使用済みさんのレビュー一覧

このマンガの魅力はアツいことなんです。
10人いたら8、9人はそういうと思います。

でも、それは語彙力さえ消し飛ぶほどの熱意がそうさせるもので、実態はもっと知的だったり、ポジティブだったり色々詰まってる。
マンガがどんなテクニックでできているかを読みながら学ぶこともできるし、
ライバルが蹴落とし合いじゃなくて、高め合いの仲間で尊敬しあえる同士の関係だと教えてくれる作品でもあります。

末永く続いて欲しい。すっごくいい作品。

これ、本当に悲しいことなんだけど…一度うつを患うと、マイナスからのスタートなんです。

トラウマを抱えてうまく職場に馴染めないとか、
周りも余裕と理解がないと、どう接していいかわかんないとか、
そんなの、精神疾患に関わる本人や関係者にしかわかんないんです

いや、精神疾患同士でさえ相手の持ってるトラウマや障害がわかんないから「仲間」とも限らないんです。

そういう「当事者にしかわかんないこと」をうつの発症や、気質から丁寧に描いているすごいマンガ。

大学野球の実態は、けっこうグロテスク。

高校は4000校ぐらいあるから野球の名門校は限られてくるのですが…大学はそれをすごく濃縮するため…部員が多すぎてヒエラルキーができたり、いじめに近い厳しい体育会系がしかれたりするところもあります。

この作品はそんな理不尽な大学野球に踏み入れて、自信をへし折られながらもがんばっていく一人の大学生の物語です。

このマンガは「メンタルスポーツとしてのサッカー」を扱った作品ですが、今回は【負け癖のついたチーム】がテーマになっています。

サッカーは個人競技であり、団体競技。
だから「勝てない」という気持ちがチームに蔓延してると個人のパフォーマンスも悪くなる。
でも、個人のプレイから立て直せる部分もあるから、流れを変えようとがんばる人・本当に変えちゃう人も出てくる。

この綱引きを描いたのがこの巻というわけです。

今回も本当に面白かった!!

「この作品すごいなぁ」
と思ったところは…【誰にもわかってもらえない気持ち】が伝播していく感覚です。

いじめられると「誰かを許せない」とか、「他人なんだから他人事なのは仕方ない」とか…そういう割り切れができない病んだ思考に陥るのですが…これが親や加害者の家族に伝播していく様子が描かれていきます。

それだけに、「子どものことだから他人事」「当事者同士の問題」というわけに行かないのです。
それを社会と子どもが許さない状態に巻き込まれていくから「親の大変さ」を感じ取ることができるすごい作品だと感じました。

このマンガのとあるコマのせいで、話題沸騰になっている作品。

カカシとガイという忍びとしての能力もさることながら、ネタとしても強いコンビが主役級として登場する作品だから面白いのは当然なのですが…マンガ本編では見せない方向の面白さをしてくるので…NARUTOファンであればあるほど突き刺さります。

マジメ方向でも、「NARUTO本編とBORUTOの間の時間軸」が楽しめる作品ではあるのですが…なんせネタが強すぎる!!

イタリアでプロになった主人公が、日本のサッカーから脱却して本物のセンターバックになっていくお話。
本場では全く刃が立たなかった主人公が、危機に追い込まれ、今までのサッカーを捨て、新しいスタイルを身に着けていく。

サッカーの話なのだが…どこか他の仕事や生き方に通じるような人生訓っぽい内容でもあって、サッカー知らない人でも熱狂して読める内容なのがすごくよかった。

ノウハウを書いた作品ではなく、「初めてゆっくり動画を作るまでの過程」をマンガに落とし込んだ作品。

ゆっくり動画を作るのは地味に大変なんです。
調べ事して、脚本考えて、映像面の編集をして、大変さに忙殺されることで、初心を忘れてしまいそうになるのです。
あるいは、伸びるかどうかの数字の話で考えてしまいがちなのです。

でも、数字やタスクに関係なく、最初は
「憧れのゆっくり動画を作れた」
「自分が調べたこと・がんばったことが作品になった」
ということ自体に感動があったはずです。

初心のこのキレイな感情は一生モノの宝物です。
そういう気持ちを書いた美しい作品です。

人気マンガ家が、臨時アシスタントと入れ変わったことでゼロ?マイナス?からやり直すお話です。

しかし、人気マンガ家と入れ替わったアシスタントくんもいきなり連載マンガ家になれたから大団円…ということはなく、
「人気マンガ家の期待値をしっかりとキープするだけの実力をつける」
という悪役もパワーアップするバトルマンガみたいな展開が、アツい作品です。

人気マンガ家が、マンガ界で無双する作品…というよりは、マンガに関わる色々な立場の人を描くことで、包括的にマンガ家を描いてる漫画家マンガなのが、とても深くて新しくて、何よりも面白いです!

「寝落ちASMR」とあるけど、聞いていてちょっと恥ずかしくなっちゃうようなシチュエーションボイスも入ってます。

「周防パトラ」さんの作品ですが、パトラさんがなにも喋らない「音だけ」の作品や、パトラさんのキャラクターではなく、別の役を演じた作品も入ってます。

「この17時間にASMRのすべてが詰まってる」
といってもいいぐらいに、バラエティ豊かに色々はいってて、どれも質が高いです。

どんな目的にもフィットするから末永く楽しめる作品です