joegさんのレビュー一覧

18巻では、人々の意見が雑然し、紛糾として、対立し合う場面が頻繁に登場する。まるで以前の和やかな社会が、実はすぐにでも崩れ去る偽りであったかのようだ。
しかし、さらに奇妙なことに、後半の囚人救出の展開では、チェンソーマンが社会から見捨てられたにもかかわらず、再びチェンソーマンを中心に新たな原動力が生まれた。
対立と合意は反対の概念ですが、作者が構想した劇場では、両者の交錯と呼応がまさに余韻を残すものです。

17巻に正式に登場する新たな勢力は、終末の問題を解決するために何でもできる共感者であり。今巻では、彼らが2つの重要な転機を引き起こしました。以下、それぞれについて説明します。

1.社会への人々の安全感の崩壊。
チェンソーマンの世界観は支配に安定した時代にあります。この状況下、異議者が主流になる機会を持つように、彼らは一般の人々にとって全く馴染みのない騒乱を計画し、安全を失った人々はますます扇動されるでしょう。

2.デンジとナユタの別離を促進する。
これは17巻で最も論争のある部分かもしれません。
物語上では確かにその意味があります。二人の位置が世界観の中であまりにも重要であり、凡人の心配に縛られるべきではないほどです。そうでないと、世界の大局を再び自分で決定することが難しくなります。
しかし、そのプロセスは実際には非常に難しいです。少なくとも私は、強者には限界があることを理解できます。

この作品はPDFファイルしかなくて、パソコンでしか見られないし、巻末の作者のコメントも拡大できないという欠点がある。
異世界の要素を取り除いたとしても、カズマを中心とした交友関係はまだ楽しく見られる。異澤の画風はさらに磨きをかけることができるかもしれませんが、確かに三嶋 くろねのタッチをつかんでいる。
しかし、受け入れられない変更点が二つある。一つはアリスとクリスがどうやって別人になりすましたのか、もう一つはアクアの悪行が現代では笑えないということだ。

とにかく、続編があることを期待しています。

原作はまだクリアしていないのですが、幸いにもこのアンソロジーにはまったくネタバレの要素がありません。
原作に対して作家たちが創作した返歌については、私にとっては評価が難しいと感じます。少なくとも私の見方では、ほとんどの作品は原作が多くの下ネタで保持していた真面目な面を掴んでいます。

如題,一開始用PC看完全不適合。
不過明明劇情一模一樣,AVG的演出仍超過條漫非常多,建議對這系列感興趣的人,從原作開始補完才是最佳選擇,正好LOSE社的優惠也給得很慷慨。

さまざまな勢力が錯綜する複雑な状況の中での結果、デンジは半ば強制的に一か月以上もの間、凡人を過ごすこととなりました。これは元々、世界の中心に位置する彼にとってはあり得ないことでした。相対するように、一方で一般の人々は啓発され、あるいは言い換えれば拘束から解放され、元々退屈だった世界が徐々に活発になってきました。比喩するなら、読者はまるで台風の眼の誕生を目撃しているようであり、これはかなり実験的な方法です。
16巻中では一切触れられていないが、そのためにテーマがより際立っている。それを総括するには「達成感」が最も適していると思います。英雄は達成感を追求することに何の疑問も持っていないが、凡人はこれに足を止めることが多い。しかし、今の状況では、英雄は重要なものが増えてしまい行き詰まっていますが、凡人たちは多くを失ったために現状に懐かしなくなっている。フミコとミリ、そして朝を含めて、それぞれが異なる凡人の方向に前進していると言えます。彼らがどのような結果に達するのか、本当に楽しみです。

残念ながら、ネット連載の16巻と比較して単行本の新しい要素はありませんが、それでも予想外の部分があります。それは、カバーや巻数の区切りなどです。
13巻のユウコと比較して、ミリの現在の役割はまったく必要ないように思えます。
各巻のタイトルの命名規則に従って、17巻はかなり奇妙なタイトルになるでしょう。

ユウコの事件は第二部第一話の延長であり、また第一部のニャーコ子の救出に対応している。
しかし面白い対比は、デンジは深い交流のきっかけを得たのに、朝は友情の突然の終わりとなりました。二人は学校で言えば同じく孤立者に属すると言ってもいいが、デンジは他の生徒との経験の差があまりにも大きいため、朝はコミュ障の傾向がある。おそらくそのため、デンジが最初の一歩を踏み出す動機は獲得であり、一方で朝が最初の一歩を踏み出す動機は喪失でしょう。
正義の悪魔は第二部で最も大きな伏線となっており、彼の契約者は明らかに罪悪感を失います、自分の主張に盲目に固執し、他人への恐れの本質を示しています。ただし、ユウコの物語は明らかに続きがあり、正義の悪魔の行動とともに、後半部分がどのような物語になるのか気になりますね。

今巻の話数は驚くべきことに11話もあり、作者は次巻の表紙タイトルに合わせるために妥協したらしい。表紙のキャラクターはこの巻でしか登場しない落下の悪魔なのに、朝は最終巻でなければ表紙に立てないようだ。しかし、一番驚いたのは、巻末になんと加ページがあったことだ。三鷹朝の描写を深めるために本当に心を込めている。

最も残念なのはアクションシーンで、バイクが局面を打開する一つのキーだったのに、画面表現が力不足に見えたことだ。やはり乗り物に乗るときは、操作の細部を描写して迫力を出すべきだ。今後のアニメではこの点を補ってくれるのだろうか。
前兆として、2022年に公開された2本のホラー映画『THE MENU』と『NOPE』から大きく借用している。私はわざわざこれら2本を探して見た。少し考えてみたが、タツキ先生が取り上げた主題は、『THE MENU』は憧れの枯渇であり、『NOPE』は死ぬ価値のある経験であるということだと私は思う。やむを得ない、あるいは止むに止まれぬ心の向きが、タツキ先生が落下で締めくくる理由かもしれない。

公安篇の主人公デンジは、見た目は頭が空っぽであるが、実際には非常に複雑なキャラクターである。一方、続編の主人公三鷹朝は、考えることは多いが、大抵はぼんやりとしており、実際には非常に単純な構成をしており、混沌とした世界の中で普通の若者である。
自分自身を麻痺させるために時間を浪費するしかない世界で、規範を持つことができない若者たちが、英雄信仰に依存する以外にどうすれば良いのか。三鷹が相乗りの啓発旅行を得られることを期待しています。

全10話を収録しているにもかかわらず、今回の作品は過去の作品よりも多くの内容があるように感じます。これは、作者がJump+での単発発表の習慣が週刊誌よりも短いため、美しくも簡潔なストーリーテリングが可能になったためです。
既にウェブ上で完結しているため、ぜひコレクションとして手に入れることをお勧めします。ちなみに、表紙イラストを担当した飢餓姉妹は、その美しさからも尊敬されるべき存在です。