も〜れ〜んさんのレビュー一覧
レビュアーランキング | - | (役に立った数:8件) |
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投稿数ランキング | 424位 | (総レビュー数:44件) |
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前巻で半分以上を占めて始まったデンケン周りのお話。
本巻でもまるっと描かれます。
魔族の習性については周知の事実ですが、より深掘りしていきます。
人の姿に似た容姿を持ち、人語も操りますが、決して相容れない存在。
生きる為に仕方なく、最低限の命を奪う行為であればまだ許容も出来ましょう。
しかし本巻を読めば討伐する他ないと思えます。
放置していたらこちらがやられてしまいます。
対抗する算段をつけていざ…
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一級魔法使い試験時に出会った老人、
宮廷魔法使いのデンケンにスポットの当たるお話がメインとなる巻。
そしてこの巻ではお話は決着せず、悶々としつつも続きが気になって仕方がない引きです。
彼の故郷、過ごしてきた日々、郷愁に浸りながらもゆっくりとしてはいられません。
相対しなければならない魔族の力、魔法が厄介過ぎてどう対処するべきかわかりません。
複数の魔法使いが束になってあれこれ情報を収集していく協力プレイ・連携にプロの仕事を感じます。
思わず息を呑みます…
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ついに一級魔法使いの同行が必要となる危険な地域、北部高原に乗り込みました。
旅先での交流や人語を操る魔族との戦闘以外のあっさり描写が癖になります。
メインで描きたいのはそこではないと…
道中でとある依頼を受けるときのフリーレンとフェルン・シュタルクの反応の違いが面白いです。
長寿なフリーレン、昔はそんなに時間を気にしなかったんですが…?
割とほのぼのした雰囲気を味わったところで魔族との交戦開始。
試験でも命の危機はつきまといましたが、その比ではない緊張感です。
試験時に知り合った魔法使いとの再会もあって、
より人物の理解が深まっていきます。
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己の生死を賭けた過酷な試験も最終章を迎えました。
二次試験、フリーレンの存在があり合格者が多数出た為、
三次試験は最も安全なものとなりました。
魔法協会のボス直々の面接、フリーレンに対しては厳しいです。
概ね妥当な判断で合格者を認定する手腕は流石ですね。
ここで下手に合格させると命に関わりますから。
魔法の力量、判断力等を総合的に見てるのでしょう。
実力十分なフリーレンは落とされますが…
試験で出会った人との再会を予期させながら、北を目指す旅路に戻ります。
感情表現の拙いフェルン、シュタルクとのふれあいで大人な表情を見せてくれるようになり、成長を感じます。
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現世からの脱落者を多数出した一級魔法使い一次試験、幕間が前巻で終わり
次は二次試験の開始。
前は思惑がオブラートに包まれていましたが、今回はむき出しです。
正直難易度は今回が上と思える条件です。
そして条件が厳しくなっていますが、優しさも実は上、
意外と良い人・良い試験官です。
ただ、みんな仲良く、一緒にゴールしよう、と統率を取ることが出来ればのお話。
個性的な面々に対しては意地悪な課題で面白い展開でした。
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いよいよ始まった一級魔法使いの第一次試験。
個性的な面々で3人パーティーを組み、課された条件のクリアを目指す。
というのは表向きなもの、試験に隠された意図が明かされると厳しさ・過酷さを感じさせます。
生半可な気持ちで挑戦してはいけないものでした。
魔族との戦いでもないのに命を落とす危険があるとは…
しかし、そこには優しさもあるように思えます。
このレベルで躓く者は遅かれ早かれ…でしょうから。
魔法協会の思惑、魔法の歴史、各人の魔法への想いなど色々情報が増えてきて
魅力がさらに増しました。
試験の合間の箸休めエピソードで試験時以外での人となりの描写・絡みも楽しめます。
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北を目指す旅で必須となる資格を求めるフリーレン一行。
本巻はその地へ向かうまでのパーティーの穏やかな旅路が見られます。
直接魔族と相対しないので穏やかですね。
新たに僧侶も加わりパーティーバランスが良くなりました。
人生を考えさせるエピソードもありますが、
フェルンとシュタルクの失われていた青春?にスポットの当たるお話もあってコメディー色が強めの巻です。
あの名言?も飛び出してきて、ホントにそうと頷きます。
次巻から魔法試験がスタート、少年誌でよく見られるバトル形式のよう?
登場人物がさらに増えてどんな展開になるのか楽しみですね。
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前巻で相対した魔族との対峙・対決の描写、会話の緊張感に痺れます。
お互いの命がかかった真剣勝負、主人公サイドはピンチにも陥りますが、
巧みに勝利を手繰り寄せます。
スカっと爽快ではなく、じんわりとした満足感で満たされるようです。
魔族の習性を利用していて知的な勝利、美しさを感じます。
北を目指す旅、魔族とは異なる障壁にぶつかって寄り道。
ひと時の旅路も味わい深い。
フェルンとシュタルク、同年代のやり取りが面白いです。
育ってきた環境で精神年齢が高そうなフェルンですが、
何だかぎこちないんですよね。
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1巻ではあてもない旅をしていましたが、達成すべき目標が出来ました。
しかし暑苦しかったり、熱血さはありません。
目指す地が寒過ぎるので…w
死別した勇者との昔のエピソードでのやや冷たい対応からすると態度は柔らかくなりました。
弟子に取ったフェルンに新たに加わった前衛の戦士シュタルク、
真面目なお話からギャグ・コメディーと幅が広がり、
より楽しみ方が増えてきました。
魔王・魔族の残党との接触でバトル要素の割合が増して緊張します。
魔王を倒した勇者一行のフリーレンの強者感を示しての引き、
静かに燃え上がるようでワクワクします。
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世界の脅威な存在であった魔王を討ち倒した後のお話。
少年漫画やアニメ等で一般的に描かれるメインストーリーを終えて、
エンディング後の世界に浸るような印象を持ちます。
悪を倒してハッピーエンドではなく、そこに生きる人々の生活を感じられます。
魔王を倒したパーティー内のエルフを中心に淡々と進行。
コマ割り・配置も動より静を感じさせます。
かつての仲間との死別を経て、あてもなく旅をするのがサブイベントっぽいですが、温かみがあります。
血湧き肉躍る展開ではありませんが、先が気になって仕方がない気持ちになります。