題名通りの作品です。
長めかつ時間の経過を感じる描写があるので、このサークルさんのいつものショート作品を聴いていると大作感がありますが、その分ネタと言うか笑いどころが増し様々な痛みが…!
中学生の頃作ったキャラと話がしっかり完結することはそうそう無いように感じます。設定詰めまくって終わるなんてよくある話で、少し歳を取って見返したら「いやチートすぎるやろ」とか「こんなバランスの身体の人いないよ!」とか色々ツッコミが出て自分の中二病に胸と胃と頭が痛くなった覚えがある方は少なからずいらっしゃるかと思います。私もその一人です辛い。
中には物語を作って終わらせる人も居ますが、それは作家になりたいという夢を持っていて、かつ起承転結を考えられる人だった記憶が…。
そんな昔作った黒歴史ノートのキャラが、ある日クラスメイトとして自分の前に現れたとしたら…?
あるじ様を護るとか言い出したら…?
繰り出される二つ名や唐突に来るロード・オブ・ザ・リryのような展開の衝撃、キャラに設定の矛盾を突かれることに爆笑していたのに段々辛さが比重を増してきて…。いやヴィンセント卿誰よ…!?というツッコミもありましたが。
「あの時完結させてあげられなくてごめんな…」という申し訳なさが出てきました。
ですが話が進むにつれどうも日常に侵食しているようで…。
うっかり盛った能力と現代の技術により周囲の環境が変わってしまう様は、もう自分が作ったキャラに復讐されているような心持ちに。護ってくれるんじゃなかったんか。作者は色んな意味でなんもできんのか…!
でも、少し心を軽くしてくれることも言ってくれます。
これがホントのキャラが作者の手を離れ勝手に動く現象かー…とボンヤリと思いました(違う)