麻木さんのレビュー一覧

うみねこ散まで見た人には分かると思いますが、これが真実という明確な描写はなく猫箱ENDになります。
ゲーム盤で犯人は誰か?というのは明らかになるのですべてがモヤモヤのままというわけではありませんが、第一の晩での犯人と矛盾するため自分で考察する必要があります。
解けるように出来ていると明言されているので、1回で分からなくても最終話まで読んでからまた読み返すと視えてくるものもあると思います。

前提として、うみねこ散の登場人物がいるためそちらのゲームかコミカライズを読んでおくことをオススメします。
本編とは違いこの『紫』は論理パズルということで魔法はゲーム盤に登場しません。
故に犯人は魔女ではなく人間かつ解けるようにできているということなので、誰が犯人なのか?というのを純粋に楽しめると思います。
赤き真実も有効でヒントがたくさんあるため、ミステリー好きな方にもオススメです。

沙都子がループする上で必要なH173等必要な物を揃えるところから物語はまたスタートします。アニメ版では指を鳴らすだけだったところがより明確に『繰り返し』ていたり、銃を手に入れる方法も違います。
準備を整えたところで綿明し編のカケラが始まり、惨劇が起こります。
綿流し・目明し・綿騙しの謎としては『発症したのは魅音か?詩音か?』という部分を理解するのが難しいところですが、この綿明し編でもそれを楽しめると思います。

魔女人格の宿った沙都子とエウアがルール確認し、惨劇のスタートとなる『郷壊し編』のラスト1話。そして最初の惨劇である『鬼明し編』が始まります。
鬼明し編は『業』の鬼騙し編の解答編で、レナの頑張り物語になっています。
レナはいつどこでH173を打たれたのか?というのも明らかになっており、鬼明し編を見てから鬼騙し編を見るとなるほど!と納得できると思います。

ひぐらし解の祭囃し編から続く世界の『郷壊し編』から巡がはじまります。
TVアニメは業/卒でしたがコミカライズは業/巡とタイトルも変わっており、業/卒をベースにしながらもまた別の解答であることが明言されています。
そのため、アニメを見ていても楽しめる仕様です。
郷壊し編は高校生の沙都子と梨花がメインで「何故沙都子が繰り返す者になったのか?」が明かされるため、読破必須巻になっています。

聖の音楽活動はひとまず終了。
英理の家族と一悶着・涼介の結婚宣言・一軒家を購入して同棲・聖の親に挨拶と、二人の関係が知られるようになります。
また、二人の関係も具体的な描写はありますが肉体関係にもなり、このまま順調にハッピーエンドに向かうかうかと思いきや、英理が不穏な夢を見るようになり……とハラハラしたところで次巻に続きます。
ラストに向けてどんな展開になるのか楽しみです。

前巻に引き続き英理の過去話からスタートです。
1話で英理と聖がくっつくまでに何があったのか?の部分なので、この話を見てから1話を読み返すのも良いと思います。
そして聖は大学生になり二十歳に。とあることで音楽をするようになり……と話は一気に進みます。
二人を引っ掻き回す役かな?と思いましたが、そんなこともなく二人がいちゃいちゃするのでニッコリしました。

僧侶の英理と学生の聖のBLです。
不良少年の聖は更生のためお寺に預けられますが、作中ではそこまで不良っぽい感じはないため不快になるような描写もありません。
1話で二人がくっつき、以降いちゃいちゃっぷりをたっぷり堪能できます。
英理のほわっとした雰囲気と世話焼き気質と聖のツンデレ具合が個人的にとても癖(へき)に刺さります。

温泉旅行・竜とユリイカの出会い・菊ちゃんのおじいちゃんがようやく来日して悪魔祓いからの突然の別れ……と、内容盛りだくさんの最終巻です。
悪魔絡みで大騒動になるかと思いきや、悪魔はラストへのキッカケ程度だったのが意外でした。
初登場からいいキャラだったカヲルさんがテレビ出演するようになったのが一番の衝撃です。
いろいろありましたが、竜とユリイカが最終的にいちゃいちゃハッピーエンドになったので良かったです。

ユリイカの元カレが竜の兄で、一悶着おきます。
スパダリ系の兄でユリイカのことを諦めておらず、ナチュラルに腰に手を回して来たりしますが無理強いはしないので安心です。
ユリイカの女装写真もたくさん出てきて可愛いです。
また、竜に彼女がいることも判明しますがすぐにフラれ、それをきっかけにしてユリイカが誰を好きなのか菊ちゃんにバレていたことも発覚。
フラグは今まで何度もありましたが、ラストに向かってどう進んでいくのか楽しみになります。