Lista de avaliações de harXvester
Ranking do avaliador | 347Posição | (Avaliações úteis:39obras) |
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Ranking de contribuições | 975Posição | (Total de avaliações:11obras) |
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04/03/2023
蛇の巻きついたアスクレピオスの杖が医療の象徴となって久しく、それでも生命と死は不可分なまま今日に至ります。
科学の発展により老化さえ治療可能な病となった「抗」齢化の世界において、安楽死の提供により「死神の国」と称される国家カーボベルデ。本作は記者オゼキの取材を通し安楽死に携わるM医師とK博士の信念に迫る、以前リリースされた「生まれてくる事を~」の反出生主義から更に一歩踏み込んだ作品です。
まずSFとしてかなり満足度が高いです。M医師のインタビューパートでは世界観設定も語られ、医療が発展していく目覚ましさに対して取りこぼれた命の嘆きが影を落としますが、現実とも地続きな安楽死を取り巻く問題は、悲痛なまでの質感を胸の中心に投げかけました。安楽死を取り扱いつつも過度にセンセーショナルになるのを避け、それでいて感情や理性レベルのゆらぎが作品に深みを持たせます。
作中では安楽死の装置「タナトロン」が登場しますが、患者やそれを看取る者達への苦痛にも配慮される様からは慈しみすら感じられ、更にガジェットの機序から取り扱いに至るまで非常に解像度が高く設定されて思わず唸りました。
終盤ではK博士と相対しますが、「救い」とは何か?「幸福」とは何か?といった命題を、地球環境や臓器移植といったマクロ・ミクロの両視点を織り交ぜ見つめる様は、さながら哲学者同士の問いかけを思わせ、安楽死と鏡写しになった命の在り方を浮き彫りにします。個人的に博士の主張は受け入れ難いものの、目を見張るほどの怜悧な知性には敬意を覚えました。
余談ですが、難解なやり取りが続く中でも箸休め的に(ややメタな)ギャグが入るのもエンタメ的でいいものです。
作者の毛ガニ氏の文学性や哲学性、さらに(お馴染みとなった)参考文献の膨大さは折り紙つき。可愛い女の子はいませんが、理性の怪物じみた博士と一緒に命や愛について考えてみませんか?
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各キャラ毎の追加シナリオ付き対戦モードなどが楽しめるアペンドディスクです。追加シナリオは短めながら全キャラ分あり、全部遊ぶとなると相当なボリュームとなっています。本編でありえなかった勝負や意外な関係性が明かされるのは面白かったです。
また、ヒロインの好感度を上げていく「重ね愛モード」ですが、これがなかなかの破壊力でした。Flashアニメでキャラがガンガン動くのが魅力の一つであった本作の強みを最大限に生かした女の子のカワイイ仕草やモーション!素晴らしいものでした…
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ヒロインを救うために日本中を駆け巡る、王道和風アクションの前編です。前作同様に真剣勝負での殺し合いが合法という世界観は同じながら、旅の先々で出会いと別れを繰り広げていくストーリーは過度の重苦しさを感じさせず、パワーアップした演出も含めて無印から洗練された印象があります。
勝負における戦略も幅広くなっており、時に畳みかけるように動き、時に相手の出方をうかがいながら待つなどより静と動が一体となった緊張感が溢れていて楽しめました。
無印をプレイしていなくても楽しめますが、プレイ済みなら様々な人物や演出にニヤリと出来るでしょう。一風変わった作品ではありますが、個人製作の同人ゲーだから出来たすごい作品です。
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前作・四季の狂剣でも真剣勝負の奥深さや命を懸けた熱いシナリオが描かれましたが、今作はそれらが更に昇華されている点が凄まじい!
