Sonaさんのレビュー一覧

普段は自信なさげでどこかおどおどしたお嬢様だけれど演劇部で培った役になりきる力を活かしてメイドを憑依させあなたに尽くしてくれるというコンセプトの作品です。

ジャケットのイラストは端的に本作のコンセプトを表現しており、メイド服を着用した現実の茉莉花と鏡の中の茉莉花の表情を対比させています。朗らかなメイド然とした表情も良いですが、自信なさげな下がり眉も好きです。

茉莉花のような優しそうな子に語りかけられながらする添い寝パートは本当に幸せホルモンであるオキトトシンが出ているような感覚を覚えます。
雨音が響く中、お互いの体温を感じながら微睡んでいく添い寝パートはとても良かったです。

個人的に茉莉花を演じる礒部花凜さんは某アイドルゲームの方言娘のイメージが強かったのですが、こういったおどおどして可愛らしい演技もディ･モールト(非常に)素晴らしい。もっと色々なタイプのキャラクターで音声作品を聞いてみたいと思いました。

しょにおや!～いっしょにおやすみプロジェクト～の結婚生活シリーズとしては2作品目となる本作。

甘恵とあまあま新婚生活しようね♪の売り上げが良かったのか、汐里シリーズでもリリースしてくれました。本作も好評であれば癒衣シリーズと理桜シリーズでも結婚生活が楽しめそうで楽しみにしています。

汐里とのんびり新婚生活しましょう?ですが、2人のラブラブ度はそのままに関係性の変化を感じ取れるのがとてもよかったですね。

聴き手であるあなたのために耳かきセットを新婚旅行先まで持ってきてくれている汐里かわいいよ汐里。

きちんと集計したわけではありませんが多くの音声作品は1トラック10~30分程度でそれらを構成し1～2時間程度に納めている作品が多い印象です。

本作品は1トラックあたり3~5分程度の12トラックで構成されており、総再生時間としては50分程なのでボリュームがある作品と比べるとやや短めとなっております。

2時間を超えるような長尺の作品と比べると短めに感じるかもしれませんが、その分サクッと聞くことができますし、ストーリーとしても複雑な内容ではないので、CV立花日菜さんのギャルとのキャッキャウフフを楽しめる作品となっています。

聴き手の様々な筋肉に触れていくことで物語が進行いくので作中に出てくる筋肉の名前を調べながら「お～ここを触れてているのか」と思いながら聴くとより本作を楽しめるでしょう。

作中ヒロインのギャルちゃんの感じについてですが、いわゆるパリピ系のアッパーなギャルではなく、かといってクールでテンションが低めのダウナーなギャルでもなく、わりと普通の女の子な感じです。立花日菜さんとしては素の声よりもちょっと高い感じでしょうか。

千種みのり先生の描くスクールカーストでは上位であろうイケてるビジュアルの白ギャルなのに性格は普通の女の子っぽいところが良いですね。

後半のトラックになるにつれて高まる好感度を感じる演技、最終トラックでは口当たりの軽いキスをしてグッと近い距離で大好きと言われさわやかに作品は終わるのですが、CV立花日菜さんのギャルとさわやかな青春を過ごしたい人におすすめです。

音声作品におけるマッサージパートってありますよね。本作にもトラック3に月さんに肩たたきされるパートがあります。

これ、マッサージチェアを作動しながら聞くと良い感じですよ。
冷静に考えると叩くリズムなどは一致していませんし、手ともみ玉の形は明らかに違うんですけど「自分は今、この声の持ち主に肩たたきされているんだ」と思い込むと没入感があがります。

このアイディア、みんなも使っていいですよ。ショッピングモールやネットカフェに設置してあるマッサージチェアに腰掛けノイズキャンセリングイヤホンを装着し音源を再生するだけでそこはもう和み所 一番星です。

さて、Spicaさんの作品といえば毎回、終盤に明らかになる事柄があるので今回も少し構えながら聞いていましたが、なるほど…なるほどですね～!

いや～物語の土台の部分にちょっと陰があるからこそ今の幸せをかみしめられる…良い作品でした。

10日間限定の特典に入っているループ音源が旧作に比べると短くなってしまったのは少しばかり心残りですが、あくまでも特典なのでこれはやむなしでしょうか。

次回作も楽しみにしています。

男と生まれたからには誰でも一生のうち一度は夢見る「彼女がぜーんぶやってくれる」シチュエーション。

「かじょサポ」とは「彼女がぜーんぶやってくれる」シチュエーションが叶う音声コンテンツ作品シリーズのことである!

田中美海さんといえば売れっ子声優さんなので様々な作品に出演されていますが、私にとってはデビュー作品であるアイドルモノの印象が強いです。
アニメ系のイベントやライブなどに行ったのは初めての作品だったのでファンとしても色々思い出があります。あれからもう10年近く経っているんですね…。私もオッサンになるわけです(隙自語)。

詩織ちゃんはちょっぴり古風な箱入りお嬢様。
箱入りお嬢様だけあって、ちょ～っと一般的な感覚からズレを感じますが、そのズレが絶妙で可愛い～感じです。基本的にはしっかり者だと思うのですが若干のポンコツみもイイネ。

無自覚に実質告白な宣言をしたと思ったら時間差で気付いて恥ずかしがったりする姿がも～たまりません!

