ほげはげ的赏析一览

1番の売りである「CV.南條愛乃」という所に重点を置いて
いる構成であると感じました。

総収録時間が1時間未満と、RaRo作品の中では短め。
ただ、内容を聞くと、ASMR的施術音よりも、キャラクターの
会話を主に置いているので、冗長にならずコンパクトに
まとめてあり、前述の売りを際立たせています。

とはいえ、「距離感が近すぎる」という程ではなく、息遣い
まで聞こえてくるシーンはありません。
作中で関係性は進展しませんが、この美容師さんにどの部分を
好かれているのか?という所に気付くと、ドキドキさせる
やりとりが笑えてきます。

発売記念の期間限定価格になっていたので購入。
作品タイトルが大体の内容を表しているので、大筋としては
書いてある通りです。

出会って付き合うまで1週間しかない為、トラック5で関係性が
急激に縮まる展開は、多少強引さがありますが、その後の
やることやってるだろ、的な甘々シチュエーションを重点的に
描いているので、そこまで気になりませんでした。

トラック5以降は、隙あらばチュッチュしているので、そういった
レーティングすれすれラインのラブラブ表現を求めている人には
合うと思います。
耳かきトラックは他と比べて再生時間が段違いなので、ストーリーを
通しで楽しむには、中弛みが強い印象を受けました。

彼女との距離感を表現する方法として、ココ!という部分の
セリフでタメ口になるのではなく、逆に敬語になる、という技法に
ハッとさせられて、印象的でした。

別の作品で知った明日葉よもぎさんの声を目的に購入。
5分×1週間とは書いてありますが、6～8分あるので
インスタントなシチュエーショントラックという感覚は
あまり無く、冗長な作品にしっくり来ない人向けに
上手く出来ています。

1週間という流れの中で、月曜日はまた余力がある、
水曜日はまだ頑張れる、木曜日は息も絶え絶え…のような
月～金で仕事をしている人には共感できるバイオリズムに
基づいた内容となっています。

すでに彼氏彼女の関係になっているので、作品中で
関係性が進展する事はなく、一通り聴いてみて気分に
合ったトラックをサラッと聞く事ができます。
録音状態は良好です。ただ、距離が遠ざかった時の
音像のぼやけ方が、ちょっと違和感あるかも。

WAVトラック以外は同梱されていないので、テキストや
イラスト画像が欲しいところです。

耳かきをするのが大好きな先輩にロックオンされて
過ごす一時を切り取った作品。
作中での時間の経過がほとんど無いので、ストーリー性は
無く、シチュエーションプレイの要素が多めです。
作品説明にある通り徐々に変態的な面を覗かせる展開で
レーティングをギリギリ回避しているような音や声が聞き所。
耳かきをしながら、何故か同時に擬音を囁いてくるので
効果音ではなく声が好きな人にも向いています。
音声は非常にクリアで、音量のバランスも良好です。
高解像度のイラストや台本、各効果音を抜き出したトラックが
同梱されていて、内容は充実しています。
欲を言えば、音声だけ抜き出したトラックが欲しい所です。

作品評価:★3.0

癒やし部シリーズとは別の学園モノシリーズ。
どの辺りで差異を付けるのか?と思っていた所にこの作品です。

癒やし志向のあるASMR作品において、喜怒哀楽の「喜」「楽」を強調して
「怒」「哀」は引っ込めるのは定石ですが、引っ込めずに強調して見せた印象があります。
いわゆる「ツンデレ」なキャラですが、のっけから延々と「ツン」部分で話が進むので
だいぶアタックが強く、シチュエーションがヘアーカットなので声が近めであり
睡眠導入剤としてのリスニングには向かないと思います。

ただ、中盤の自分語りから態度が軟化していき、終盤には当たりが柔らかくなる
という感情の流れがあるので、ストーリーを主眼に置けば、ドラマCDのような
フィーリングでの楽しみ方ができるかも。
ヒロインとの距離感が縮まっていく展開は手堅いシナリオです。

キャストの方の演技に関しては「ん?」と思う部分があり、前半のツンツンした
展開では仕方がないにしろ、一本調子な感が否めません。
また、そこそこ早口で呂律が回っていない部分があったりと、
クオリティの高い
RaRo作品の中にあって、物足りなさはありました。

エキセントリックなキャラに慣れてしまったのでしょうか…

作品評価:★3.0

会話シーンに力が入っている今作。
宅飲みシリーズは初購入で、コンセプトから受け取る事のできる
情報がそのまま繰り広げられています。
設定上は大学生高学年でしょうか。女友達というよりも
幼なじみくらいの距離感で話が進んでいきます。

キャストは後藤邑子さん。
ふんわりとしたキャラクターイラストにマッチする、ふんわりとした
演技が特徴的。
ちょっと的が外れたテンション高めのキャラクターを乗りこなしています。
むしろ後藤さんありきのキャラ設定な気もしますが。

シナリオ中、関係性は発展しませんが、能動的に発展させないように
しているのは、他作品とはちょっと変わってる部分でしょうか。
今の関係性が心地よいから、これ以上仲を深めたくないという事です。
でもいずれ発展しちゃうんだろうなぁ…と思わせる様子は随所に散りばめ
られており、想いはメインシナリオでの最後のセリフに集約されています。

