elektronさんのレビュー一覧
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投稿数ランキング | 902位 | (総レビュー数:12件) |
いちおし作品
vol1と比べ、往年のゲームミュージックスタイルにより近づいたサウンドでした。懐かしくて馴染みのあるサウンドにあえて舵を切ったのは逆に大胆ですね。(恒例ですが作者の趣味によった曲も唐突に登場します。)
アルバム全体を通して聞くことで、本当にこの音楽のゲームがあるかのように錯覚します。レトロスタイルならではの、聴き手の想像力を掻き立てる力があります。特に今回はコンパクトにまとまった戦闘曲向けの楽曲が多く、頭の中ではファミコンスタイルのドット絵キャラクターが敵と戦っているシーンが流れます。
毎度恒例の音声解説もおもしろおかしく、満足度の高いアルバムです。
2024年11月01日
それぞれの曲毎に明確なテーマとキャラクターがあり、とても楽しめました。
特に曲解説が毎度のことながら面白く、曲解説を踏まえて聴き直すことでより納得度が圧縮されより楽しむことができます。
Kompres2・・・ベースのパンチが効いたノリノリなEDM曲。特におすすめです。
闕失/諦念・・・想像がつかない、けどどこか馴染みのある曲調で人生が描かれています
星華閨房・・・癒しの睡眠曲
pasKal・・・怒涛の展開で圧倒してくれるコンクリート曲
素材として使用しやすいテクノBGM集です。
本サークルの作品はメロディやアレンジに起伏がある曲が多いですが、今回のアルバムは控えめです。
しかし決してシンプルでは無く、じわじわとした変化がそれぞれの楽曲に彩りを与え、雰囲気を良い具合に演出しています。
ミックスとしては低音が効いていて心地よいですね。ドライブにも合いそうだと思いました。
以下初めて聴いた際の印象
ΔwAx
洗脳と適応
Eruh
狭い密室、何かがおきそうな不気味さ
V-BOY
勘違いした少年
GeuDC
社会の歯車
UnFortunateObjeKt
日常の崩壊
lemonade
安眠と誕生
2024年08月25日
Void Soundさんの別名義作品集のようです。
これまでの作品と比べてバンドサウンドに重きを置かれたサウンドメイクです。
サークルの作品内容紹介からして雰囲気が異なります
(説明が無くてびっくり汗)
ダウンロードしてみたところ、利用規約からこれまで同様著作権フリーbgm集である事が確認できました。
どの曲もしっかり展開が作り込まれており、聴きごたえのあるアルバムです。
アルバムの雰囲気は統一感があり、かつ不思議とカラフルな印象を受けました。
◆DronK
何かの始まりを予感させるアンビエントな楽曲、とても心地よい音景です。
目を瞑りループして視聴することをおすすめします。
◆wiring
特徴的なリズムのシンセ、退廃的なドラムとベース、ハードなギターが印象的な緊迫感のある楽曲です。
◆micro area
EDM風。玩具箱のような可愛らしいメロディと裏腹に、こちらもドラムとシンセが緊迫感を演出しています。
◆faKe blog
小気味良いノリのキャッチーなバンド風インスト。終盤の心を揺さぶられる優しいタッチのギターと、あまりに破滅的なギターソロのギャップに驚かされます。
◆DraKer
一曲目 DronKと兄弟曲のような印象。こちらはどこか牧歌的な雰囲気です。
◆窓際から
少し歪み気味のピアノから入る、バンド風インスト。洪水のような音に溺れそうになりながら、後半の開放感がある展開にカタルシスを感じます。
アレンジ集ということもあってかお手頃価格ですが、聴いてみると作者がかけた労力はこれまでの比では無いだろうという事がわかる素晴らしい出来栄えです。追ってきた身として「凄い…」と思わず感嘆の声を漏らしました。著作権フリーBGMとして出発したシリーズですが、本作はその枠に留まらない驚きに満ち溢れた作品となっています。
シリーズを聴くたび、同一作者でここまでジャンルに幅がある作品を作りながら、不思議と統一感があるのも珍しいと思っていました。まるで音楽図鑑のような作品群で、音声特典を聴いているとまだまだ秘めている物もあるようです。
本作はそんな作品群を経て培ってきたものが注ぎ込まれているように感じました。
