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作品内容
俺はハンドルを握り締めながら考えた。車窓の向こうは夜である。
墨が飛び散っていた。幽霊の書いたような書体。
文字の先端は消え入るように薄くなっている。
この先トンネルあり。半永久的に続く暗闇です。
俺はハンドルを握り締めながら考えた。車窓の向こうは夜である。
不思議と怖さはなかった。
何故なら、助手席に大きなクマのぬいぐるみ。そして左斜め後方の座席に大男が乗っているからである。
小説。
約500字。
8ページ。