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1巻から伏線を張ってきた流れが繋がって、ついに「宿敵」との決戦が実現します。

瑪瑙之竜は8割はリアルな時代物なんですが、2割がファンタジー要素のある独自世界です。
2割の独自世界を活かしたアクションシーンがとにかくかっこいいんです。

大都会を動物が駆け回ったり、ファンタジーな能力から来るバトルの駆け引きと笑撃のラストシーン。

瑪瑙之竜は最高のマンガです。
その中でも瞬間最高風速を誇るのがこの2巻です。

その後も素晴らしいですが…バトルマンガとしてのピークは2巻です。
今の子はバトルマンガを読み慣れてると思いますが…みんなが知ってるモノで特に真っ向勝負してる巻なので、誰が読んでも面白いと思います。

作者はマンガ家よりもカードゲームのイラストを手掛けてることで有名な方です。
そのため、萌えキャラのみならず、動物も無機物も男性もうまく描ける方です。

そういう、「全方向に絵がうまい人」が、冷戦期のアメリカを舞台にしたアクションモノを描くんですから…そりゃ最高です。

8割はリアリティ重視で、2割はファンタジー設定から来る創造性溢れるデザインで…どっちも最高です。

SNSもない時代だからこそできたであろう無茶苦茶すぎる旅行記。

滋賀県から北海道まで自転車で旅行して帰ってくるという
「よくそんな無謀なこと思いついたな(思いつくだけでも正気じゃないのに、この人はマジでやったから、ぶっ飛んでるわ!)」
と思うような話です。

面白いとかつまんないとかそういうものさしじゃなくて、
「壮絶すぎて、もはや自分を使った人体実験・社会実験の部類じゃないか!」
と驚くような内容です。

この本が550円は安すぎるぐらいには、万国人間ビックリショーが拝めるので、一度読んでみることをおすすめします。

一見、弓道競技の早気を解説した作品なんですが…これ、平たく言えば「イップス」です。

イップスはどんなスポーツにもありますし、どんなスポーツ…いや、スポーツにもあります。

でも、学生の間にそれを言葉にできる能力ってなかなか育ってないんです。
ちゃんと大人になっても競技を続けて「私はこうやって弱点を克服した」という人の言葉って意外と少ないんです。

それが読める点で貴重な作品だと思います。

今はスポーツでもなんでもネットで色々勉強しなおせる時代になっています。
「今やっても何になるんだ?」
と嗤う人もいるかもしれませんが…間違いなく自己成長になるし、コンプレックスの克服になるから、こういう作品は本当に素晴らしいと思います。

「面白いマンガ」というより「雰囲気に飲み込まれた状態を楽しむマンガ」です。

ファンタジーな世界で、精霊の魂を供養して人々から災いを取り除く旅をしてる女の子の話で、儀式の時は厳かで、旅の様子はコミカルで…という雰囲気を楽しむ作品です。

ジブリっぽいと言う人もいますが…そうだと思います。
フィクションとしてしっかり作品内で完結しつつも、テーマや訴えかけてくる感じのモノが我々の生きてる世界とちゃんとつながってる感じがジブリ感があって奥深い作品です。

めちゃくちゃ面白いです。

突拍子もない形で、悪魔と結婚するところからストーリーが始まるのですが…同性が始まると異文化コミュニケーション的なモノや、異文化だからこそ出てくる弊害としっかり向き合うストーリーが展開されてて、ファンタジー作品でありながら、世界観から細部まであらゆる設定が具体的で読み応えがあります。

「アニメやマンガに出てきた料理や携帯食を再現しよう・再現してみたい」
というのは誰もが思うことなんです。

ところがですね…この人の場合はそれをレシピに落とし込んで同人誌に配布するところまでやっちゃうから
「本当に、評論同人誌に人々が求めてることってこれなんだろうな」
という手に取る前から納得のワクワク感をもたらしてくれる人です。

それでいて、かなり攻めた題材にも取り組んでて
「(表紙にもある)ネオサイタマのお寿司を作ろうなんて、思ったことない!でも、作れるならどうやって作るのか知りたい」
っていうチョイスもあるから、ほんとすごいです。

この作品のすごいところは
「本当に眠れるから、普段から使いたくなる」
というところです。

もちろん、作品の世界観やあとがき、マニアックな音など作品全体の世界観も素晴らしいのです。

でも、一番凄いのは「単純に実用性が高い」ということ!
だから、何度でも深く眠りたい時、気持ちが落ち着かない時に「今日はパトラさん流そうかな」って使い続けられることです。

発売から少し経ったけど、何度も何度もお世話になった今打からこそそれをいいたいです!