Sonaさんのレビュー一覧

アニメやゲームのように楽しむためにある程度の時間を要するコンテンツも素晴らしいですが、時間は限られているのにコンテンツが豊富にある現代社会において音声作品は世界観を作品紹介で済ませてシチュエーションを即席で楽しめるのが良いですよね。

「いや、重厚な世界観とか張り巡らされた伏線とかも良いんだけど、今はそういうんじゃない。自分のことを無条件で全肯定してくれる元気系の後輩彼女にただ癒やされたいんだ!」

そういうとき、ありますよね。
この作品ならあなたのそんなご要望に応えられます!

「かじょサポ」シリーズは

>疲れた現代人向けに、何もしなくても彼女が全てをやってくれることをテーマにした音声作品です。

とありますが、売り文句に恥じない作品となっており、今作のヒロインである日葵ちゃんはあなたのことが大好きな元気系の後輩彼女。

そんな彼女があなたが退勤するところ待ち伏せてくれて、家に帰ればチア部のコスチュームを着て応援してくれ、唐揚げを作ってくれたと思えば一緒にストレッチ、さらには入浴、耳かき、最後には添い寝までしてくれます。最高ですか?

元気系の彼女、疲れてるときに本当に良いですよね…。

CVを担当する矢野妃菜喜さんの声質演技もとても日葵ちゃんのキャラクターとマッチしておりニヤニヤが止まりません。
矢野妃菜喜さんの元気系キャラクターの演技良いよね…!

音声作品としてはキービジュアルが3種類あるのも素晴らしい、妄想が捗ります!

CV:Machicoさんのボイスでトラックの前半ではお姉さんしているのに後半になるにつれ駄々っ子になっちゃうの良いよね…。最後は麻里香ちゃんの方が取り乱しちゃうのも良いよね…。

私はキャラクター元気っ子が好きなので前半の麻里香ちゃんより後半の麻里香ちゃんが結構好みですね。トラック5のこちらに向かって走ってくる感じのところとか「飲むとこ見てて!」の言い方好きです。

全年齢対象なので直接的な行為はありませんが、全年齢ならではのえっちさは十分感じられます。
ボイスドラマといずもねるさんのちょっぴりえっちなイラストが、想像力をかき立てます。
「ああ、こんなボディスーツみたいな格好で麻里香ちゃんにハグされているんだな」
「肌も柔らかそうで衣服もきっとすべすべでギュッとされたりギュッしたらオキシトシンがドバドバ出そうだな」

作中でも語られていますがトランジスタグラマーなのも良いですね。
麻里香と結婚して毎日抱き枕的にギュッとされたいし、ギュッとしたいです。

羊神まよいさんはのんびりした性格が口調に出ており、かなりホワホワしているような喋り方なのですが、それが石見舞菜香さんの声質とマッチしており、なんだか聞いているとセロトニンやオキシトシンが出ているような気になります(笑)。

羊は嬉しくなると頭突きをするらしく、トラック5などではまよいさんが聞き手に頭突きをするシーンがあるのですが、これがと～っても可愛いんです。ごっつーんの言い方…しゅき。猫が頭すりすりしてくる感じなんですかね?

あと水琴窟の音が綺麗ですごく好きです!
某記事で読んでちょうど水琴窟の音が気になっていたんですが、トラック7ではまよいさんの語りの後ろで綺麗に流れている水琴窟の音がとても良かったです。

ボーナストラックはシステムボイス風のショートトラック集なのですが、まよいさんから毎日すごく頑張ってるで賞を授与されます。やったね。

小原好美さん演じる国府田理桜の音声作品第二弾です。
しょにおや!シリーズは同一キャラクターの作品を出してくれるのがいいですね。

理桜はみれあさんの描いたキービジュアルを見るとクールなお姉さんに見えますが、実際の作品を聞いてみると親近感の持てるお姉さんといった感じで小原好美さんの演技も相まって「私もこんなお姉さんに色々提案してもらいながらかっこよくしてもらいたいな～」と思いっぱなし、生ハムの原木を買うので家にご招待されたいです。

理桜はわかりやすい記号付けをされたキャラクターではありませんし、小原好美さんもキャラクター然とした演技をしていないように感じましたが、自然な演技だからこその実在感が素晴らしいです。

それでいて主人公(聞き手)への好感度がとても高いのでトラック4の最後の控えめなキスにどぎまぎしてしまいました。

わかりやすい記号で味付けされたキャラクターもそれはそれで好きなのですが、たまにはこういう滋味にあふれる作品をかみしめるように聞くのも良いですね。

今作は理桜がキミの身だしなみのお世話をして心も身体も癒やしてあげるね?の続きものとなっていますが、単品でも十分楽しめるものとなっております。

もちろん、前作を購入するとより楽しめるのは間違いありませんが、とりあえずこちらから購入してみて気に入ったら是非前作も購入してみてください。

現実世界で疲れていると思われる主人公に全編にわたってクラウンピースが寄り添って元気しようとしてくれる作品です。

トラック1から2の前半にかけて主人公はかなり憔悴しているのか、クラウンピースの誘いにもなかなか乗れない様子なのですが、なんとかしたいクラウンピースはあれやこれやと主人公を励まそうとしてくれます。

