仲良き事は美しき哉さんのレビュー一覧

いやもうヒロインの凛ちゃんの一言一言の破壊力がヤバいですね
すぐにノックアウト寸前みたいな状態になるので、一時停止して一言一言噛み締めながら聴きました
考え事とかしてる時の「う～ん」みたいなちょっと唸ってる声だけでも色んな感情が上手い具合に詰まっていて、最高に可愛い上に面白い人物像になっていたと思います
特にあまり裏表なく、喜怒哀楽等の感情もそんなに隠さず素直に出す演技と台詞構成には、聴き手側に彼女から心許されてるんだなと思わせる力がありました

音響も丁寧で臨場感が凄く、聴いていて普段とはまた違う独特な時間が流れていくのを感じましたね
田舎に帰省した時って確かにこんな感じだわという空気があり、海街や昔ながらの日本家屋の匂いまでしてきました
そんな空気の中で自分が想定してない行動をして知らない世界に導いてくれる彼女、お互い一人なら挑戦しないような事柄にも手を出していって、サポートされるって世界が広がること何だなと思いました
この自分をちゃんと認識してくれて停滞してる日常から引き上げてくれる力強さ、これは確かにかじょサポですね

ボリュームたっぷりで一個一個丁寧に夏の帰省イベントを描いてくれる今作品、中々に甘々度が高いのでドキドキしてこちらの身が持たないくらいですね
特にお風呂のシーンは色々と凄かったです
これはオススメですね
今年の夏に帰省出来なかった人は帰省気分に浸かる為に是非!
帰省した人も帰省おかわりとして是非!

人間って好きな事を語ってる時が一番輝いてますね。
諏訪彩花さんのテンション高めのリアクションがいちいち可愛いです。個人的に驚いた時のリアクションが可愛過ぎたと思いました。

私熱量の高い女の子に振り回されたい願望みたいな物があるので、今作品はとても満足です。
でも仲間が欲しい願望、自分を認めて停滞してる日常を変えてくれる仲間や異性を求めてる人、と言い替えればそう思ってる人は多いと思います。

そういう感情自体は単なる他力本願ですが、一歩踏み出す勇気があれば、出会いという偶然は必要ですがきっとドラマは動き出すんだってのが今作品の肝ですかね。

誰かと一緒を知ってしまったらもう一人には戻れないし戻りたくない。
結局共通の好きな物を観ている相手をもっと知りたいって願望は皆同じなんですよね。だから一歩踏み出せば仲間は案外簡単に作れる物なのかもしれません。
作品を聴いていてそんな気分になりました。

偶然も大事だけどそれ以上に大切なのは、その後どう動くかという選択である。そんな物語とドラマでしたね。
今作品を聴き終わった後は何か凄く爽やかな気分になりました。
諏訪彩花さんの演技も甘酸っぱくて可愛かったです。

来年以降も夏休み辺りにまた聴きたくなる作品ですね。

作品世界の空間作りがとてもお上手なので没入感が強いです
心を許した親しい相手だからできる自分にも相手にもちょっとだけ素直な会話、台詞選びも演技の間も絶妙で世界に入り込めますね
相対性理論の例え話ではありませんが、人によって時間の流れる速さは違うのかなって気分にさせられます

彼女の口から語られる想い出話はシリーズ物故の積み重ねという強みが活きていて、よりズシンと来る物があります
勿論過去作品を知らなくても今作は楽しめますし、知らなくても「そんな事もあったね」と思わず言いたくなるくらいの雰囲気作り力がこの作品にはあります
特に上田さんの台詞の言い方と間が絶妙で何だか不思議と相槌を打ちたくなりますね
吐息等にも言葉以上の情報量があり、曖昧ではないけど明瞭の少し手前な気持ちが感じられました
この辺の上手さは本当に一流だなと改めて思いましたね

過去があっての今、そして今を踏まえての未来を感じさせるという構成は見事としか言いようがないです
音響もシナリオも演技もコンセプトも全て期待を裏切らない出来です

会話パートは憂華ちゃんの喋ってる位置が細かく動くので、今喋りながら憂華ちゃんこういうリアクション取ってるのかな?
みたいなのが想像できていいですね
距離感が動きや画の想像を掻き立てます

再生時間はトータル30分くらいですが、お試しとかそういう立ち位置ではなくリラックス効果も含めて一つの作品として成立してますね

何よりこういった番外編を出し続けてくれることがいつまでも一緒にという作品の魅力の一つを補強してくれてると思います

前作に引き続き楽しまさせていただきました
これは今後も期待ですね

距離感が素晴らしいですね
物理的な距離感もそうなんですけどトークでたまにちょっといたずらっ子っぽい絡み方があってそれがまた可愛くて心を許してる者同士の話し方といいますかその人間関係の距離感がまた良いですね
個人的に一番のお気に入りは心音ですねトークなしの寝息と心音も睡眠導入にいいですが、逢坂さんのトークと一緒に聞く心音も逢坂さんに包まれてるようでとてもリフレッシュできます

