レビューを報告する(情報入力)

  • 1. 情報入力
  • 2. 報告完了

このレビューを掲載しないほうがよいとお考えの場合は、理由をご入力の上、[報告する]ボタンをクリックしてください。この報告は、レビューの削除をお約束するものではありません。内容によっては、削除されない場合もございますのであらかじめご了承ください

「フルメタル・パニック!燃えるワン・マン・フォース(新装版)」 へのレビュー

    • 2024年02月23日
      レビュアーオススメ!
      それは、新刊の『フルメタル・パニック! Family』読後のことでした。
      私は、無性に過去のフルメタ長編を読み返したくなったのです。
      その中でも特に読みたくなったのがこの話でした。

      それでは、前置きはこれくらいにしておいて、
      「燃えるワン・マン・フォース」のレビューに入ります。

      さて、個人的にこの長編の最大の魅力だと思うのは、
      RK-91 サベージ (クロスボウ)の存在です。
      クロスボウは、量産機な上に旧型機(しかもその中でも初期型)をベースにした現地改修機ながら、
      事実上の主人公機を務めることになった機体です。

      宗介がRK-91の性能に詳しい様子、『アル二世』という仮命名、
      ARX-7 アーバレストを踏襲した塗装、闘技場での試合で連勝する爽快感、
      そういった、中盤までの活躍も実に素晴らしいです。
      現地の『市場』に、パーツを買い揃えに行く展開も印象的です。

      ですが、クロスボウの真の魅力は、この長編の終盤において繰り広げられた、命がけの実戦での戦果でしょう。

      クロスボウは、闘技場チーム「クロスボウ」のオーナー兼整備士であるナミが、OSを改良してくれたおかげで、普通なら転倒してしまうような戦闘機動も可能になっています。
      しかも、操縦者である宗介は、
      RK-91 サベージの得手不得手を熟知した専門家(スペシャリスト)です。
      その結果、クロスボウは、
      度重なる実戦での酷使に傷つき、ボロボロになりながらも、機能が完全に停止するまで戦い抜いてくれました。
      行く手を阻む複数の敵機を撃破し、驚異的な戦果を挙げました。
      その際の描写には、まさに、オイルと血と硝煙の匂いが文章から漂ってくるかのような雰囲気がありました。

      まとめとなりますが、この長編を久しぶりに読み終わった私は、
      自分もクロスボウのような存在でありたいと感じました。
      機能が生きている限り、最後の瞬間までしぶとく戦うような、
      そんなタフな存在でありたいと思いました。
  • 理由必須
    0 / 1500