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作品内容
一階はロッカーと受付。そして三階が銭湯である。
和食店にパートとして働きに、俺は駅まで30分列車で3駅かけて行っている。
最寄り駅からはその店はすぐの場所にある。
片田舎ではあるが、駅や幹線道路沿いということもあってそこそこ流行っている。
土日などは大量の注文。
厨房で働いているのだが、伝票が次から次へと出てきて休まる暇がない。働いているという実感があっていい。
働き始めた当初は苦しくもあったが、仕事を覚え慣れてきて楽しくなってきた最近だ。
そんな俺には憩いの場があって、仕事終わりにそこへ足しげく通っている。
街中の銭湯である。
二階が飲食店になっていてその横に喫煙所、くつろげるフリースペースがある。一階はロッカーと受付。
そして三階が銭湯である。
ここ最近、古い銭湯は廃れた。
商店街も寂れ、昔からある店などはもはやレトロの博物館のような外観。軒先の暖簾や看板、テントなどだけが形骸的に残っていて、寂しい雰囲気も感じさせる。
小説。
約1000字。
7ページ。