工場の片隅 昔からの機械にネジがハマる

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工場の片隅 昔からの機械にネジがハマる [summer lunlun]
Veröffentlicht 09/04/2023
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ひたすら田舎の丘の工場の片隅で稼働し続けた。錆(さび)が入り、何度も修理を繰り返された。

とある工場で大きな五角形の機械が稼働していた。



その期間356年。



時代の変遷を見守り、

ひたすら田舎の丘の工場の片隅で稼働し続けた。



錆(さび)が入り、何度も修理を繰り返された。



その機械は靴を作る機械である。



世界に一つだけのオリジナルの靴である。



色はグレーをしている。



翌年、その機械は357年目の夏の真ん中に、



一つだけネジが足りないことが分かった。


誰も気づかなかったのである。



小説。


約400字。


9ページ。

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