本作は全年齢作品なのですが、一緒にお風呂に入るシーンがあり、特に言及されていないということはおそらく聴き手である主人公と詩織ちゃんは双方裸でお風呂に入っていると思われるのですがこれ、えっちすぎませんか…!?

いや、ホント直接的な表現こそ避けてはいるんですが、主人公の服を脱がせたり、胸板含む全面を洗ったりするとき絶対男の部分が見えており、シチュエーションを考えるとあそこが臨戦態勢になってもおかしくないはずなんです。

でもそこに詩織ちゃんがリアクションしてないってことは主人公のあそこは冷静さを保ったままだと思われます。

スリーサイズの表記こそありませんが着物の上からでも結構お胸が主張しているので、詩織ちゃん脱いだら結構凄いと思うんですが、それを見ても荒ぶらない主人公、紳士すぎません!?そりゃ詩織ちゃんも惚れますわ。

最後のトラックにある長めの寝息もよきでした。あざっす!

心づくし音屋さんのやおよろ温泉郷シリーズといえばヒロインの女の子が何かしらの動物の神様という設定なので、ヒロインがその動物の仕草をするのがとても可愛らCんですよね。

みことの時折放つ「くにゃん」の破壊力よ…。声の出し方が可愛すぎるノーベル可愛い賞受賞です。

今回は稲荷神ということでキツネなのですが、キツネもふみふみするのはまったく知りませんでした。
確かに検索するとそういった動画が出てきますね。そっちも可愛い。
ぱいぱいだしだし体操(ふみふみ)はネコ科の動物特有だと思っていたんですが、そういうわけでもなかったんですね…。

拝聴中にみことが作中で「稲荷神ミラクル愛情ふみふみマッサージ」と言い出したときは「え?踏まれちゃうの!?みことの御御足でうどん粉のように踏まれてコシが出ちゃうの!?」と思ったんですが、足で踏むわけではなく手で頭皮マッサージすることをふみふみと称しているんですね。

まあ、考えてみれば猫やキツネのふみふみも前足で行っているので稲荷神にとっては手のマッサージがふみふみに該当するんでしょうね。いやCV大西亜玖璃のみことに体重かけて踏まれたいとか思ったわけじゃないですよ!?

それはさておき、寝っ転がっていると人間のお腹に対してぱいぱいだしだし体操してくれる猫もいるんですが、あれやってくる猫、凄い可愛いんですよね…喉もすごいゴロゴロ言いながらもふもふした物体が一心不乱にふみふみもみもみゴロゴロ。

みことも一心不乱にふみふみしてくれると思うと…なんかこう愛おしい…。

ボーナストラックでは心づくし音屋さんではお馴染みのヒロインに頑張っていることを褒められるトラックも同梱されているので手放しで褒められたいときにおすすめです。自分で自分を褒めるより好きな声優さんのお声で褒められたいですからね…!

Spicaさんの作品はこれまでどれも良かったので今回も購入しました。
過去作は「主人公と過去に色々あって今に至る」という作品、特に2作目に当たる"大好きな彼女に もう一度会えたら 今度こそ離れない。"は「あ、そういう展開に…?」という結末だったので本作もトラックを進めるにつれてシリアスな空気になったりしないかとドキドキしながら聞いていました。本編が浸透圧低めの体に優しくYASASHISAが染みこんでいくタイプの作品だったので逆に心配してしまって(笑)。

いや、コンセプトはたくさん癒やしてもらうことを謳ってますけどそれがフリになってる可能性とかもありますしおすし。

結論から言うとハクと緩やかに流れる時間の中での生活に癒やされる作品となっており、安心して聞いて大丈夫です。
ハクが聴き手である主人公の元にやってきたのには理由があり、それがこれまでのSpicaさんの作品にあったエッセンスにはなっていますが、解釈が分かれるようなエンドではないです。

わりと淡々とスローに生きていくことを提案してくれるハクが良いですね。最終トラックでその理由が語られるんですが、主人公のような頑張り屋の人にはハクみたいなキャラクターがあえて色々要求してくれることで適切に生きることができるのが良いんでしょうね。

私だったらハクが呆れるくらい最初から呆けてるのでむしろハクが心配してくれずに来てくれない…?いやだらしなさすぎればそれはそれで心配してくれる…?

最近はハクみたいなテンションのキャラクター好きですね。ジャンル的にはなんていうんでしょうか。ダウナーともクールとも違う…感情はあるけどそこまでテンションが上下しないテンション平坦系とでも言えばいいんでしょうか。

テンションアゲアゲアッパー系の元気キャラみたいなのもそれはそれで好きなんですけど、疲れてるときには浸透圧低めのテンションが良いんですよ…!

