しろいへらじかさんのレビュー一覧

主人公の、巻き込まれ体質がものすごい事になってる笑

死することへの流れが単なる手違いだったことにはじまり、ちょっと歩くたびに簡単にトラブルにみまわれる。
その不幸な運命に、今後どのような意味が与えられていくのか・・とても興味を惹かれるところではありますが、それらをいったん抜きにしても、まんがとして飽きない魅力があると感じます。
両面から期待したくなる作品ですね。

1話目冒頭の、入りやすい明るい雰囲気から一転して、ホラー要素を大きく展開してきたこの2話目。
こういった流れに持っていくまでのテンポがよく、変にもったいつけるよりも一気に加速させていく構成はおもしろさを増していくよいアイディアだと思います。

また、それをやってもまだまだ謎を残していたりなど、バランスも計算されている印象。
ここからのストーリーにも興味が惹かれますね。

単純にサービスシーン多めの、ノリ重視ギャグものというだけでなく、サスペンスチックな雰囲気に流れていく感じがおもしろいですね。

設定も、何かを真似しようとするのではなく、この作品にしかないものをテーマにしようと工夫された印象もあるし、すごく丁寧な内容に感じました。

今後ホラー的要素も展開されるのかな?など、非常に期待したくなります。

シリーズのこれまで同様に、ご主人様の言いつけであるとか、そういう展開ではなく、あくまでも女の子側としての自発的な行動によってこうしたシチュエーションに至っていると言うのがたまりませんね。

これを、他の人たちは知っているのか。あるいは隠れてひっそりとおこなっているものなのか・・想像すればするほど、楽しみが湧き上がってくる作品でした。

お話の構成が非常に上手で、すべてのページにおいて中だるみが存在しない。ずっと楽しみながら読み進めることができました。

そう言う言葉を使ってしまうと、ちょっと堅苦しいですかね?
ならもういっそ、単純な言葉で言った方がいいですよね。

めっちゃおもしろかった!
そこに尽きる作品です!

キャラクターの個性が輝くだけでなく、デザインも好み。
このふたりの関係を、ずっとずっとみていたいです。

はい、なんですか?え、やましい気持ち?
そんなものあるわけないじゃないですか。
いえ、その整った顔立ちは単純に美しいな、かわいらしいなと思いますが、まさかハイレグに対して心ときめくだなんて・・

そんな・・あるはず・・ない、・・はず。

いやあるよ!!!あるに決まってるよ!!!
こんなすてきな女子たちが、まじめな顔してこんな衣装に身を包んでたら誰だって視線を奪われるってもんだよ!!!
こんなにも自分向きの作品に出会えて幸せだよ、感謝だよ、ありがとうと叫びたくて仕方ないんだよおお!!!

ここまでの道のりを思えばこそ、焦る気持ちは理解できるけど・・さすがにこれはやりすぎとしかいいようがないですよね笑
もっとナチュラルな雰囲気を演出すればいいものを・・青い衝動とは実に厄介な性質です。

とはいえ、ノートに振り回されているのは主人公くんのみならず、おそらく自分を含めた読者もれなく全員でもあるんじゃないかな。
そうなれば同じ穴の狢というもの。人の事ばかり笑ってられませんね。
ならば健斗くんの生きざまを、この目で最後まで見届けようではないか!

もっとあっさりと事の真偽が判明すると思っていたんだけど・・いやあ、主人公くん振り回されてますね笑
この、単純一辺倒では済ませない感じ、じわじわとこみあげてくるものがあります。それゆえに常時、顔のにやにやが止まりません笑

果たしてこれの力はホンモノなのか?それとも単なるいたずらなのか・・その答えを確かめるまで、ページをめくる手が止まらない!

いよいよ本格的に物語が動き始める・・のか?
しっかりとした段階を踏み、世界観と言う地盤を固めていく手法が、非常におもしろさを大きなものに変えていきますね。

そう、男と言うのは性欲と言うものに、多大なる労力をつぎ込みたくなる生き物なんですよね。
その悲しい習性をえがく描写力が秀逸で、納得と共感は誰の身にも当てはまるのではないかと思います。
もちろん自分もその一人・・それゆえに、続きが気になって仕方ないんだよなあ笑

作品のコンセプトとしては、ノリを重視したちょっとおバカな雰囲気をテーマにしているのだろうと思っていただけに、ここまでの流れの中、あえて明確なものを見せないというのは少し意外でしたね。
ただそういう丁寧さがゆえに、お話にはちょっとミステリー的な要素も絡んできて、あるいはサスペンスとも言い換えられるかもしれない展開に、とても興味が惹かれました。