レビューを報告する（情報入力）

某名作ADVは「エンディングまで到達した後で、記憶を消してもう一回プレイしたい」作品なんですが、こちらはさらに遡って買う前、作品予告を読む前に戻り、記憶や先入観を消去し、真っ白な頭でもう一度聴きたい、そう思います。
柚木つばめさんという、とてもエッチで素敵な声優さんのサークルの、主人公(聴き手)を一途に想うあまり頑張って小悪魔的に誘惑してくるヒロインとエッチなことをするR18作品であることを、みんなわかって買って聴くわけです。
もし、そんな予備情報一切ゼロで、「これ、聴いてみな」と音源を渡されて何が入ってるかわからず聴き始めたとしたら……。
えっ、もしかして?ああっそんなことを!こんな娘が僕のために!なんて感じで心が揺さぶられまくり、大号泣しちゃう自信がありますね、僕は。
それくらい、シナリオがエモいんですよ!
それくらい、ヒロインが愛おしいんですよ!
ここまで愛されたら、こちらも全身全霊で愛を返すしかないでしょう。彼女がいるとはいえ、告白されて付き合い始めたばかりで深い関係ではないから、裏切っているというような背徳感もありません。
僕はすごく物語に感情移入してしまい、何日かに分けて聴いていきました。そして迎えたクライマックスとなる最後の二つのトラックは連続して聴いて、ヒロインとの幸せすぎる時間に軽く泣きました。誰がなんと言おうと、これは純愛です。

音で聴いて妄想する彼女のちょっとした仕草、だだもれの愛情を持て余しながら小悪魔ぶって自分を卑下する感情の波立ちを伝える繊細なセリフ、そして爆発的な愛を確かめ合う歓喜の時間。なにもかも素敵で、たまりませんでした。
最近ではR18同人作品を聴きすぎて、背徳感こそ正義みたいになっていた僕ですが、シンプルに純愛に溺れて心洗われましたよ。

とか言いながらも、早期購入特典の手錠プレーがSな性癖に刺さりすぎて、別の意味で泣きそうになったことも告白しておきます。