ほげはげさんのレビュー一覧

作品評価:★3.5

Envelopシリーズは今回始めての購入。
バーテンダーとお酒を飲みつつ、いい感じに酔って
戯れる…というのがテンプレートのようです。
BARという環境は、大声でしゃべる人があまりいないという
特性を活かして、SEもボイスも刺激の少ない作品となっていて
「音量を上げて囁き声を楽しむ」
という聞き方を安心してできました。
ゆっくりとした中程度のトーンで喋る、諏訪彩花さんの演技を
存分に堪能できます。

さてBAR要素なのですが、詳細情報では本物の音を収録して
効果音にこだわっているようですが、そういったシーンが
少なく(長い施術シーンと比較して)、BARにいる感じは
あんまりしなかったかなぁと感じます。

2人きりで杯を傾けているうちに意気投合して、耳かき等の
施術トラックに突入するのですが、その過程でBARの
個室ブースに舞台を移します。
カウンター席しかない狭い空間を想像していたので
意外性を楽しむ事ができました。

個室のあるBARって多く存在するんでしょうか?

作品評価:★3.0

90%とお安くなっていたので購入。
絵柄からロリボイスが聞こえてくるものだと想定して
いたので、いい意味で裏切られました。
オマケのラフ画全身像を見れば分かるのですが
結構な等身の高さで、大人びた声と見た目が後から合致しました。
ついでに妻でもありませんでした、彼女です。

内容ですが、咀嚼音メインというわけではなく
調理音もふんだんに盛り込まれているので、キャラクターだけ
ではなく、彼女のいる空間ごと想像しながら聴いてみると
没入感がアップすると思います。

といはいえ咀嚼音、好きな人と嫌いな人がハッキリ分かれる
カテゴリーのASMRですので、程よい塩梅にクチャ音が
抑えられていると思います。
その辺りはかなり気を遣ったんではないでしょうか。
オマケの台本を見ると、その辺りが読み取れるので興味深かったです。

トータルバランスとして大容量な作品でした。

作品評価:★4.5

癒し部シリーズseason2、2作品目。
小岩井ことりさん演じる「田中塔子」編で
終了したと思っていたので、嬉しい限りです。

今シリーズは、“癒し部”という謎の部活動を
フォーマットとして、先輩・後輩・同級生の
女の子と、様々なシチュエーションで施術を受け
親密度を増していく、という展開を辿る
オムニバス形式の作品群です。

…と思っていたのですが、この作品で、全て
繋がったストーリーである事が示唆されています。
(一人称視点の男が全て同一人物という事)
シリーズを追っかけてきた人なら、なんとなーく
そんな匂いに気付いていたと思われますが
ハッキリと提示されていたので驚きました。

さて、教室でいつもイヤホンをしていると思いきや
聴いているのはASMR音だった、という個性を持つ
一人称視点の「君」に興味を持っ(てしまっ)たのが
今作のヒロインである、町々まどか。
スクールカースト上位、という設定に関しては
敬語やタメ語などコロコロ変わる呼び方に表されて
いるように感じました。
もしかしたら、からかっているだけ?と思わされたり。
そう考えると、ラストの展開が意味深となります。


それはさておき、一番気に入ったのは「声」です。
無声音の囁きを延々と保つのは難しいという事は
他の作品で多々感じていて(所々で有声音になって
しまう)、それをナチュラルにこなしてしまう
長谷川玲奈さんの声は、ASMRボイス作品との
親和性が高いのです。
小声になると、掠れ始めた後に自然な無声音になり
ゾクゾクする囁きを体現しています。

1つ目のサンプルを聞いてビビっと来たら、そのままの
感覚で突っ込んでいけます。
今後なんらかの作品で、再び長谷川玲奈さんの声を
聞きたくなりました。

作品評価:★3.5

耳かきなどの施術シーンを廃して、シナリオで
魅せてくれる、安定のアールグレイ作品。
東方シリーズの知識はありませんが、同サークルの
他作品と同じく、ヒロインとの距離が縮まっていく
ドキドキ感を楽しまます。

合計で1時間程度の4トラック収録。
それぞれ起承転結を担ったような内容になっていて
序盤は声を張り上げてキンキン、後半は近距離でまったり。
ニーズに合わせて聞き分けやすいフォーマットです。

今作は、高森奈津美さんの鼻にかかった舌っ足らずな感じの
喋り方が特徴的で、購入の決め手でもあります。
特に「た」行の発声が、耳元に近づいてくるとドキドキします。
以前のシリーズ作品で、フランドール・スカーレットを
担当していた、丹下桜さんに近い声の系統でしょうか。

そういえば、圧倒的強者のヒロインを落とすストーリー展開は
どことなく似たようなものがあり。
でも、こちらの作品には最後に強烈なデレが待っていますが。

作品評価:★4.0

原作が小説であるという事で、イマジネーションを働かせ、
想像の余地があるという点では音声作品と似通った性質があり
キービジュアルは有るものの、いい感じに作品世界に
入り込めるモノだと思いました。

