普段あまりASMR作品は買わないのですが、CVが石見舞菜香さんであることやSFチックな世界観に惹かれてしまい、思わず購入してしまいました。以下はネタバレ等が含まれますので、まだお聞きでない方は本編の拝聴をお勧めいたします。お目を汚しになるかもしれませんが、ご一読するだけでも幸いです。
まず、音の表現が素晴らしかったです。例えば歩いたときにガラガラと鳴り響く、世界の荒廃を身近に感じさせる瓦礫の音。コーヒーをかき混ぜる音や肉がジュウジュウと焼ける音など世界が崩壊しきって尚存在する人間の営みを感じさせる音。パチパチと鳴り響く焚火の音や雨音、びゅうびゅうと吹く風の音など、あらゆる音の表現が詰まっていて良かったです。また疑似的な自然音ASMRともなっており、序盤、中盤の石見さんのゆったりとしていて明るい演技や耳かき等も相まって癒されました。いいですね!(ワザ○プジョルノ並感)
世界観はポストアポカリプスで、資源をめぐって他の惑星との戦争によって敗北した地球が舞台となっております。そんな世界でシウは明るく振舞っているのですが、何度も聞いているうちに演技性パーソナリティ障害なのでは?と発見があったり、主人公と出会ったときにわざわざ自分のことを地球人と言ったりと伏線が色々とあり、何度聞いても新しい発見があります。そんな彼女の声を石見舞菜香さんが演じることにより、シウのキャラクターとしての深みがさらに増した、リアリティのあるキャラ造形ができていてとても素晴らしかったです。
そして石見舞菜香さんの終盤での怪演がずば抜けており、初めて聞いたときは背中が凍るような声に心を震わせました。どうしようもない怒り、理不尽に奪われた故の憎悪、どこにも行く当てのない悲しみが溢れる中、それを聞き届けた主人公と少女が荒野に二人。晴れやかな空に轟音が鳴り響き...。続きは是非とも本編をお聞きくださいませ。