レビューを報告する(情報入力)

  • 1. 情報入力
  • 2. 報告完了

このレビューを掲載しないほうがよいとお考えの場合は、理由をご入力の上、[報告する]ボタンをクリックしてください。この報告は、レビューの削除をお約束するものではありません。内容によっては、削除されない場合もございますのであらかじめご了承ください

「新歓で優しくしてくれたお姉さんを裏切りボコセックス」 へのレビュー

    • 2023年03月06日
      レビュアーオススメ!
      ひたすらに悲しい。彼女のような意思がはっきりとした女性CVうつつさんの優しい声色の女性が、辛い過去ゆえに明確なカウンセラーという夢を持ち困っている人を助けたいという素晴らしい夢を持っていたのに、ボタンをかけ間違えたが故に…いや、そういう彼女だからこそ必然だったのだろう。彼女は将来自身が治すべき心の闇を抱えた男によって、夢も心でさえも破壊されてしまった。

      僕は聴いていて思った。なんて惨い結末だろうか。もし彼が急ぎすぎなければ恋人になれたかもしれない。仮にならなかったのだとしても、彼の暗い心の闇を彼女が和らげてくれたのかもしれない。しかし、その未来は永劫に失われた。もう彼女の夢は叶わない。もう彼は救われない。

      結末に関して断定は難しい。もしかしたら僕の推測は勘違いであるかもしれない。だが僕が推察するに、度重なる投薬と殴打による心身衰弱によって…彼女は死んでしまったのではないだろうか。もし、女性を何度も殴打するような常軌を逸した彼が救急を呼んでも、カウンセラーを志していた頃の彼女には決して戻らない。後遺症によって廃人のようになるのは明白だ。
      いくら殴られようと投薬されようと最後まで残り続けた彼女の決意は、せめて目の前の彼は救おうという最後の台詞に表れているように思える。恨み節より何よりも聴いている我々にとって最も辛い台詞だったのではないだろうか。

      最後になるが声優さんの演技について、僕はうつつさんという女性声優さんのことを知らなかった。これほど素晴らしい演技ができる女性がいたことを。単に殴打時の技巧ではなく、ヒロインの心情を痛いほどに感じられる演技を彼女はしている。勿論、そこにはシナリオの台詞の妙があることは確かだ。しかし、夢を失い、暴力に怯え、心を壊してしまった実に女性らしい儚さは彼女の演技あってのものではなかろうか。
      この作品は僕が彼女のファンになるキッカケであったと断言できるだろう。

      1人が役に立ったと答えています

  • 理由必須
    0 / 1500