前作同様に少ないボタンによる勝負がなされますが、一対一に限らず一対多、中には群がる雑魚を相棒とともに切り払っていくステージなど様々なシチュエーションでの勝負は心躍るものでした。個性的かつ魅力にあふれるキャラクターとの真剣勝負の面白さは前作に勝るとも劣らず、非常に楽しかったです。
シナリオ面でも力の入れ様が強く、たった一人の少女を救うために旅を決意する青少年「緋夕絶機」が仲間とともに歩む中で絆を深め時に別離をする王道のストーリーはより強化された演出で彩られ、思わず夢中になりました。
無印と舞台は同じですが未プレイでもそれほど問題なくできるため(メインキャラの数名が前作からの続投ですが人となりは今作だけでもわかるようになっています)、今作から入ってもよいかと思われます
熱い魂により形作られた今作は同人ゲーの中でも珠玉の一作であり、是非とも彼らキャラクター達の生き様を見届けてほしいいと思います。世界観が独特ですので体験版でビビッときたら購入して損はないでしょう。
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Flashにより制作された、和風剣劇アクションゲームです。
特筆すべきは使用するボタンが二つというシンプルな操作感でありながら、静と動が合わさる真剣勝負の緊張感を演出している点です。個性豊かなキャラクターたちが動き回る華やかな戦闘はどの勝負をとっても面白いものでした。
世界観も「命を懸けた真剣勝負が合法とされている」というものであり、なんとネームドキャラのほとんどと勝負=命の遣り取りがされるという思い切りのよさ!どの人物も譲れない思いや誇り(時にはあまりにぶっ飛んだものまで)を掛けて勝負を挑んでくる展開は胃もたれを起こしそうな重さもありながら、その生き様に描かれる様々な死生観が心を揺さぶります。
主人公の少年、緋月絶阿が多くの勝負を経て強くなっていくストーリーは少年漫画的なアツさがあり、どんどん先が気になってゆきました。サークル初作品ということで荒削りな点も多くありますが、それすらも魅力に感じるという面白い作品です。
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命をかけた真剣勝負が描かれる四季の狂剣・続編の神無絶景のサントラ。
作曲経験が無いとありますが、どの曲もゲームの世界観を彩るのに十分なクオリティであり、同梱のライナーノーツからもゲーム制作に対する並々ならぬ熱意や魂が伺えます。
四季の狂剣はシビアな真剣勝負の世界でありながら、キャラクターたちの穏やかな日常やギャグの掛け合いも多くみられ、曲を聴いているなかでそれらの思い出がまざまざと蘇りました。
いい曲がとても多く、未プレイ既プレイ問わずとてもおススメです。
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とんでもなく安い価格とジャケットのNo imageを見て、訝しさを感じるのと同時に興味を惹かれ、試聴・購入しました。
作品を聴き、添付されたテキストファイルを読み終わり、まず「これはすごい作品に出会ったぞ」と感じました。
リスナー側に明確な個性がないことが常の音声作品の中で、本作は歴史上の科学者「ヘンリー・キャベンディッシュ」の役割を与えられます。彼の名を聞いたことのない方もいると思われますが(私は初耳でした)、その人物像はナレーションなどで語られていきます。そして、本作に聴き入って世界観に没入していく中で、あたかも彼の人生を追体験するかのような感覚を覚えました。
彼は人付き合いに極度の苦痛を感じる科学者でした。彼が父親の紹介で医者―――吸血鬼の少女と出会うことから物語は始まります。
この吸血鬼ちゃん、作中で名前が出ることも明らかな外見の描写もありません。キャベンディッシュ(=リスナー)と彼女の逢瀬は暗い地下牢の中であり、彼女の情報は声のみ。ですが、青柳るうさん演じる吸血鬼は、年代を感じさせる落ち着いた声色と少女の様な可愛さが醸し出されており、そのミステリアスな声に聴き入っているうちに、彼女に惹かれていくキャベンディッシュと自分がシンクロするように感じてゆきました。
二人の物語の終わりを初見ではうまく読み解くことが出来ませんでした。しかし同梱のテキストを読み、再び物語を味わったとき、二人の間にあった暖かな愛と美しい救済に大きく胸を打たれ、思わず涙がこぼれました。
本作は吸血鬼やキャベンディッシュを中心に設定・時代考証が深く反映されており、シナリオ担当さんの並々ならぬ熱意が伺えて本当に彼らの逢瀬があったかのようなリアリティを感じました。
ストーリー性重視をうたった本作は特異なシチュエーションながら強く胸に響き、出会えて本当に良かったと、幸せで胸が一杯になりました。
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