また、オリジナルストーリーが多く、一作で完結するASMRボイス
界隈において、この作品が突出して「販促」と感じさせる部分は
少なく、同サークル(?)の他作品同様に、録音状態やマスタリングが
鮮明であるので、単体としても楽しむことができます。

ヒロインである藍良ちゃんのプロフィールも、実際に触れ合っている
状態をシュミレートする事で理解も深まります。
細かい舞台設定が気になったなら、原作の方から相互補完ができます。
原作小説の世界に入り込むには、かなり良い準備運動になるのでは
ないでしょうか。

雑な言い方をすれば、役者さんに制作費を集中させれば良いので
あまり元手のかからない、良い相乗効果の生まれる販促の
やり方として、親和性が高いなぁと感じました。

自ずと音声作品のクオリティも高いモノとなり、Win-Winです。

作品評価:★3.5

頻繁に見かけるシチュエーションながら、施術に特化せず
ほんわかとしたストーリー性のある内容。
散髪の音と、アタックの強くない小原好美さんの演技に
親和性があり、睡眠導入剤としても使えると思います。
録音状態も良く、お金かかってるなーっていう出来です。

ですが、ストーリーにおいて「間」や「溜め」が足りない
部分が見受けられて、そこが少し引っかかりました。
散髪というシチュエーションだと、音源が前後左右に
動くのですが、移動スピードが速いです。
瞬間移動してるんじゃないかと思えるくらい、突然耳元に
現れる場面もありました。

他の部分は、作品紹介ページやサンプルから得られる情報
そのままに安心して購入できるクオリティなだけに、粗探しに
なってしまいますが、惜しいなぁと思いました。

作品評価:★5.0

これまでもハイクオリティな無料作品を提供してきた
DLsite公式作品ですが、こんなにも衝撃的な作品を仕掛けて
くるとは、思いもよらず。

まず、1週間前にリリースされた、お稲荷様シリーズ
(シリーズ化するのかな?)1作目の後日譚になっているので
こちらから入ってもいいのですが、あちらが「陽」とすれば
こちらは「陰」といった印象ですので、前作を先に聞くと
より楽しめると思われます。

さて内容ですが、トラック2の中盤から物語の雰囲気が
徐々に変わっていく様子が見事で、トラック3を聞いた後には
トラック1で感じた印象がどこかに消し飛んでいます。
一通り聴き終わった後に、もう一度最初から聞いてみると
柔和な京言葉で喋っているにも関わらず、目が一切笑っていない
ように感じる事でしょう。
自分の被虐的な部分に気付かされてしまいました。

声質・口調・耳元で動き回るバイノーラル感・効果音が
渾然一体となった、ひとつの完成形でございました。
終始鳥肌立ちっぱなし。

作品評価:★2.5

癒やし部シリーズの作品。
出会い→施術→会話(親密度UP)→施術→自宅訪問(親密度UP)
といった流れはシリーズのフォーマット通り。
リリース順でシリーズ作品に触れてきた経験から感想を述べると凡庸。
可もなく不可もなし、といった所でしょうか。
安定はしてるものの目新しさはなく、突然に始まる妹キャラは
あざとく感じてしまったりと、ドキドキ感は低めです。

福原香織さんの声が好きなのであれば、損はないと思われます。
声の近さや鮮明度は抜群ですので。

作品評価:★3.0

「狐耳+巫女服+のじゃ」という設定から想像する通りの
内容で、程よい再生時間でまったりできます。
バイノーラルマイクをフル活用して、声が聞こえてくる位置が
右に左に、近くに遠くに、と頻繁に動くのが楽しめます。
有料作品を食ってしまうクオリティの高さは、いつも通り。
無料で楽しませていただいて、ありがとうございます。

しかし、今回の作品設定において、金字塔とも言うべき
別サークルのシリーズ作品があり、どうしても比較しがち
なので見劣り(聞き劣り)してしまうのも、また事実です。
聞く人によっては、そういった感覚があるかもしれません。

作品評価:★3.5

サンプルを聞いてみて、低めでハスキーな声色が
気になったので購入。
序盤こそ「お隣さん」といった心の距離感のある
たどたどしさはあるものの、ある出来事を境に
「年上の女性」気質が前面に出てきます。

そんなお隣さんが彫刻家、という特殊な設定を
上手いこと利用しているなぁ、と思いました。
彫刻刀と耳かきを絡めてくるとは…

彫刻をレクチャーしてくれる、というシナリオ上
セリフが多いので、サンプルボイスにピンときた
人は楽しめるのではないでしょうか。
少なくとも自分は、トラック9の4:25から10秒間の
部分で元が取れました。
急に声が正面から来るんだもの。回避不可です。