メイクの本質は変身でそれは二人の関係にも当てはまると思うんですよ
メイクはお互いの呼吸を合わせる信頼関係が必要になるので、見た目が変わっていくのと同時に二人の関係も変化していくように感じました
今作品のメイクは距離感を詰める道筋でもあり、相手のことを知りたいそして自分の好きや夢を伝えて共有したいという気持ちの発露でもありましたね
ヒロインのみなるの気持ちや二人の関係の変化の流れが見事に描かれてました
そして変化に伴う痛みも熱演で伝わってきました
メイク中はこれまでの話とこれからの話をしますが、メイクを施すというのは自分好みに相手を染め上げたいという意思の表れでもあると思うので、みなるはそれを伝える恐怖も抱えていたように感じました
でもそれを乗り越えて好きや夢を共有する関係になりたいという想いは熱の入った演技も相まって聴き手側にも伝わってきます
ではその聴き手側のメイクを受ける彼の感情はどうなのか、細かい感情は我々が想像するしかない
というより想像する自由があります
自分のことを分かってくれそうな人を求めてるというみなるの真意を聞きそれでもメイクを受け続ける彼、自分に対して行うメイクではなく他者に施すメイクはその他者が必要で、これはシンプルにニコイチの話なんだと私は聞いていて思いました
メイクをする過程でお互い相手と見つめ合う形になりますが、それは自分や自分の原体験とも見つめ合うことにもなりメイクが完成した時みなるの中で一つの夢が叶いそして新たな夢が生まれたように感じました
多分二人の本心と本音は同じところにあり、メイクと同じく基礎から固めるという時間が二人には大切だという話だと最終的に思いましたね
その後の描かれた特典用トラックは聴き終わった後に前向きな気分になれて良かったです

ASMRとしての距離感の演出と演技も見事でした
メイクという題材は珍しいですがシナリオ演出演技共に聴き応えがありオススメです

基本ずっと面倒見がよくそれ自体が作中で変化するということはないのですが、それでも時折見せる本音や弱さのギャップがまたいいなと思いました

ただやって上げるのではなく一緒にやろうと促す関係もまた魅力的で、結果的にではありますが雨嘉さん自信も聞き手の存在による気付きがあったりと、実はお互い補い合ったり心の支えにしてる部分ももしかしたらあるのかって感じがよりキャラの魅力を引き立ててますね

日常物なんだけどお互いの言動が相手に何かしらの影響を与えて終わらない共生関係がどんどん回り続けていく感じがとても好きになりました

ドラマ的にはトラック3と5が好きですが、トラック6のあくびが可愛いので一番リピートして聞いてます

さすがの演技力といいますか、登場人物は安済さん演ずる遊美と聴き手側の先生のみで、他の人物は日常会話の中に出てくるだけ、しかも聴き手は喋らないので掛け合いもない
そんな中で安済さんは思春期の刺がある演技からちょっと親しみが出てきた感じの演技、段々慕って色々歩み寄ってくれる演技まで広い表現の幅で説得力を出し、聴き手を物語に引き込みます
演技力だけでトラックとトラックの間に日常を色々重ねたんだなってのが実感できますね
あと細かいところですが会話の間もお上手ですこちら(聴き手側)が返事を返したり相槌を打ってる様子が聞こえてくるくらい間が絶妙です
それに安済さんはASMR特有の距離感の演技もお上手ですね寝息トラックの時に特に感じたのですが、それこそ唾を飲む音や鼻息などの声に出さない音の演技もお上手です
終わり方も綺麗ですし特典の寝息トラックも安眠できるのでオススメです

特にこのトラックが良いというよりは全体的に全部良いです
最初から距離感が近くてドキドキしますね歯磨き辺りで耳元というより顔の前辺りに息が当たる感じは個人的にはgoodでした
あとシンプルに演技がよかったですね
言ってしまえば一人芝居で一人舞台なのですが、聴き手を物語に引き込んでました個人的に泣きの演技が特によかったです
出演してる声優さんファンには是非オススメです

私でも名前を知ってる実力派声優の方々ばかりということもあってか雰囲気作りがとてもお上手ですね
アットホームというか、親しい友人や親戚宅にお邪魔して過ごしてるって空気が凄いですね
実在する家族感が半端ないです
三者三様のキャラクター達のやり取りを眺めてるだけでもニヤニヤしますし、部分的に参加してるのでさらにニヤニヤです
家族の温もりに包まれたい方はオススメです