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最初に言います。しんどいです。
サークルさんの作品紹介に一つも嘘はないけれど、そこから受けるイメージよりもずっと心がしんどくなる作品です。「愛の重い女の子っていいよね」「めんどくさい女の子もかわいいよね」って、そのくらいの軽い気持ちで聞くと頭を抱えます。

ヒロインのみーみちゃんはほんとに心が不安定でお薬が必要なタイプの病みカワちゃん。かわいくて怖くてかわいくて理不尽な女の子です。そしてそんな彼女がべとべとに依存しているのが愛しの彼くん。みーみちゃんの不思議なお話を優しく聞いて、みーみちゃんの支離滅裂な態度にも必死に合わせて、彼女が甘えたがれば甘やかし、彼女のためにお薬やご飯を用意する。でも彼くんは一体どんな気持ちでみーみちゃんのお世話を焼いているのでしょうか。愛情、性欲、庇護欲、そんなものばかりなら普通の恋人同士でいられたのに。でもきっとそれだけではなくて、いつかなにかがあって、そこには薄暗い罪悪感が横たわっている。そんなことがひたひたと仄めかされてしまうのです。じゃあ、みーみちゃんは彼くんのことをどう思っているのでしょうか。きっと本気で愛しています。でも、本当にそれだけなのでしょうか。

聞き手である私は彼くんの耳を借りているだけで彼くんではありません。彼くんの心のうちも、彼くんとみーみちゃんが共有する過去もわかりません。そして私には二人の幸せな未来を想い描けません。二人はこのまま二人っきりで溶け合って、境界も失って沈むのでしょう。あぁ、なんて悪夢。でも二人にとってはこれがどうしようもない現実なのですよね。