基本は元気な感じで励まそうとしてくれるのですが、時折トーンダウンするボイスとのギャップがたまりません。

一通り励まされてからのトラック3は2人の距離が近づきます。布団の中で囁かれるのはドキドキしますし、クラウンピースが意を決して主人公に告白するシーンはきゅーんです。

河野ひよりさんの元気なお声とクラウンピースのキャラクター性もぴったりでした。
河野ひよりさんのお声でご飯を食べられていることを褒められるのは嬉しかったですね(笑)。

不眠に悩むあなたをまよりちゃんがお船に乗せて白河を目指しながら安眠に誘われるお話です。さあ、君も白河に行こう!

まよりを演じる前田佳織里さんの可愛さはもちろん素晴らしいのですが、この手の声優さんのASMRをうたう作品は基本的に音声ドラマ+耳かきやシャンプーぐらいを想定したシチュエーションが多いですが、こちらの作品は

・波音
・耳かき(2種)
・耳のオイルマッサージ
・耳の梵天マッサージ
・泡立ちネット
・乾燥石鹸破砕
・タッピング

とかなりASMR成分が多めなのも良いですね～!

個人的にはトラック3の泡立ちネットのモチョモチョ音とトラック5のパキパキ音が好きです。

あとキャストコメントが付いてるのも良きですね～。
キャラクターを演じる声優さんの声色と声優さんの素の声色の違いが感じられるのが良いですよね!

主人公とヒロインの「2人だけ」の空気感がとても良いですね。

菜実はちょっと蠱惑的なところもあって特に「EP06_きみ」を描くでふいに「君に好きって伝えたかった」と囁かれるのにはどきどきしてしまいました。

誰かにこんな風に思われるっていいよね…。

SukeraSonoさんの作品は何作か購入していますが、標準装備で台本とボーナストラックの長尺寝息トラックが方向別についてくるのが素晴らしいですね。

寝息トラックに関しては芝崎典子さんのファンであれば必携です。

この作品を一言で表すとしたら音声作品で日常系のショート漫画をやるとこうなる…みたいな感じでしょうか。

主人公に堕落を促すベレスと、主人公とベレスをなんとかしたいラズリちゃんの2人がとっても可愛いんですよね。

もっとも堕落といっても主人公は中々ハードに働いているのでベレスちゃんの行動も結果的に悪いことではないんですが(笑)。

私は主人公ほど激務ではありませんが、根っからの労働嫌いなのでベレスちゃんと堕落したいです。

この作品は1トラック、1トラックは5分前後で構成されており、ASMR的な作品というよりはボイスドラマ的なので身構えないで気軽に聞けるのが良いですね。1トラックが短いといっても全30トラックで構成されているので決してボリューム不足ではありません。

SukeraSonoさんの作品といえばこれまでは百合体験と冠しているとおり視聴者は女性同士のカップルの片方となり、百合の営みを体験するといったものでしたが今回は百合体験ではなく百合観察となっており、視聴者はぬいぐるみや観葉植物になって女性同士のカップルを観察する作品となっており、あなたがどの位置から百合観察をしているかを示す俯瞰図も用意されている徹底ぷり。

主人公視点か、第三者視点か好みは人それぞれだと思いますが、第三者視点になることによって今作品では2人の声優さんが作品に登場するというのがこれまでにない点でしょうか。

山根綺さんと根本京里さんの演技が良いですね。

上手く言語化するのが難しいですが、過剰すぎない自然な演技と言いましょうか、アニメやゲームのキャラクターではなく現実に居そうな感じ、それでいて甘々な雰囲気を楽しめる作品です。

積極的なユメちゃんにちょっと奥手のリリちゃんいいですね～!好きです。

この作品に関しては日菜から好かれている主人公として楽しむのがオーソドックスな視点だと思うのですが、自分は感情のコントロールができずに泣いてしまうタイプだったので日菜に感情移入してしまいました。

もういい歳になったので人前で泣くことはさすがに無くなったのですが、小さい頃から感情が高ぶるとすぐ泣いてしまって10代の頃はそれがコンプレックスでした。理性では泣きたくないのに感情が高ぶって「あ、泣いちゃう」と思ったときには涙があふれてしまっていたのですが、父親からは男のくせにすぐに泣くんじゃないと言われるのが辛かったことを覚えています。

商品紹介では日菜は"感情表現が不得意で時に感情のコントロールができないことに悩んでいる。"とありますが、これめっちゃわかるんですよね…。いや極力泣かないようにしたいのよ…こっちは…!みたいな。

実際に作中でも日菜は泣いてやろうと思って泣いているのではなく、感情が高ぶってしまって勝手に涙が溢れている感じが演技から伝わってきました。

幸い作中の主人公はとても優しいようなのでこのまま日菜と幸せになってほしいですね!