ただ、程よい距離感を演出しているためか、なかなか声が近くならず
間近で後藤さんの声が聞ける事を期待していた身としては、肩透かしでした。
期待通りの近さだったのは、件の最後のセリフだけ。
痒いところに手が届かない作品でした。
(オマケトラックはストーリー的にもオマケなので除外してます)
イラストはメチャクチャ可愛いです。
この絵を高解像度で見られるのは価値があるかも。

作品評価:★3.5

昨今(2022年11月現在)の作品に多く見られる、登場キャラが
「ASMRする」作品。RaRo作品においては、もはや動詞です。
タイトルからして、ASMR作品を好んでいる感満載ですが、内容は
風変わりという事はなく、至って王道です。

今作の女の子は、幼い頃に母親にしてもらった耳かきが良すぎて
それを追求するあまり、いつの間にか施術する側の立場に
回ってしまったという、耳かき音マニアの子(耳かきマニアではない)。
なので、モードに入ると涎を垂らしながら耳かきをしてくれるという
変態性があるものの、それ以外は常識人です。
一人称視点である所の主人公は、「耳垢生成スピードが早い」という
理由の一点で女の子に目をつけられる、という設定は、訳もわからず
興味を持たれるよりも理にかなっているので良いと思います。

恋愛要素は少なめで、ミスリードさせる部分はあります。
作中で関係性は進展しますが、どちらかというとコメディ寄り。

この作品を購入した一番の理由はキャストです。
五十嵐夕夏さんは、RaRo作品に過去2回登場していて
近距離の息遣いなど、バイノーラルマイク向けの演技が魅力的。
所々で変態的になるキャラクターを上手く乗りこなしています。
録音状態に関しても良好です。
耳かき音がボソボソ鳴っているにも関わらず、小声のつぶやきが
聞き取れる技術は、RaRo安定のクオリティといった所でしょうか。

ただ、同サークルの癒やし部シリーズとの差異は感じられす。
独自色が欲しいと思いました。今後のシリーズ作品に期待します。

作品評価:★4.0

終わったと思ったら、まだまだリリースされ続けるレイルロオドシリーズの作品。
(原作はよく知りません)
シリーズを通して「マスター」なる主人公との触れ合いを描く内容が特徴的。
今回の設定は「温泉」という事で、中盤はずっと風呂トラックが続いてます。
そんな湿気っぽい音響に、不思議とマッチしてしまっている、大沢りんさんの演技。

さながらマッサージ職人のように、感情の上下を抑えたロースピードの喋りと共に
施術音が聞こえている…ここまではありがちな風呂シチュエーションですが、
息遣いがとにかくスゴい。デカい。
過呼吸にならないか心配になるくらい、呼吸音が前面に出てます。

テンション低めの小柄な女の子にありがちなイメージを、激しい息遣いが塗り替えていて
これは作品オリジナルの演技指導なのか、元々こういった設定のキャラなのか
どちらかは分かりませんが、息遣いフェチでない人も開眼させられそうで。

作中、ヒロインとの関係性はぐっと縮まります。
特に、想いをハッキリ口にしている所などはRaRo作品には珍しく。
何回かキスシーンもあり。見かけによらず積極的で可愛いですよ。
シナリオ面でも練られています。

作品評価:★3.0

視聴者を元気付けてくれるコンセプトの作品で、価格もお安いので
「お、ちょっと元気もらえるモンかどうか試してみようかな?」という軽さで
楽しめるのが、最大の魅力かと思われます。

ひたすら応援してもらう内容だと思っていたんですが、ショートストーリーがあり
自然な感情の流れで元気付けてくれるのは予想外でした。
簡潔に説明すると、幼なじみの女の子に抱き締められた状態で、右耳側で「大丈夫」と
照れながらも肯定しまくってくれます。
女子高生との甘いひととき、というシチュエーションは鉄板です。
距離が近いので、微かな呼吸音も聞こえます。

ただ、何度か聞いていると
「とはいえ、世の中そんなに甘くはないのよね…」という気分にもなったり。

作中でヒロインとの関係性は、多少は発展しているので、恋愛モノとしても
楽しめる要素はあると思います。

あ、それと、差分のイラストの方が可愛いです。

作品評価:★4.0

自分の事を慕ってくれている後輩と過ごす一時を描いたストーリー。
タイトルには「のんびり過ごしませんか?」との謳い文句がありますが、
到底のんびりできそうもないドキドキ感が大半を占めています。

このシリーズに関しては、キャストがメインとなっていて、キャラクターと
ストーリーは後からついてくる作品群なので、一番の売りとしては
上田麗奈さんの声をじっくり聞ける所にあると思います。
バイノーラルマイクで収録されていて、基本的に接近した状態で
進んでいくので、一定の距離感で微妙な場所移動をしています。

施術シーンのあるトラックでは、不意打ち気味に耳元に移動する
場面があるので、やはりのんびり聞いてはいられません。

デフォルトで囁いているかのような、か細く消え入りそうな
上田麗奈さんの声質は、BGMが重ねられていないケースの多い
ASMRボイス作品との親和性が高く、気軽には買えない価格ですが
声の一点だけを目的に買っても損はしないと思います。

作中でヒロインとの距離感は、微妙に近くなります。
恋愛要素としては匂わす程度でしょうか。
ASMR的な施術音は控え目です。