備を欠かさないみなるさんと、きちんと気づいて褒める彼氏、あまりにもお似合いで女装メイクという飛び道具が下品にならない関係性をしっかり提示してくれます。お互いがちゃんと好き同士だと伝わるのでストレスなく没入することができます。
そして何よりも若山詩音さんの素晴らしさです。ヒロイン紹介の文章とズレのないキャラクターが確かに感じられます。キャラ設定に忠実でありながら、友人や家族が知るプロフィールを逸脱することなく、好きな彼氏と二人きりというシチュエーションでのヒロイン「橘みなる」を見事に表現されています。言葉の聞き取りやすさもヒロインの性格を表しつつ作品を聞く上での心地よさにも繋がっています。
総じてクオリティが高く、満足のいく作品です。メイクというシチュエーションで敬遠することなく、試聴だけでもされることをおすすめします。
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数日前から音声作品を聴き始めた初心者です。
日が浅いなりに音声作品というのはその特性上、状況を説明するためにセリフ回しが多少不自然で気になってしまうのは仕方ないのかな?声優さんも言い慣れていない言葉多そうだな、という認識を持っていました。
しかし、本作ではまったくそのような感想を持ちませんでした。没入感がすごいことになっています。
本作に出会ったきっかけはもちろん石見舞菜香さんのお声で癒されたくて、というのが本音なのですが、まさかASMRという媒体(?)や石見さんの声質による癒しだけでなく、シナリオと演技の相乗効果に驚かされるとは思っていませんでした。
本作を聴き終えた後、前作があるということですぐに購入したほど満足度が高かったです。とてもおすすめです。
本レビュー執筆時点では前作はtrack2までしか聞けていませんが、聞き終わったら同一シリーズの他作品にまで手を出すか、本作と前作をひたすらヘビロテするか悩ましいところです。
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私はこの作品を全く知らなかったのですが、cvが高橋李依さんだったため、脊髄反射で購入しました。
桐島君と、りえりーに呼ばれる度に、自分は桐島だと錯覚してしまう。存在しない記憶が脳になだれ込み、頭は既にパンク状態。そこにりえりーの声の破壊力により、私の脳は焼き切れました。
本当に素晴らしい作品です。この作品はりえりー好きには全員おすすめしたい作品なので、買って後悔はないと思います。
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2024年03月13日
この作品は、幼馴染のユリちゃんとの複雑な関係を描いたボイスドラマです。瑚白ユリさんの演じる幼馴染のキャラクターは、一見優しく甘いですが、彼女の中には深い秘密や重い感情が隠されています。この二面性が、物語にとても面白い深みを与えています。
特に印象的なのは、ユリさんのウィスパーボイスで表現される純愛と狂気の境界線です。聴いている側としては、彼女の声に引き込まれつつ、その背後にある心理的な複雑さを感じ取ることができます。
また、物語の展開も非常に興味深いです。一見普通の幼馴染の日常のように見えますが、物語が進むにつれて、その裏にある狂気の部分が少しずつ明らかになっていきます。聴くたびに新たな発見があるので、何度もリピートして聴きたくなる内容です。
瑚白ユリさんのファンはもちろん、幼馴染ものやヤンデレが好きな方に特にお勧めします。この作品は、ただの甘いラブストーリーではなく、愛と狂気の境界を探る深い内容になっています。一度聴いたら忘れられない作品です。