ヴォイドサウンドの作品ファンにも、初めて触れる方にもおすすめの作品です。本作を聴いてから、過去のシリーズを聴いてもまた違った味わいがあります。
これまでは一般的なフリーBGM集の範疇で多彩な曲を提供されていましたが、今回もその路線は継続しつつも作者のバックボーンが感じ取れる楽曲がちらほらあります。
ス○エアプッシャーやア○ンウォーカーを彷彿とさせるEDM 風の楽曲から、ゴリゴリなメタルやマスロック風の楽曲等、これまでのファンタジックなアルバムイメージから脱却した雰囲気の楽曲が並び驚きに溢れています。
トドメに現れた楽曲は「これはフリーBGM集なのか」「俺は何を聴いてるんだ」と驚きに溢れ、アルバムのハイライトとなっています。こういった販売形式だからこそ出来るアルバム構成だと思います。消えて現れる楽曲群を是非聴いてみてください。
2024年05月12日
ヒーリングミュージックということでピアノや環境音、オルゴールを用いた楽曲が前半に配置され、後半は予想外の楽曲へと続きます(おまけ含め)。
Youtubeなんかで上がっているような睡眠導入系のような始まりから、気がつけば幻想音楽紀行譚のようなワクワク感のある楽曲に続き、終盤はヴォイドサウンド節が炸裂します。
一曲一曲単体でループして聴くもよし、続けて聴いてもよしのアルバムです。
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2024年03月29日
まさかのレトロスタイルで驚きました。
ファミコン風のサウンドを意識した楽曲が並んでいます。
レトロな音がベースですが、曲が進むにつれ別のシリーズで聴ける今風な音色やエフェクト、大胆なアレンジが顔を覗かせ、いい塩梅で味付けされており決して一本調子にならずダレることなく視聴できます。当時の素朴な音が好きな方も、今風なチップチューンが好きな方も楽しめる作品だと思います。
特にロッ○マンとア○ダーテールをミックスしたようなUltra Vortex(曲名のバカバカしさも良い)と、懐かしさの中に新鮮な風を感じるLost boy's themeは是非聴いてほしいです。
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耳を通して体験する冒険の旅ということを打ち出しこれまで2作出されいていますが、今回はよりコンセプト色が強くなり没入感が強まったよう感じます。
曲が進むにつれ、出発から旅支度、壮大な山との対峙、自然の神秘を描いています(と思っています。)
前作までの空気感がある楽曲はもちろん健在ですが、ファミコン風サウンドの楽曲fire startも新機軸で面白いです。曲の配置も素晴らしい。
また、これまでの作品をセルフオマージュ、アップデートしている楽曲もあります。思わずニヤッとしてしまい、シリーズ通してより好きになりました。
最初は素材として探していた所からの出会いですが、今は良質な音楽アルバムとしての側面で楽しんでおります。次作も今から楽しみです。今回は山がテーマでしたが次は海や空なのかな。
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ヴォイド・サウンドさんの2作品目?です。
前作が良かったので、今回も購入。
前作が出てから1ヶ月程でこのレベルのアルバムが出るとは驚きです。
一曲目から異世界転生してしまいそうな「王国よ永遠なれ」から始まり、動画映えしそうな汎用性が高い「virtual lamp」「ひとやすみ」、驚きの大曲「exhausted flower」、謎の「cafe ole(D)」、ホラー要素マシマシな「under the towelKet」「虚な部屋」とバラエティー豊かなのは健在で、さらに一曲毎の作り込みクオリティーがアップしてます。
ケルト音楽が好きなのですが「城下町は眠らない」はケルトバンドにメタルドラムが迷い込んだような感じでお気に入りです。
あくまで著作権フリー音楽集ということで、素材として販売されていると思いますが、いろいろな場所を旅している感覚で聴けます。
今後の作品も楽しみですね。
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