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作品内容
二人の旅人は同時に村を出発した。晴れ渡る空。とても清々しい朝のことであった。
二人の旅人は同時に村を出発した。
晴れ渡る空。とても清々しい朝のことであった。
村人たちは二人を見送る。
「頑張っておいでよ。またいつでも帰ってきな」
村はどの家も田畑を営み自給自足。時には役所の使いや商人などから食材や生活に必要なものなどを調達する。年に数回お祭りをしてお酒を飲む。子供たちは季節に関係なく外ではしゃぎ回り楽しむ。平穏な村であった。
旅人二人も、ただひたすらに楽しい日々が待っているように思えた。
しかし峠を一つ二つ超え年月が経ち、様々な村を変遷していくと、あまり世の中は甘いことだけではないことを知る。
争いに巻き込まれたのは、二人が旅の携えとしている手持ちの袋にある財を増やそうとしたからだ。
小説。
約2100字。
11ページ。