朗らかな雰囲気に積極的なお姉ちゃん千絵(CV大西亜玖璃さん)
クールで落ち着いているけどちょっぴり奥手の妹 千秋(CV立花日菜さん)

そんな二人に挟まれる生活…これ以上幸せなことがあるだろうか?いや、ない(反語)。

構成は
・双子トラック
・お姉ちゃんトラック
・妹トラック
・双子トラック(耳かき)
・双子トラック(添い寝)

となっております。

まず千絵お姉ちゃんですが、聴き手に対して基本的に優位な感じがちょっぴりあるのが良いですね!雇用主とメイドの関係なのでオフィシャルの立場としては聴き手のほうが上なんですが、余裕のある感じ…いいよね…!

特技が料理なのも素晴らしい…毎日冷凍食品ばっかりなので愛情たっぷりオムライスが食べたい…!

妹である千秋は姉と比較したときに料理の手際が悪いことをちょっとコンプレックスに思ってそうな発言が良かったですね!千秋のプロフィールを見ると友達を作りを苦手としていたりするようなので、自信の無さみたいなのが演技にちょっぴりあるような気がするんですけど、その分聴き手である主人公が爪切りの提案を受け入れたりしたときとか料理作りの陶板を命じられたときの嬉しそうな感じとかが良い…良いよ…。

あと私は首こり肩こり腰痛の慢性痛をかかえているの千秋ちゃんが毎日マッサージしてくれるなら料理の手際がちょっと悪いことぐらい全然オッケー!

そしてトラック5の添い寝…!音声作品といえばやはり添い寝…そして双子特有の両耳が幸せなやつ…!布団に入りながら聴くと何故か無いはずの温もりを感じる…!

あなたも双子の幻想の暖かさ(ファントムウォーム)を感じていっしょにおやすみしちゃいましょー!

本作は吸血鬼であるカーミラが聴き手の血を吸いにやってくるという世界観なのですがトラック3では血を吸われるというシチュエーションのため、かなり近い距離で囁いてくれるカーミラのお声が良いですね。イヤホンで聴くとドキドキします。

定位からも耳元で囁きを感じ取れるのですが、カーミラに近づかれると聴き手の鼓動が早まりバックSEとして心音が挿入される演出ではカーミラが聴き手の心音に興奮したり、お風呂のような狭い空間で急に距離を詰めて囁いてきたり、距離の近さを意識させる仕掛けが多分に設けられており、最高!!

カーミラは聴き手の血を吸うことを目的としていますが、聴き手のお世話をしてくれたりするので、一方的な食料扱いされているわけではありません。わりと共生関係にある感じです。

この手の作品としてはわりと珍しく性格はニュートラルで、あんまりわかりやすい…ステレオタイプツンデレやポンコツという感じではないのですが、加隈亜衣さんのお声も相まってスッと体に染みこむ感じがあり、それがまた心地良いです。

私もカーミラさんにお世話されたい…。生活に問題ないレベルならなんぼでも血を差し出すので…。なんかカーミラさんによると血を吸われるの気持ちいいらしいし…。

音声作品を聴いていると「この人の声、なんらかの癒やし成分を多分に含んでいるよな～」というお声の持ち主が時々いらっしゃいますが、加隈亜衣さんもそんな声優のお一人だと思っています。

本作のように近い距離で囁かれる音声を聴くと幻想の暖かさ(ファントムウォーム)を感じられ癒やされるのでおすすめです。

あなたもカーミラに血を吸われる生活を始めましょう!

男と生まれたからには誰でも一生のうち一度は夢見る
「女の方は自分を恋愛対象して見ていないからこそグイグイ来るもんだからタジタジになってしまうシチュエーション」

「【女オタの友達に同人誌ネタにされるASMR】美少女JKと一緒にドキドキ♪オトナの同人マンガ制作」とは「女の方は自分を恋愛対象して見ていないからこそグイグイ来るもんだからタジタジになってしまうシチュエーション」が叶う音声作品のことである!

本作品のヒロインである芹沢りんちゃんは聴き手である主人公を恋愛対象としては意識しておらず、なんなら片思いしている先生が居るという設定なので同人誌を作るための検証として様々なことを聴き手に仕掛けてきます。

シリアスになったかと思えば次の瞬間にはテンション高めのオタク女子に戻っているのでこちらは常にドギマギしっぱなし、こんな美人でおっぺえのでっけえおなごに色々されたら冷静では居られませんよ…!!

でもエピローグではりんちゃんの気持ちにも変化が現れたりなんかしちゃって…!

うーん、これは2人の物語の続きが気になりますぞ～!!

隙あらば自分語りで申し訳ないのですが、私は十代の多感な時期をほぼ男子校で過ごしたので青春の中におなごは居ません。
故に10代のおなごって完全に創作の中の生き物なので、実際におなごと過ごした方にとっては「こんなやつおらんやろ!」と思うのかもしれませんが、りんちゃんみたいなおなごと友達以上恋人未満な…振り返れば「あれ俺がグイグイいけばイケたんじゃないの…?」みたいな青春がうらやましゅうてうらやましゅうて…本作を聞いていたら存在しない青春が脳内に溢れ出しました。