ほのむら。的赏析一览

この作品はステレオ音声がメインで作中BGMもあったりと、今回のななしいんくASMR音声作品の中ではボイスドラマ寄り仕立ての作品になっています。

主人公と幼なじみの彼女、この二人の和やかな日常から始まるこの物語。
しかし、とあるきっかけで雰囲気は一変して...それは、さながらサスペンスドラマ。
また、はっきりと描写されない第三者、主人公と彼女の過去の物語等、想像力をかき立てる要素が多々あることも聞き込み要素です。

さて、瑚白ユリさんといえば、その儚げな優しいボイスが特徴。
優しいボイスが癒しの場面を演じるとなれば、言わずもがな。
では、キャラクターが闇の側面を出した場面を演じると、どうなるのか...?

どうぞ、後半はあらゆる音を遮り、没入してお聞きいただきたく。
とあるセリフで、思わず背筋がゾクッとすることになります。
優しい声質だからこそ感じる凄みとは、まさにこれでした。

そして物語を最後まで聞いたあなたは、サブタイトル「それは純愛か狂気か。」をどう解釈するのでしょうか。

また、この作品には台本も付いていますので、聞き終えたら読んでみましょう。
ボイスとはまた違った雰囲気を感じ取れるかと思います。

ところで、この作品に登場する主人公の彼女はヤンデレのジャンルに当たると思いますが、「ヤンデレ彼女」というよりは「愛は重いが献身的な彼女」という印象を受けました。
だからこそ、どこか歪だけど聞き手が受け取りやすい物語になったのかもしれません。

この作品では、お姉さん彼女的な橙里セイさんが、同棲中のあなたに癒しを届けてくれます。

...この一文だけでは、オードソックスなASMR音声作品の紹介に聞こえてしまいますが、
この作品の特徴は、あなたを入眠に誘うためのピアノ演奏が収録されていることでしょう。
これは、ASMR音声作品でもなかなかお目にかかれない試みではないでしょうか。
そして、こういった特徴あるコンテンツが入っている場合、
「〇〇の部分だけも聞きたい!」というニーズもあると思います。
...ご安心ください!
ボーナストラックとして、ピアノ演奏部分もボリューム増で収録!
これはとってもありがたい!

ピアノ演奏もボイスも聞き心地がとてもよく、リスナーをその音色で優しく癒してくれます。
また、ボイスはとても自然な距離感に聞こえたことも印象的でした。
(これがいいんです、これが...)
ドライヤーやタオルドライパートの音作りは手探り状態で色々苦労があったと思います、ナイスチャレンジ!

して、添い寝パートですが、さらっと布団に潜り込んできてあまあまボイスで語りかけてくる様子を聞いて、「わっ...!!」と謎の声が出ることに。
このパート、いいぞ...(いいぞ...)
この作品で個人的にマストなところです。

しかしこの「眠りのためのピアノ演奏をしてくれる同棲彼女」っていうシチュエーション、実はめちゃくちゃ贅沢なのでは...こんなパートナーが欲しい人生だった(叶わぬ願い)。

吟遊詩人という肩書きだからこそ出来上がった、この作品。
とっても意欲的で良かったと思います...!

瀬島るいさんが「看取りASMR」を出すという予告を聞き、興味津々ではありましたがまさかここまでハマってしまうとは...


<以下、ネタバレ多々です!>



主人公の退院から始まるこの作品。
行き届いた気遣いと軽口を交えた様子から、笑顔を主人公に向けているせしナースの様子が思い浮かびます。
看取りものということで身構えていましたが、この導入で肩の力が抜けてリラックスして聞くことができました。

退院後は主人公の自宅で物語が展開されますが、最初のバイタル測定は本当に超リアル、病院で誰もが一度は聞いた事がある音です。
特に血圧測定は受診したばかりなのもあって、「わぁ」と思ってしまいました。

バイタル測定が終わったら、癒しパートの始まり!
シャンプー⇒耳かき⇒マッサージと施されて、すっかり気分はふわふわに...
余談ですが、途中で入るタッピングや喉を鳴らす音等の小技に、思わず笑みがこぼれました(音フェチ的発想)。

ところで、瀬島るいさんは元々ASMR系が苦手だったとか。
しかし、この作品で披露されているASMR音声では、
指使い等から熱心に音の研究をしている様子が垣間見えます。

終盤、添い寝パートを聞いてハッとすることになります。
聞こえてくるのは吐息(呼吸)と心音(心臓の鼓動)。
『せしナースは生きている、そこにいる』
それはとても自然に浮かび、深く心に残った感想でした。

そして主人公の命の灯火が消えてからも、物語はまだ続きます。
せしナースによるエンゼルケアが始まります。
エンゼルケアを終えるまでが、瀬島るいさんの看取りASMR音声作品。

この作品では奇跡は起きませんし、ルート回避的な差分もありません。
しかし、せしナースの献身で主人公は安らかに旅立つことができた、そう思いたくなる作品です。

とても良い作品に出合いました。

この作品を制作した瀬島るいさんに感謝、そして私の拙いレビューに最後まで付き合ってくれたあなたへも、感謝です。

婚活系VTuberとして活動している湖南みあさんの真骨頂とでも言いましょうか。
新婚生活ものということで、今回のななしいんくASMR音声作品の中では一歩進んだ関係のものになっています。
...言い方が少々アレですが、全年齢向けです、全年齢。いたって健全。
とはいえ、とても距離の近い彼女のボイスは甘く、そして色っぽい。
その他にも、いろいろな表情のあるボイスがこの音声作品の中で披露されています。
また、約30分とサラッと聞ける尺でありながら、イチャラブ要素や癒し要素がちゃんと詰め込められているので、
新婚生活ものが好きな方も、そうでない方も、しっかりと楽しめるのではないでしょうか。
その他、通しトラックを総集編として同梱している、リスナーへの気遣いもありがたいことです。

そして、使用機材はまさかのKU100!!
気合が入っております。
音の解像度や立体感はさすがKU100ですが、全体的にとても耳に優しい音だと思いました。
これは湖南みあさんの内なる優しさが作り出す音の個性かもしれません。
こんな音を作ることができる妻、欲しいとは思いませんか?(どういうこと??)

この音声作品から入って彼女の配信を見に行くと面食らうかもしれませんが、
普段の配信での彼女も、この音声作品での彼女も、湖南みあというVTuberの一面。
そこがまた愛おしいのです。

いや～、かわちぃポポねぇ!

この作品は「俺の彼女は配信者」というシチュエーション。
VTuberである家入ポポさんが普段の配信から抜け出してきたかのような、
とっても自然体なイチャイチャあまあま時間を堪能できます。
また、キミとの距離がバグってドギマギしちゃったり、
構って欲しくていたずらっ子が出ちゃうところも、良きかな。

いや～、かわちぃポポねぇ!(二回目)

そして、家入ポポさんといえばプレゼン上手に定評があります。
こんなプレゼンをされて、膝枕を断われるわけがないです...。
そして、膝枕をしている彼女の様子は、まさに癒し系。
最初の構って系彼女はどこへやら。
このギャップもまた良きかな。

聞き始めた時、「ポポ」の語尾が気になる方もいるかもしれませんが、
最後まで聞き終えたころには沼にハマっていることでしょう。
ようこそ。

いや～、かわちぃポポねぇ!(三回目)